まゆいと

某流通系企業の中間管理職、アラフィフシングルマザーのまゆいとです。 いろいろやらかす息子に振り回されつつ、ここまで必死で突っ走ってきました。 ふと顔を上げて見えた世界は美しくて、楽しくて、切なくて、愛しい。 日々感じる徒然を、気の赴くままに綴ります。

まゆいと

某流通系企業の中間管理職、アラフィフシングルマザーのまゆいとです。 いろいろやらかす息子に振り回されつつ、ここまで必死で突っ走ってきました。 ふと顔を上げて見えた世界は美しくて、楽しくて、切なくて、愛しい。 日々感じる徒然を、気の赴くままに綴ります。

マガジン

  • 半額食堂

    半額! なんて有り難く、甘美な響きなのだろう。数時間前まで定価で販売されていた上質な肉や魚、野菜が2割引になり、3割引になり、遂には半額で提供される。 ここではデパ地下やスーパーで半額にて入手した食材で作った料理の数々を紹介したい。

最近の記事

半額食堂(4) ブルーベリーソース

 昨年くらいから、いよいよ小さい文字が読めなくなってきた。  帳票の6と8を見間違えてしまう。特に薄暗い場所で文字が読めない。人はこれを老眼と呼ぶのだろうか。  「老」眼。  なんて嫌な響きの言葉なのだろう。自分は今流行のスマホ老眼だと思うことにしている。「老」眼に変わりはないのだが。  今はブルーベリーの旬真っ盛りだ。個人的にブルーベリーは安心して食べられる国産のものを購入したいが、国産ブルーベリーは高価だ。  デパ地下で半額で売られていた国産ブルーベリーを入手したので

    • 半額食堂(3) 鮎のコンフィ

       先々週、祖母の49日法要のため岐阜に行ってきた。  関東からせっかく行くのなら、と休みを1日余分に取り、長良川鉄道に乗って郡上八幡まで足を伸ばしてみた。  長良川では鮎釣りが解禁になっており、大勢の釣り人達が懸命に竿を振っていた。  郡上八幡では祖母の好物だった鰻を食べたのだが、鰻屋さんの壁に「鮎の刺身」と書かれた紙が貼られていたので、迷わず追加オーダーした。  出てきた鮎は新鮮そのもので、口に入れると渓流のせせらぎが聞こえてきそうなくらい、清らかだった。  子供の頃

      • 半額食堂(2) とうもろこしのスープ

         毎日蒸し暑い。東京はもうすっかり夏の気配だ。  青果売場の店頭には黄色や白色のとうもろこしが並んでいる。子供の頃からとうもろこしのスープは大好物だ。いつも母にねだって作って貰っていた。  母が作るとうもろこしのスープは、小麦粉をバターで炒めて、そこに牛乳を少しづついれてのばし、アヲハタのスイートコーン缶詰クリームタイプを投入するというもの。  こってりどっしりな食感が、子供の自分にはことのほか美味しく感じられた。  一方祖母が作るとうもろこしのスープは至ってシ

        • 半額食堂(1) ブフ ブルギニョン 舞茸と共に

          「肉が食べたい。」たまに無性に肉が食べたくなる。普段は健康に気を遣い、なるべく魚と野菜を摂るよう心掛けているのだが、その反動だろうか。仕事が終わった20時過ぎ、ショッピングセンター内にある地下食料品売場の精肉コーナーを目指した。  いつもこの時間には棚の右端に、半額に値下げされた肉のパックが並ぶ。その日はひき肉に混じり、牛スネ肉がひっそりと置かれていた。  「これだ!」別の料理に使おうと思って、これも安値で既に入手していた舞茸と共に、煮込み料理を作ることにした。 材料  国

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        • 半額食堂
          4本

        記事

          鬼嫁(?)ミエちゃんの涙

           5月のよく晴れた日、岐阜の祖母が亡くなった。老衰で、すうっと煙が立ち昇るように逝ってしまった。父の三男のお嫁さん、ミエちゃんが祖母を病院に連れて行く為施設に迎えに行っていた時の事で、祖母はミエちゃんに看取られて静かに旅立った。  私は幼少の頃から叔父が大好きだった。当時銀行に就職したばかりの若い叔父は私の事を可愛がってくれ、父の実家ではいつも叔父にお風呂に入れて貰い、叔父の布団で寝ていた。幼稚園児だった私はてっきり、自分は叔父のお嫁さんになるものだと思い込んでいた。  叔

          鬼嫁(?)ミエちゃんの涙