コーチは稼げない? 誤解しているコーチたちへ 《中井茉由子× 田口淳之介 対談》
Twitterなどでよく目にする、こんな意見。
あなたはどう思いますか?
私の周りにも、「稼げない」と思っているコーチは少なくありません。
コーチの稼ぎの障害になっているのは何か?
どうすればコーチとして稼げるようになるのか?
今回は、私のメンター兼Vivid Factors顧問でもある対話の専門家 田口淳之介さんをゲストにお招きし、このテーマについて語り合いたいと思います。
田口 淳之介
1980年生まれ。2022年【リーダーのための対話の方程式】出版
業界業種問わず(士業/デザイナー/コーチ/カウンセラー/SE/営業/ディレクター/コンサルタントetc...)幅広い分野にてビジネスパーソンをサポート。
コーチが稼げないわけがない!
中井 「コーチは稼げない」という意見。田口さんはどう思いますか?
田口 結論から言えば、コーチングというビジネスであり、人に貢献する活動で稼げないわけがない。僕もそうだし、中井コーチも稼いでいるでしょう? 例えば、月50万、100万、200万稼ぐことも可能ですよね?
中井 不可能ではないけれど……、「コーチは稼げない」と思っている限り無理でしょうね。
田口 どんなビジネスでもそう。例えば、美容室でも、稼げる美容師と稼げない美容師がいる。違いは、稼ぐ方法を知っているかどうか。そして、稼ぐマインドが整っているかどうか。
中井 コーチも同じですね。
田口 ただ、僕がこれまで出会ったコーチは、「コーチングで稼げる」と想像すらしたことがないような方も多い。ビジョンを描く前に「稼げない」というネガティブシャワーを浴びすぎなんです。
中井 その田口さんの言う「ビジョンの描けていないコーチ」って、何が障害になっていると思いますか?
田口 単純に、考えたことがないって感じ。副業でコーチをしている会社員の方も多くて、給料をもらう概念が強いし、ビジネスマインドが構築されていないのでしょう。
中井 「1時間3,000円」とか安い単価でセッションをして、それをかけ算して考えてしまうコーチも多い。前後に準備もしているから、時給換算すると、コンビニの夜勤の方が稼げるじゃん!ってことになりがちです。
田口 無形サービスの販売方法をよく知らないから、本契約できなかったり、稼げるサービスメニューが構築できていなかったり。稼げない人には稼げない理由がある。そもそも、稼げると思っていないから、そんなことにも気づかない。
とはいえ、学びに投資した分を回収できていないことへの痛み・悲しみとかは感じているでしょうね……。
限界設定していませんか?
中井 私はコーチング・ファームの社員として働いていた頃よりも、今の方がずっと収入が多い。しかも、好きな人とだけ仕事して、自分の着たい服を着て、行きたい場所に行く生活ができて幸せ!
田口 ちょっと、そこだけ切り取ると、人によっては嫌味に聞こえるんじゃないですか?(笑)
中井 「中井さんだからできるんだよ」とは言われますね。でも、私にだって全然稼げなかった時期もある。そのときに腕を磨き、マインドを整えたからこそ今があるんです。
田口 僕が出会ったのも、中井コーチが今ほど稼いでいない頃。当時から、「コーチングでクライアントに貢献しよう」という姿勢は変わりませんね。
一方で、僕から見て大きく変わったところもある。何だと思いますか?
中井 え、何だろう……。
田口 中井コーチの使う「言葉」です。自分が豊かになることにコミットし、コーチングビジネスへの決めつけをぶち壊す言葉を使うようになった。そして、みるみるうちに収益を上げていくのを、横で見てきましたよ。
中井 確かに、「コーチングだけではどうにもできない」と感じても、「だからダメ」とは言わなくなった。それは、コーチだからこそ感じるコーチングの限界を、“中井茉由子”のリソースを組み合わせることで超えられることに気づいたから。
多くのコーチは、自分で限界を作っているんです。とても低いところに。
田口 社会をちゃんと生きている人ほど、限界設定をしているかもしれないですね。気づかぬうちに社会通念として組み込まれ、それを乗り越えるためには努力が必要と思い込んでいる。
コーチと話していると、よく問いたくなるんです。メソッドをよく知っているようだけど、それを自分に落とし込んで生きているのか、と。
マインドを整えて、自分らしく生きてほしい
中井 多くのコーチたちが、自分の学びと向き合っているのは確か。でも、それを本当に自分に染み込ませて生きているかと問われれば、正直ちょっと薄い。
田口 せっかく頑張って資格取得したんだから、それをちゃんと生かしてほしい。ビジネスマインドも整えて、自分らしく生きてほしいって、すごく思います。
僕が資格を取ったのは、小学校4年生の頃の習字くらいですよ。バックグラウンドなく「対話の専門家」を名乗るもんだから、営業先でひどい目にあうこともしばしば。怪しまれることなんて、コーチの千倍くらいある(笑)。
中井 「自分らしく」って、本当に大事! よく駆け出しコーチの方から、「中井さんみたいなコーチになりたい」と言っていただくんですけど、「あなたは中井茉由子にはなれないし、私もあなたにはなれない」って思うんです。
私が育成したいのは、コピーではなく、その人にしか発揮できない良さを磨いていけるコーチ。前回のビジネスマインドセミナーに参加して、花開いた方多かったですよね。
田口 僕が中井コーチをプロデュースする際も、「中井茉由子らしさ」を、対話をとおして言葉にしてサービスに埋め込んでいった自負があります。やっぱり、誰かのコピーって、作ろうとしても作れないんですよ。でも、同じようなエネルギーの輝きを放つことはできる。自分らしく生きていれば。
未来をクリエイティブしよう!
中井 私の印象では、田口さんこそ自分らしく生きている方の一人。さっき、「営業先で怪しまれる」と言っていましたけど、どんなエピソードが?
田口 「どこの馬の骨かわからん奴に何百万も払えん!」って言われた話はしたことありますよね。あれには続きがあって、初回だけ無料でやらせてもらい、結局200万円の本契約をもらったんです。
中井 コーチなら、値引きとかしちゃいそう……。
田口 それはいけませんね。期待値ゼロだからこそ、何でもできるんです。
中井 営業先で「コーチって何? 成果出せるの?」って聞かれたとき、「コーチはともかく、私は成果出せます!」ってはっきり言えないと売れないですよね。
田口 僕なら、「成果出せるの?」なんていう定義のない話には乗らない。そこまで過剰に責任を負う必要はないでしょう? 「お客様のことを考えて、最高の時間にするために真摯に学んでいます」でいい。やるかやらないかは相手次第。
知らないことは「知らない」って言っていいんです。僕は7割くらいそれ(笑)。
中井 あ、田口顧問は弊社でもよく言っていますね(笑)。田口顧問はともかく、自信がないのに背負いすぎるコーチには必要な心がけです。コーチも全知全能ではないですから。
田口 背負いすぎるから自信がなくなっちゃうんでしょうね。僕は知らないことは知らないと言うし、無理に相手を褒めたりもしない。ただ、その存在に対して100%承認することを心がけています。
コーチングの基本にもありますよね? えっと……、きょ……共感?
中井 共感・承認・傾聴!
田口 大切なのは、言葉を学ぶだけでなく、それを生きること。例えば、本当に相手を承認していれば「知らん」って言えるんですよ。「知らんけど、君なら大丈夫!」というエールです。
より具体的な方法を、ぜひ2023年2月11日に東京で開催する『Business Mind Seminar』でお伝えしたいですね。
中井 そうですね。『Business Mind Seminar』は、今までの学びをベースに、ビジネスマインドを整えるセミナーです。マインドを整えれば、収益が増える。収益が増えれば、サービスをとおして幸せな人が増える! そこに向けて、一緒に楽しく学んでいきたいですね。
田口 集まっていただきたいのは、未来をクリエイティブしていきたいコーチ! 逆に、「でも・けど・だって」ばかり言っている方には不向きかも。
中井 私たちの話にちょっとでも心が動いた方は、ぜひご参加ください。お待ちしています!
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