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半額食堂(3) 鮎のコンフィ
先々週、祖母の49日法要のため岐阜に行ってきた。
関東からせっかく行くのなら、と休みを1日余分に取り、長良川鉄道に乗って郡上八幡まで足を伸ばしてみた。
長良川では鮎釣りが解禁になっており、大勢の釣り人達が懸命に竿を振っていた。
郡上八幡では祖母の好物だった鰻を食べたのだが、鰻屋さんの壁に「鮎の刺身」と書かれた紙が貼られていたので、迷わず追加オーダーした。
出てきた鮎は新鮮そのもので、口に入れると渓流のせせらぎが聞こえてきそうなくらい、清らかだった。
子供の頃は岐阜と愛知の祖父達が其々、鮎をたくさん釣って七輪で塩焼きにして食べさせてくれた。当時は内心小さい鮎を食べるのは面倒だと思っていたが、今にして思えば贅沢な話だ。
両方の祖父達はとっくに鬼籍に入っている。
数日前にデパ地下で鮎が半額で売られていた。
養殖の鮎は天然のそれと比べ、大振りで肌理が粗いように感じるが、調理方法を変えれば十分楽しめる。
材料
鮎…4尾 2尾入りパック760円→半額
オリーブオイル
ローリエ
タイム(生)
塩
作り方
1. 鮎をよく洗い、塩を振って30分ほど置き、味を馴染ませる。
2. 平たいバッドか鍋にクッキングシートを敷いて鮎を並べ、オリーブオイルをひたひたに入れ、ローリエとタイムを散らす。
3. 120℃のオーブンで3時間加熱する。
4. 冷めたら保存容器に移し、冷蔵庫で保管する。食べる直前にフライパンでこんがり焼き目がつくまで焼く。
90℃で6時間くらい焼いた方が良いのだが、ウチのオーブンは最低温度が120℃なので時短調理に。じっくり火を通した鮎は、中骨まで食べられる。
ワインのおつまみに好適だが、日々諸々疲れている自分にとってはカルシウム補給できるところが、何よりも嬉しいメニューだ。