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転職は日本経済を救う30 3つのポイント

うん千万でスカウトされた、というわけではないので、私の転職に大成功はない。
ただ、59歳で年収がピークとさほど変わっていないのだから、まずまずといっていいだろう。
ピークが高くないから、というのもあるが。
年収だけでなく、精神面、肉体面の健康、仕事のやりがいなど考えても、そう悪くはない転職だったといっていいと思う。

そういう自負の下、これまでの4度の転職についてつらつらと綴ってきたわけだが、あらためて振り返り、そのポイントを整理してみたい。

【1回目の転職】 印刷会社から監査法人へ

初めての転職で、自分自身想定していなかった。不本意ながら定年までいるのだろうな、と思っていたが、転職に踏み切ることができた。
その要因を分析したい。

①スキル(学習)

そもそも監査法人が受け入れてくれたのは、彼らがJ-SOXアドバイザリーに求めていた、会計知識とシステム知識を有する人材という条件に自分が合致したからだった。
システム知識はたまたま配属された部門で身に着けたが、会計知識は、父の相続の失敗(延納→物納)から生じた思い、
「相続で苦労する人をなくすために税理士になる」から、税理士試験の学習を始めたことにある。
結果は必要な5科目合格のうち2科目、簿記論と財務諸表論しか合格できず挫折したのだが、監査法人のニーズには合致した。
それ以外にも当時中小企業診断士や、ロジカルシンキングなどを学んでいたが、監査法人でのアドバイザリー業務には有益だった。

②人的ネットワーク

転職に当たっては、多くの人が背中を押してくれた。
そもそも監査法人とつないでくれたのは、1年前までの同僚が先に監査法人に転職して、私を推薦してくれたものだった。
そもそも彼は私に税理士試験受験を勧めてくれた人でもある。
それ以外にも、夢だった居酒屋開業を実現した同級生の頑張り(家業をしながら夜居酒屋のバイトでノウハウを作る)や、
ライバル会社で同じ仕事をしている人から「お前には監査法人が向いている」と応援してくれたことが大きかった。
家族の協力はいうまでもない。

③今の会社に我慢しないこと

パワハラに遭っていた。自ら手を挙げて異動した部署だったが、負の連鎖で、それまで部長からパワハラを受けていた課長が、
部長が異動すると今度は課員にパワハラを始めた。帰宅後もメールするなど、執拗だった。
②は友人がプラスに背中を押してくれたものだが、③は負のパワーで背中を押してくれた。


【2回目の転職】監査法人(リストラ)から娯楽会社へ

②人的ネットワーク
監査法人のJ-SOXバブルがはじけ、余剰人員が出たため、マネージャークラスが半分リストラの対象になった。
東日本大震災もあり、10か月ほど失業した。
ここを脱する際、声をかけてくれたのは、監査法人時代のクライアントのひとつだった。
先に採用した人に辞められた補充だったと後で聞いたが、信頼関係があればこそ声をかけられたと思っている。

【3回目の転職】娯楽会社から上場前のオーナー体育会不動産会社へ

②人的ネットワーク

1回目の転職で私を監査法人に引っ張ってくれた人も、監査法人をリストラに遭い、私より一足先にオーナー体育会不動産会社に転職していた。
しかし彼はその会社と会わず一年で退職、代わりの人材として私を推薦してくれた。

③今の会社に我慢しないこと

娯楽会社の本社は前橋市。生まれて初めての一人暮らしだった。
入社時は東京本社勤務と聞いていたが、最初は会社になれるため前橋、と思っていたが、いつになっても東京に出られない。
そういうタイミングで②の話がきた。飛びついた。

【4回目の転職】急成長オーナー体育会不動産会社から小規模オーナー不動産会社へ

①スキル(学習)

3回目の転職の不動産会社は、入社直後に無事一部上場、その後8年間1人で内部監査室を守ってきた。
その実績が買われたか、求人会社にエントリーした直後に、面談のオファーがきた。
現任者定年に伴う後継者を探していた、ということだった。

②人的ネットワーク

今回の順番としては③が出発点。もう無理、という状態だった。
とはいうものの当時58歳、現状よりいい働き口があるのか不安だった。
そこで、仕事がありそうな知人何人かに連絡。
直接の紹介はさすがになかったが、転職の手法を教えてくれる人がいて、
それで①のエントリーにこぎつけた。

③今の会社に我慢しないこと

会社が急拡大を遂げ、入社当時の10倍にもなろうという中でさすがに体制づくりをしようと部下を採用した。
そんな中コロナ騒ぎ。テレワークになったが、管掌役員の風当たりが強くなった。
入社当初とは変わってしまった会社にもうついていけなくなった。

そう。
転職に必要なのは
①スキル(学習)
②人的ネットワーク
③今の会社に我慢しないこと

この3つだった、と、改めて感じた。
これ、実は「転職2.0」(村上臣 著)のポイントそのものだ。

次回はこの3つを軸に自分なりに 掘り下げていきたい。

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