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〜恋愛依存症の克服方法〜⑤不幸の素の見つけ方ワーク 後編

※前回のブログはこちらです↑

前回は、過去の全ての恋愛(失恋)において、共通しているパターンを知るためのワークでした。いかがですか?同じパターンは見つかりましたか?
ここからは、それらの発見したパターンと同じ展開で起きた「幼少期の出来事」を探っていきます。
すなわち、同じパターンの現実が繰り返し創造されてしまう、大元のきっかけに迫っていくのです。
私たちが、10歳(小学四年生)になるまでに体験したある出来事が、一つの“思い込み”を生みました。大人になった私たちは、その時に抱き始めた“思い込み”が何だったのか、すっかり忘れているし、分からなくなっています。
でも、繰り返し現実化されている好ましくない現象(このブログの場合、苦しみを伴う恋愛や恋愛依存症)の中には、しっかりとその“思い込み”が反映されていて、毎回、同じパターンの失恋ストーリーが展開されているのです。
前回のワークで、すでに皆さんは過去の失恋体験を振り返り、全てに共通する“同じパターン”を導き出しました。
次のステップとして、それらの“パターン”と全く同じシナリオで展開した「幼少期のある出来事」を探していきましょう。
『子供の頃の“何の体験”によって、どのような“思い込み”がつくられ、“同じパターン”の不幸な現実が永遠に繰り返し創造され続けているのか』を知ることで、もうこれ以上、不幸の現実を創造してしまうことを辞めるのです。
それでは、ワークです!
と言っても、幼少期の記憶をたどって、“同じパターン”の出来事を思い出すしかないのですが、、
できれば最速で、その「幼少期の出来事」にたどりつけるように、紐解きの鍵を握るキーパーソンについてと私の場合の実例を、参考として紹介いたします。



とても重要なキーパーソン。
ずばり、それは「お母さん」です。
子供の時って、家族・学校・お友達、この三つだけで構成された、とても狭い世界に生きていた感覚はありませんか?その中でも、やはり切っても切り離せないのは家族との関係です。
さらに、恋愛依存症やその他恋愛に関することで悩みを抱えている人の場合、「お母さん」との関係において、何かしらのネガティブな思い込みを抱えていることが多いそうなのです。
私の話になりますが、私も恋愛依存症の真っ只中にいた頃、何かでこのことを知りました。
大人になった私と母親の関係はいたって良好だし、両親が離婚したりすることもなく、いわゆる円満な家庭に育った私には、このような統計は当てはまらないだろうと思っていました。
しかし、その後、恋愛依存症を克服するために、幼少期の記憶を掘り下げていった結果、出るわ出るわ。子供の頃の私が、母親に対して抱いていたネガティブな感情が。それは、寂しさとか、嫉妬とか、悔しさ、悲しみといった類の感情でした。
そして、とても驚いたことに、それら全ての感情は、大人になった自分が失恋相手の男性に対して抱いていた感情と、そっくりそのまま同じ感覚だったのです。
無意識に恋愛相手を母親に見立てているというのは、往々にしてあるのだなと実感しました。
子供の頃に「お母さん」がいても、いなくても、「お母さん」との関係において、すでに前回のワークで見つけたのと“同じパターン”の出来事が起きていなかったかどうかを探ってみるのが、いち早く不幸恋愛の大元になっている“思い込み”を発見するための近道になるかもしれません。



では、次に、私の過去の恋愛(失恋)における“同じパターン”が、幼少期のどのような出来事に基づく“思い込み”によって繰り返し現実化されていたのかを、解説させていただきます。

パターン1【遠距離恋愛】
なぜ?→当時4歳だった私。父は毎晩帰りが遅く、いつも私は母親と二人で寝ていました。ある日、夜になるのに母親の姿がありません。寝る時間になっても母親は家に帰ってこず、私は不安で不安で仕方ありませんでした。そして、やっと父に尋ねて、母は弟を出産するために病院にいることを知りました。
その時に感じた「お母さんどこにいるの?私を置いて遠くに行っちゃったの?もう会えないんじゃないかな。」という思考と不安の感情が、『大好きな人は遠くに行ってしまう』もしくは『大好きな人は近くにいない』という“思い込み”をつくりました。
ですから、大人になってからも、いつも大好きな彼は遠く離れた土地に住んでいて、遠距離恋愛ばかりだったというわけです。


パターン2【相手に好かれて関係が始まるも、最後は相手から振られて終わる】
なぜ?→母親になってわかりましたが、我が子に対しては無条件に愛を注ぎます。私の母も、私に対してたくさんの愛を与えてくれました。ですから、子供の私は、当然「お母さんは私のことが大好きで、私は愛されている」と確信していました。
しかし、私が4歳の時に弟が生まれました。それを機に、それまで100%私に向けられていた母親の愛情が、小さくて可愛い赤ちゃんの弟に、そっくりそのまま奪われてしまったように感じました。そのフラストレーションから『お母さんは、あれだけ私のことを好きと言っていたくせに、結局は裏切るんだ』という“思い込み”をつくり出し、大人になっても全ての失恋にそれを当てはめ、「初めは言い寄られるのに、結局振られる恋愛」を繰り返していました。


パターン3【別れの原因は他の女性の出現によるもの】
なぜ?→記憶を探っていると、「弟はおっぱいを飲む時もその他の時も、たくさんお母さんに抱っこしてもらってるのに、お母さんは私のこと全く抱っこしてくれなくなった」など、日常的に嫉妬心を抱いていたことが記憶に蘇ってきました。「弟が生まれたせいで、大好きなお母さんを奪われてしまった」という、ヤキモチや悲しみの感情を味わい過ぎたことによって、『大好きな人はライバルに取られるものなのだ』という“思い込み”をつくり、それを持ち続けた結果、三角関係や、彼が他に本命をつくってしまうというような、狂おしい恋愛に悩みまくるという現実を創り出していました。


追加で、、、
パターン4【恋愛依存症】
なぜ→上記のような、弟と母に対する嫉妬心から生まれた“思い込み”が、私の恋愛依存症の原因かと思っていました。しかし、その“思い込み”を発見した後も、完全にはスッキリしませんでした。その時に関係のあった男性とも一向に結ばれる様子も無く、モヤモヤすることが続きました。
心のもっと深くに、違う“思い込み”があるのだろうなと、うすうす感じていたので、改めて幼少期の母親と私の関係を振り返ってみました。
そして、発見したのが『私はお母さんに愛されていないんだ』というシンプルな“思い込み”でした。
それは、このようにして生まれました。
私は、いつも母に可愛がられる弟が憎たらしくてたまらず、彼に意地悪をするようになりました。
でも、もちろん母に怒られるのは、私です。
母に怒られる度、「いつも、弟のことばかりひいきして、私はいつも悪者にされる。こんな酷い仕打ちはあるだろうか」という、悲しみや悔しさを感じました。その思いが積もりに積もって、『そうか、お母さんは私を嫌いなんだ』『お母さんは、私のことなんて愛してないんだ』という、強烈な“思い込み”をつくってしまったのでした。
その結果、大人になってからの私は、愛されてない自分を、愛で満たしてくれる男性を探し求めていました。そして、愛してくれた男性が離れていく悲しみを二度と味わいたくないために、その男性や男性との関係自体に執着・依存しまくり、さらに自分を苦しみへ追い込むということを、何年も繰り返しました。
しかし、最後は『大好きな人は私が嫌い』という“思い込み”に従って、みんな去ってしまうので、その度に、奈落の底に突き落とされるような痛みや悲しみを、味わい続けだのでした。

このように、私の恋愛依存症や苦しみの恋愛という現象を生み出す“思い込み”は、私と母親との関係の中に、多くつくり出されていたことが分かります。
皆さんも、“同じパターン”に類似する幼少期のエピソードと、それによって生み出された“思い込み”を探す際には、「お母さん」との関係を中心に、過去を振り返ってみると、より楽に探し出せるかもしれません。もちろん、一概に言うことはできませんが。


ぜひ皆さんも、心と体の準備を整えてから、気持ちを落ち着かせて、一度ゆっくりとご自分が子供だった頃の記憶をさかのぼってみてください。
今の私たちが、すっかり忘れている出来事や、その時に抱いた感情は、しっかり潜在意識の中に刻み込まれて残っています。
そして、もし不幸な現実の大元になっている“出来事”や、それによる“思い込み”を発見できたなら、前回のブログでもお伝えしたとおり、『そうだったんだね。今、もう気づいてあげられたから大丈夫だよ。』そう言って、その“思い込み”の存在を認めて、受け入れてあげてください。“思い込み”を手放すには、それだけでオッケーです。
皆さんも、もうこれ以上、恋愛依存症や、いつも報われない恋愛や、孤独な人生から卒業しませんか?
もともと、私たちは、幸せに生きるために生まれてきています。
不幸の素の“思い込み”をつくったのも自分なら、それを“手放す”ことができるのも自分なのです。
自分の現実創造力を信じて、ぜひワークを実践してみてください。
それでは、今回もお読みくださりありがとうございました。

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