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〜恋愛依存症の克服方法〜④不幸の素の見つけ方ワーク 前編

※前回のブログはこちらです。↑


前回のブログでは、『苦しい現実を創り出す素となっている思い込みを手放すためには、それに気がついてあげるだけでオッケー』ということを、お伝えしました。
ここで、少し補足させてください。
私には「思い込みを“手放す”とは、自分の中にある不幸の素の思い込みを、排除・削除・消去・抹消することなのだ」という感覚を持っている時期がありました。すなわち、自分の意識の中から、まるで悪いものを追い払うかのような、そんなイメージを抱いていました。
そのような感覚を持っていた時、「こんな悪い思い込みを持っている自分はダメだ。悪い思い込みを持ち続けてしまっては、さらに不幸が続くというのに、どうしてうまく手放せないんだ?涙」と、自責の念や恐怖心や焦りに支配されることがありました。
しかし、本当の意味での『思い込みを手放す』とは、『思い込みを持っている自分を受け入れる』ことなんですよね。「あー。。そうだったんだね。そう言う思い込みを持っていたんだね。」と軽やかにシンプルに認めて、ただ受け入れることが、真の手放しだということに気がつき、それを実践できた時に、確実に現実が大きく変わっていきました。
不幸の素の思い込みを探すということは、過去のトラウマ的な出来事、辛かった経験、その時の感情など、言わば見たくないものを見ていく作業になります。そのため、過去へ過去へと記憶をたどっている最中には、辛くなったり苦しくなったりすることもあるかも知れません。でも、過去は過去。今のあなたのものではありません。ただ淡々と、また優しい眼差しで、過去の出来事を見ていってあげてください。
そして、小さな思い込みに到達することができた時には、心の底から大きなため息が出るくらいの「ああ、、、そうだったんだ。」を、暖かい気持ちで感じてみてください。




それから、もう一つ。
前回のブログで、『一つの思い込みからは、延々と同じパターンの現実が創られている』と、ご紹介しました。皆さんの潜在意識にある特定の思い込みが、恋愛依存症・こじらせ恋愛・意図せず孤独な人生といったような苦しい現実を、繰り返し繰り返し創り続けているのです。
そういった思い込みの大半は、10歳くらいまでの幼少期に作られると言いますので、子供の時に抱き始めたほんの小さな思い込みが、大人になった今でもパワフルに影響していることになります。ましてや、その思い込みが創り上げる現実は、どれも同じパターンになっているから、本当に驚きです。
また、『思い込みがつくられてから時間が経過するごとに、現実がどんどんドラマチックに展開されていく』と、ご説明したことを覚えていらっしゃいますか?
思い込みが作られる原因になった最初の出来事を、ほんのビー玉くらいのサイズに見立てるとします。すると、次にその思い込みによって創造される現実はピンポン玉大になり、次にはテニスボール大になり、ソフトボール大になり、サッカーボール大になり、バスケットボール大になり•••といった具合に、どんどんとスケールが大きくなっていくとイメージしてみてください。
苦しみの現実を終わらせるためには、そのビー玉大の最初の出来事に気づいてあげる必要があるのですが、すでに年を重ねてきた皆さんが、いきなりビー玉大の出来事を発見するのは、至難の業です。
ですので、まずは、例えにあるようなバスケットボールからスタートし、次にサッカーボール、ソフトボール、テニスボール•••というように、一番最新の出来事から順を追って、過去に起きたエピソードをさかのぼっていくことで、最終的に一番小さなのビー玉大の出来事に到達しようという作戦です。



それでは、今回と次回に分けて、2ステップで不幸の素の思い込みを探していきましょう。
まず今回は、あなたの過去の恋愛(失恋)全てに共通するパターンを探します。
恋愛依存症やこじらせ恋愛と言っても、過去の私のように何度も恋愛するけど失敗ばかりしてしまうパターンもあれば、交際人数が極端に少なかったり、長らく恋愛をご無沙汰しているパターンもありますので、ご自分のパターンに合わせて、

 ・正式な彼氏彼女との別れ
 ・付き合ってないけど、そういう仲になった異性との別れ
 ・不倫相手との別れ
 ・気になる異性が出てきたにも関わらず、うまくいかなかった経験  など

いずれにしても、「好きな人とうまくいかず、辛かった出来事」を、最も直近のものから一つずつ順番に古いものへとさかのぼる要領で、思い出していってください。
そして、その一つ一つのエピソードについて、以下の質問にお答えください。答えは頭に思い描くだけではなく、必ず紙に書き出すようにしてください。
それでは、質問です!

質問事項
1.どのようにして恋愛関係が始まりましたか?
2.どちらからのアプローチでしたか?
3.楽しかった思い出は?
4.辛かった思い出は?
5.どのようにして恋愛関係が終わってしまいましたか?
6.その時に言いたかったことは何ですか?

ちょっと参考までに、私の場合を例にとって書き出してみますね。

1.どのようにして恋愛関係が始まりましたか?
→友人からの紹介で食事に行き、その後、彼から再度会いたいと誘いがあり、二人でちょくちょく飲みに行ったり、出かけるようになった。

2.どちらからのアプローチでしたか?
→彼から付き合って欲しいと言われた。私はあまり乗り気じゃなかったけど、まあいいかと思い付き合ってみた。

3.楽しかった思い出は?
→弾丸で海外リゾートに行ったり、国内旅行に出かけた。彼のおかげで、たくさん高級ホテルに泊まれたり、美味しい食事に連れて行ってもらって、お姫様気分を味わえたこと。

4.辛かった思い出は?
→遠距離恋愛にも関わらず、たびたびLINEをブロックされることがあり、なぜ音信不通なのか原因が分からずに、一人でモヤモヤと落ち込んだ気分で過ごすことがあったこと。

5.どのようにして恋愛関係が終わってしまいましたか?
→いつもの音信不通状態が最長で続いていた時、突然彼の携帯から着信があったので出てみたら、知らない女性の声だった。彼が、私とその女性と二股をかけていたことを初めて知った。彼に事情を聞くために電話を代わってもらった時、彼の口から「俺はこの女性と結婚するから」とだけ言われ、私の言い分はろくに聞いてもらえず、一方的に終わった。

6.その時に言いたかったことは? 
→私はあなたにはあれだけ尽くして、あなたに何も悪いことをした覚えはないのに、どうしてこんな辛い目に合わせるの?いったい私のどこがダメだったの?どうして私じゃなくて、その人(女性)を選んだの?どうして、また私が独りになっちゃうの?



書き出せましたか???
それでは、一度見返して、それぞれの失恋ストーリーに共通しているパターンを探して、それらも書き出してみてください。
ちなみに、私の数々の失恋体験に共通していたパターンも、例えとして紹介させていただきますね。

・パターン1【遠距離恋愛】
全く自覚がなかったけど、正式にお付き合いした彼氏は、もれなく全員遠距離恋愛だった。初めから遠距離の場合もあるし、途中から遠距離になることも。

・パターン2【相手に好かれて関係が始まるも、最後は相手から振られて終わる】
いつも私はそこまで気乗りしないまま交際がスタートするも、いつの間にか自分の相手への好き度(精神的依存度)の方が相手を上回り、ほぼ執着状態になる。なので、自分から別れを切り出したことはなく、いつも彼から別れを告げられた。

・パターン3【別れの原因は他の女性の出現によるもの】
どの彼も、直接私に「他に好きな人ができた」とは言わなかったが、別れて蓋を開けてみたら、結婚を意識するくらい本命度の高い他女性(ライバル)の存在が判明し、それが別れの原因になっていた。



皆さんも、共通パターンを発見することは出来ましたか?
皆さんが幼少期に作った一つの思い込みが、これらの同じパターンで起きている辛い失恋物語を創造しているのです。
また、質問6の「その時に言いたかったことは?」に対する皆さんの回答にも注目してみてください。ある意味、皆さんの心の叫びでもあるし、思い込みを作った子供の頃の皆さんが、誰かに訴えたかったのに、心に押し込めてきた言葉や感情であるかもしれません。



それでは、次回は、発見できた同じパターンを基に、さらに深く幼少期の記憶をたどっていく作業に進みます。
初めて、こういったことに取り組まれる方にとっては、苦痛を伴ったり、疲れてしまうこともあるかもしれませんが、そんな時は無理せずゆっくり休んでください。そして、リラックスした状態で、また取り組んでください。
今回もお読みくださりありがとうございました。


※私の過去の失恋体験は、マガジン『私の恋愛暗黒時代』の中で、全て赤裸々に綴っています。
ご興味あれば、ぜひお読みください!

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