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週刊囲碁日記

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3歳から囲碁をやっていて、囲碁界の奥の奥まで知っている私の、忖度なしのここだけの囲碁の話です。
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#プロ棋士

#38 週刊囲碁日記 囲碁界のプリンス・一力遼棋聖が19年ぶりに世界一になるかもしれないことの凄さを、囲碁を知らない人にもわかりやすくお伝えします

こんにちは。瀧真有子です。 一力遼さんが「応氏杯世界選手権」の「決勝五番勝負」で第1局、第2局に勝利しましたね。 囲碁界は19年ぶりの国際戦優勝が見えてきたことで、ものすごい盛り上がりですが、残念ながら囲碁界以外での認知度はまだ低いようです。 囲碁について色々書いている私にも、一般のメディアの方から問い合わせをいただいたりすることがあるので、今回のことがどれだけすごいのか、囲碁を知らない方にもわかるようにお伝えしたいと思います。 構成としては、前半は、「囲碁界がどんな状

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#28 囲碁界の師弟制度の仕組みを解説/師匠と弟子の特殊な関係

こんにちは。瀧真有子です。 仲邑菫さんの韓国行きの日程が迫り、国内最後の対局が注目されていましたね。 無事に(?)有終の美を納め、記者会見を行いましたが、このときに持っていた花束が貧相だと言って、怒っている人がいました。 大手メディアでたくさん取り上げられていたので、確かにもっと豪華な花束の方が良かったかもしれませんが、こういうところから、 みたいに、裏読みする人もいるようです。怖い世界です。 日本棋院にとっては、稼ぎ頭のような存在を失うわけですから、野球選手が大リ

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#23 解説者よりもAIのほうが正確な時代/解説の仕方は変わるべきか

こんにちは。瀧真有子です。 テレビの囲碁解説にAIが取り入れられるようになり、解説する棋士よりもAIのほうが正確な手や形勢判断をするという、厳しい状況での解説が求められるようになりました。 解説している棋士はどんな気持ちでいるのでしょうか。ちょっとやりにくさを感じているようにも見えますが、皆さんはどう思われますか? 囲碁の解説とはそもそもどんなものか。500人も棋士がいるうち、どんな人が解説を担当するのか。そして今後、解説はどんな風に進化していくべきか、など、提案も含め

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#22 上下関係の強い囲碁界では、誰が上で誰が下なのか

こんにちは。瀧真有子です。 歌舞伎や宝塚、プロ野球、相撲など、古くからある世界は、今でも上下関係が厳しいと言われていますよね。 囲碁界も、同じように上下関係が厳しい世界です。昔ほどではなくなりましたが、目に見える上下関係と、見えない上下関係の両方が存在します。 そんな囲碁界では、「誰が上で、誰が下なのか」「あの先生とこの先生はどちらが偉いのか」など、時々聞かれる内容でもあるので、お答えします。

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#20 プロ棋士とインストラクター(アマ)との関係性について/お互いが心の中で思っていること

こんにちは。囲碁のインストラクターの瀧真有子です。 囲碁教室などで教えている講師には、囲碁のプロ棋士とインストラクター、他に囲碁愛好家の方などがいます。 プロとアマの違いや、お互いの関係性について聞かれることが多いのですが、立場上、言えないことがある人もいると思うので、忖度しない私が、実情をご説明しようと思います。

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#19 日本の棋士が皆海外に修行に行く時代になっても止めないで欲しい

こんにちは。囲碁のインストラクターの瀧真有子です。 仲邑菫さんの、韓国棋院移籍の会見のニュースを見ました。14歳ながら素晴らしい覚悟と決意を感じ、応援したいなと思いました。

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