林芙美子文学賞・屋敷葉さん 書けないときの対処法
連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」にご登場いただいた林芙美子文学賞・大賞受賞の屋敷葉さん。
まるでアスリートのような小説の目指し方に、とても新鮮な風を感じました。
原稿内には流れ上、入れ込めなかったのですが彼女のインタビューでぜひ紹介したい言葉があります。
それは、書けないときの対処法について。
「書けない自分に浸らない」
これはなるほどなと思いました。
これもまた、プロアスリートみたいな考え方です。
最近、ほんとに苦しくて……。
毎晩、「これじゃだめだ、ということだけはわかる」と思いながらパソコンに向かっています。でもたしかに、書けない自分に浸っていたなあと思います。
屋敷さんは風のような人でした。話すとどこか自分も知らなかった窓が開いて、そこを風がすーっと通っていくような感じがしました。
受賞作もとても面白かったので、ぜひTRIPPERで読んでみてください。
写真/武藤奈緒美