介護施設Twitterの大炎上について
Yahooニュースにもなった、某介護施設社長のTwitterアカウント、大炎上。いやぁ、他人事じゃなかった〜。私の実家の近くにあって、将来、そこを母に利用してもらおうと思っている位、素敵な所。
そして、、、知り合いですw というか、先輩です。人柄も知っています。ケンスケさん。ケンスケさんのケアに関しては、共感しかないくらい、私ほぼ同じ事を現場でしていて、私はFBにあげてたけど、ケンスケさんはTwitterだから炎上したのかなと。それでも良くも悪くもバズった。
短い言葉で伝えるのって難しくて、本意ではない風に伝わる事もある。では、どうやったら人に印象付けられるか。素敵な側面ばかり伝えたら伝わるか。
投げかけた時点で、相手のモノにもなるので、物事を見る視点が違ったら、違う解釈をされる。でもそれも人間だもの。
10人の経験が違う様に、受け止め方も10人違う。人は、自分の経験でしか、物事を考えられない様に作られている。
ケンスケさんの言葉は、沢山の人を見てきた中で、かつ自分らしさもしっかり出ているとてもケンスケさんらしい言葉だなと感じてる。良い事も悪い事も全部曝け出して、ちゃんと相手に誠実に向き合う。メンタルが強過ぎるww
でもそれは、周りに信頼出来る人達が沢山いて、ケンスケさんは沢山の人間に愛されていて信頼されていて守って貰えていて守っていて、甘えて甘えられて、そんな信頼関係を作るタネみたいな物を、きちんと育んでいる証拠だと思う。
人間の器のキャパシティが大きいなと感じる。そして、ちゃんと傷付いてる。自分で絆創膏貼って、ちょっと休んで、また動いて炎上して(笑)
言いたい事や伝えたい事は、ものすごくものすごく理解が出来るんですわ。
だって私、同じ様な事、現場で、してたから❣
これ、虐待って言われるわーって、言いながら笑い話にしてた、ばあちゃん達と。
90年生き抜いてきた、ばあちゃん達の方が何枚もウワテだから、私達が悩んでる事なんて5秒で解決しちゃうんですよ。大抵のコトは。
悩みのタネも答えも自分の中にあるんだという事を教えてくれて、ケンスケさんもそれを無意識で吸収してるから、あんなメンタルで居れるんだと思う。
利用者さん達の笑顔や希望を、真っ直ぐな純粋な心で受け止めているから。
だから、綺麗事だ!と言う人達は、(私も人生の中で何百回言われたろう。あはは)
その人が綺麗事を言った時に、誰かに否定されて、悲しい思いをした事がある人達なんだと思う。
何故それを綺麗事と言えるのか。綺麗事と思えるのか?
綺麗なモノって知らないと、綺麗事なんて言葉出てこないじゃん。
だから、その人は悲しい思いをした事がある人。
誰かに否定された経験がある人。
って、分析をして、その人がその環境の中で何が出来て何が苦手で、どんな事で笑顔になるんだろう?と考えて、希望を伝えて、実行に移す手助けをするのが、私達ケアワーカーの仕事だと思う。
ネットで叩く人って、その環境があるわけよね?
携帯を見る時間、PCを見る時間がある。
生きてる人間と充実した時間を過ごせていて、心が満たされていれば、人のあら探しなんて出来ないもんさ。
綺麗事だけでも生きていけると思う。
それをやり続ける勇気が無いだけなんだと思う。
多くの人は。
私も30歳で、無資格未経験で、他業種から介護の世界に行くと言ったら、職場のおばちゃんに、
『その歳で未経験で資格も無くて大変な介護の仕事やるなんて、浅はかだよアンタは!!綺麗事だけで世の中渡っていけないんだよ!』
って怒鳴られたよ?(笑)
でも今は、立派に介護福祉士として育って、多くの方達の希望の手助けが出来ていますよ?
あの時の、あのババアの顔忘れない(言い方w)
夜中のラーメン、食べてました。カフェで、信頼関係ガッツリ有って仲良しのジィちゃんとバァちゃんがお茶してて
(バァちゃんのリハビリ兼ねて階段上がった先にあるカフェ)
『こんな所でジジィとババァが何してんの??』
って言って、
「お前さんもそのババァになるんだよ!(笑)お前もそこ座って何か飲めよぉ!」
って言い合った事もあるし、誤嚥性肺炎のオジイが甘い物が好きで食べたいって言うから、
セブンのドーナツまんま提供してたし(珈琲はトロミ)、心臓疾患のあるおばぁと秋田に新幹線で29年ぶり里帰り旅行企画して行ったし
(途中で死んでも田舎に骨埋めてこよう!と会議で言った。本人にも言った)
それSNSに投稿してたし、ケンスケさんは、過去の私だったかもしれないな〜と思うと、共感しか無いんですよ。
結局、私達が何を言っても、受け止めてくれるのは人生の先輩。
未熟な私達を受け止めてくれ、私達は結局、掌の上でコロコロ転がされてるだけなんですよ。
良い事も、悪い事も、一見、認知症の症状で困った行動をしていても、私達を試しているんだと思う。もちろん病気だからって、年寄りだからって、殴ったり人を傷付けてはいけない。
そこは人としてキチンと伝える。
それは私の性格でもあり、人としての主張はさせて貰う。病気だから年寄りだからって可哀想なんかじゃない。
お互いに絶対に学びがあるはず。
叩いたら痛いし、悪口や暴言で人は傷付くということを、きちんと正面から相手に伝える。
あなたは、それをしていますか?
それには勇気が必要です。
オジイにセクハラをされたら、何故セクハラをするんだろう?と考え理由を探る。
軽くやり返してみる。
あ、自分はイヤなんだ。そこで初めて
『自分がされて嫌な事をどうして私にするんですか?え?私の事、好きなんですか?好きなんでしょ??どこが好き?どんな所?え?私の触っといて私は触っちゃダメなの?なんで?』
と、グイグイ迫っていくと大抵のオジイは引いていく。
大抵の男性は女性より気が弱い。
おばぁとのやり取りは、世の常、どの世界でも女同士の戦いは何処にでもある。嫁姑も同じコト。
そして大抵の女性は気が強い。
もう知恵比べだ。大好き前提で、負けねーよ!という気持ちで挑めば、いつの間にか仲良しになってるもの。
『なんで、私にばっかりキツく当たるの?え?私の事キライ?』
「。。。お姉さんは良い事も悪い事も受け止めてくれるからよ!そんな事言わせないで❣本気で言ってるんじゃないのよ!」
『あなたは本気で言ってなくても、私は大好きな○○さんに言われたら多少は傷付くよ〜!』
「ゴメンね〜!私も気を付けるわね!」
ギュッ……
もー!ずーるーいー!(笑)
アンタなんか大ッキライだよ!!とトイレ介助で、おばぁに怒鳴られても、
「そっちがキライでもアタシは大好きだよ!!」
『お前なんか嫌いさ!』
「ああそうですか!私は大好きだよ!ばか!」
『バカだとー!ああ私は大バカ者だよ〜!』
「バカでも私は○○さんの事、大好きだもん!!」
他スタッフ、リビングで大音量で音楽流して背中でトイレに居る私達を見守る。
5分後には、私もおばぁもニコニコしながら手を繋いで散歩へ出掛ける。
(結果トイレで排泄出来たし)
そんな風に信頼関係を築いてきた私は、ケンスケさんとこの理念が変とは思えない。
体も心も環境や暮らしも、若い頃の様に思い通りにいかない、今までの日本を支えてきた人生の先輩に、最期の最期まで、どんな些細な希望も叶える。
介護って、そんな素敵な仕事だと思う。
それをケンスケさんは沢山の人に伝えたいだけなんだと思う。