#キッチンから世界を巡る旅 Hello!ケイジャン!Hello!ガンボスープ!
私が“ガンボスープ”に出会ったのは、上京してまだ間もない頃。
アルバイトの面接の後、身体に纏わりついた緊張感から早く逃れたくて、偶然入った“カフェ・デュ・モンド”がキッカケだった。
(ニューオリンズ発祥の有名なカフェ。今は撤退してしてしまい日本には存在してません。揚げたてのベニエが食べられる貴重なお店でした…。)
コーヒーだけにしようと思っていたのですが、メニューを見ていたら、朝ご飯もそこそこに出てきた事に気が付き…(笑)。
急にお腹が空いてきたので、ホットドッグと不思議な響きのオクラ入りのスープ“ガンボスープ”を頼んでみる事にしました。
注文後、お店の中をキョロキョロ…
オクラは日本の野菜だと思っていたその頃の私には、ニューオリンズ系のJAZZが流れる店内とオクラのイメージが噛み合わず、店員さんに呼ばれるまでソワソワしていました。
注文したものを取りに行くとスパイスの香りがふんわり…
その香りは生まれて初めてとは言い難く、でも記憶にあるソレとは似て非なる香りでした。
食べてみるとオクラの粘り気でとろみがついた、香ばしく炒めた味濃いめのウインナーとオクラ、玉ねぎ、セロリなどが入っている。
一口食べて思いました。
「これ…ご飯が欲しくなる…」
カレーに似て非なる香りの遠くルイジアナ州ニューオリンズからやってきた食べ物に、北海道の田舎育ちの本能がご飯を欲してしまいました(笑)。
でも、一口一口食べすすめていく度、何故か懐かしい感じでホッとする。
それが私と“ガンボスープ”との出会いでした。
時は流れ…
先月、引っ越し準備の為に片付けをしていると、ゴスペルを習っていた時の譜面が出てきました。
記憶を頼りにゴスペルを口付さんで、作業を続けていた訳ですが…
神に救いを求める祈りの歌、ゴスペル発祥はアメリカ南部…
ニューオリンズ…
そういえば、先生が一度教会の大鍋でガンボスープ作ってくれたっけ…美味しかったなぁ…
ハッ!
久しぶりに、ガンボスープ食べたい!!
…思い出に浸ってシミジミ出来ない食いしん坊体質の自分が憎い…と思いつつ、キッチンが片付いて落ち着いたら、絶対に作る!と心に決めてました。
と言う訳で、念願のガンボスープを作っていきましょう!
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