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エッセイ『Daisyのケーキドーナツ』

 子供の頃のドーナツといえば油で揚げたちょっと小さめのドーナツで、そのドーナツには粉砂糖がたっぷりまぶされてあって、生地はぎゅっと詰まっていて、食べるとちょっと、喉に詰まるような感じがあった。そんなドーナツに合う飲み物の定番は牛乳で、たぶん、ドーナツの甘さや油分、そして粉っぽさを、牛乳のまろやかさがほどよく中和してくれていたのだと思う。

 Daisyのケーキドーナツは、そんな昔懐かしい記憶を呼び起こしてくれるドーナツだ。

 パンを買うために立ち寄ったデパ地下でたまたま売られているのを見つけたときには、懐かしくなって思わず即購入してしまった。一袋五個入りのケーキドーナツ。砂糖付きと砂糖なしの二種類があり、そのとき購入したのは砂糖付きのケーキドーナツの方だった。

 自宅に帰ってから早速袋を開けて、おやつをしようとなった。といっても、おやつをする時間にしてはもう遅い時間になっていたので、どうしようかなあと迷いながらもドーナツも揚げ物。早く食べた方がおいしいに決まっている。というわけでカロリーうんぬん気にせずワクワク気分で食べてみたところ、「あっ、おいしい」とにんまり。やっぱり買ったその日のうちに食べて正解だった。(※消費期限は数日あります)

 ぎゅっと生地の詰まったケーキドーナツは、しっとりしていてミルク感のある優しい味わい。昔懐かしい雰囲気のドーナツだけれど、Daisyのケーキドーナツは油っぽくなく、甘さもくどくないので、いくらでもぺろりと食べられる。

 ああ、素朴でシンプルなドーナツはしみじみおいしいなあと、さまざまな個性あふれるドーナツが売られている時代の今だからこそ、Daisyのケーキドーナツを見つけて、そんなことを再確認させてもらった。

 ちなみにドーナツに合わせる飲み物について。
 自分の昔の定番は牛乳だったけれど、最近は無調整の豆乳をあわせている。なんとなく健康にも良さそうだし、ドーナツにも結構合うので、おすすめです。

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