中居くんの性加害のニュースと夫の疑問。

中居くんのニュースがちょうどやってて
ちょうど円満別居中の夫が帰ってきてて

わ〜ぁ、、、と思ってみてたら

夫から良い質問がたくさん出てきた。

1.もう示談金払ったのに蒸し返すのは「ずるい」のではないか?

ちょうど小竹正義感「弁論」のYouTubeを見てたおかげで、
裁判で争われるのは、事実関係の論点整理とその揉め事の解決策であり、「感情は置いておく」ということが、カップルの喧嘩を例に、とてもわかりやすく話されていた。

ここでも中居くんと被害者間での問題解決策として、示談金を支払うということで、「裁判」は終わっていたとしても、被害者の「感情・傷」は被害者のものであり、それをお金で無かったことにはできない。

何年も経ってから、裁判上で示談をしていても、「やっぱり許せない」と思う気持ちが生まれた時に、それは加害側が最初から加害をしなければ、生まれなかった感情・傷ではないだろうか。

加害側は普通に今までのように仕事をして、社会的地位を築いている中で、
被害側は仕事を失くし、生活もままならない状態が続く、もしくはフラッシュバックで精神的に追い詰められているとしたら、どうか。
どちらが「ずるい」と感じるだろうか?

これはそもそも、「加害」が起こらなければ、生まれなかったニュースなのではないのか。
悪いのは、100%加害側ではないのか。

と夫と話した。
「たしかに。」と言った。

2.その時点で同意があったと思って性行為をして、後から嫌だったと言うのも「ずるい」のではないか?

その発言は「セカンドレイプ」だよ。
とはっきりと伝えた。

たしかに、中居くん側(男性側)から考えた時に、
「いや、あの時オッケーって言ったじゃん」
「いやよいやよも好きのうちでしょ?」
「(空気的に)ヤル気満々だったでしょ?」

なのに、後から「本当は嫌でした」はないでしょうよ!と。だったら、その前に言えよ!となるのも、想像はつくし、

ネット上の中居くん擁護派はきっとその部分で、引っかかっているのかなとは思う。
それは、とてもわかる。

では、もしあなたが
国民的にも超が付くほどの大スターであり、自分の会社の中でもトップクラスの上司や職場の人間達によって何も知らずにあてがわれて、

心の中では「NO」だと思っていたとしても、
やんわりとだけど「NO」を伝えていたとしても、
聞き入れてもらえる状態じゃなかったら?

自分が「NO」だと言った瞬間に、自分の仕事や今までのキャリア、職場環境や自分が一緒に働く仕事仲間たちに、ものすごく大きな支障が生まれるとわかっている状況で。

あなたならはっきりと「NO」と言えるだろうか?
今の時代ではなく、もう10数年前のあの空気感、あの風潮、あの社会で、「NO」と言えただろうか?

夫はその昔、制作関連の仕事をしていたこともあり、「NO」を言える環境だったかどうか、すぐに思い当たったようだ。

「心で思っていたとしても、直接言えないかも」

じゃあ簡単にはNOが言えない状況で、
やむを得ず、被害にあってしまった方は「後出しはずるい」と言えるのであろうか。
後出しで、声を上げたところでセカンドレイプによって潰されてきた声は、救われないのだろうか。

このニュースで、1番何が大切だったのか。
「NOを言い合える関係性の中でしか、性的な深い関係を持つべきではない」ということなのではないか。
ましてや、他人に勝手に性行為あてがわれるなんて、もってのほか。

加害側も被害側も、大切な身体であり、大切な1人の人間であるのだから。
互いを尊重し合える中での、性行為を目指すべきなのではないか。

NO means NO
YES means YES

性行為自体が「悪」なのではなく、プレジャーなものだからこそ、互いを尊重し合うものであってほしい。

きっと今回だけで夫のセカンドレイプ的発想が変わるとは思ってない。

でも、何度も何度も話すことで変わる可能性があると感じました。

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