転職は日本経済を救う16 2012年2月 東京復帰 背中を押してくれてありがとう
23年勤めた印刷会社から監査法人J-SOXアドバイザリーマネージャーに転職したのもつかの間、企業のJSOX構築が一巡し、リストラに遭ってしまった。
東日本大震災もあり就職活動は困難を極めたが、縁あって監査法人時代の前橋のクライアントが採用してくれた。初の単身赴任。
当初は働ければどこでも、と思っていたが、次第に東京への思いが募る。そんなとき、、
【転職の誘い】
年が明けて2012年2月、監査法人転職の仕掛け人でもあった先輩から、メールが来た。
東京で内部監査室長を探している。来てほしい、と。
どうやらその先輩が転職したポスト。自分が親の病気で退職し、その後釜に、ということらしい。
転職後も連絡を取り、私の帰京の際に合うこともあったので私の状況を知っていたのだろう。
実は前橋に就職する前後に、この会社も受けていた。すでに先輩が転職していて、その部下ということだった。
給料も低かった。当時は、東京で先輩の部下になるより前橋を選んだのだった。
しかし今度は状況が違う。先輩はいない、私が室長なのだ。
しかも帰りたい。
渡りに船ではあった。
帰京の折、その会社の管理本部長にも会い、転職に舵を切った。
しかし、オーナー会社。社長の奥様が総務部長。この壁を突破できるか、不安だった。
【電撃転職】
その会社の管理本部長にあったのは2月3日。
先方は後任探しに必死で、前回よりいいオファーがあった。
私は転職を決意し、総務部長に相談。
給料をあげるから、と慰留され、一度はぐらつくが、先輩の声もあり、
やはり初志貫徹、転職を決意。
通常一カ月前通告のはずが、あっさり21日退職となった。
【先輩】
しかし、、、二度ならず三度までも私の人生の岐路にかかわるこの人は何者か。
彼の提案にひょいひょい乗り続ける私もどうかと思うが、
なんとも絶妙のタイミングではある。
私が相続税の延納、物納で苦しんでいるときに税理士試験勉強を誘ってくれた。
私がパワハラに苦しんでいるときに、監査法人J-SOXアドバイザリーへの転職を誘ってくれた。
そして今回、オーナー会社の単身赴任にもやもやしているときに、東京の内部監査室への転職を誘ってくれた。
歳は確か二つ上、北海道の名だたる経営者の孫とか、、、
2000年問題で私が全国行脚したときの北海道事業部の窓口で、対策後、おいしいものを食べに連れて行ってくれて、
以来、東京転勤後も両国の寿司屋を教えてもらったり、、、
ご縁のある人だった。
しかしどこか謎めいていて、、、
いずれにしても、この方の提案にのって、人生が大きく変わった。