感じる手仕事
1🍁
すごく記憶に残っている光景がある。
[パキッ]
[パキッ]
[パキッ]
収穫して乾燥させた小豆(あずき)の皮をむく
小気味よい音が暖かい室内に響く。
それは寒い冬の曇天の日だった。
[パキッ]
[パキッ]
[ジャラーン]
(小豆を皿に分ける音)
ふと、誰かが口を開いた。
「こういう時間好きなんだよね〜。」
「わかる〜。」
[パキッ]
[パキッ]
[パキッ]
「実はさぁ、・・・」
何気なく始まる会話。
黙々と作業に没頭する人
おしゃべりする人
聴く人
寝転がってウトウトしている人
それぞれが自由に過ごしながら
会話がどんどん深まっていく。
あの、独特のバイブス。
ゆるされていて、あたたかくて
ついうっかり、自分の真ん中にある何かを
そっとその場に出してみたくなる、あの感じ。
2🍁
う〜む、なんなんじゃ
【あの】独特の良さ。
美しい、
わたしの感性はそう感じた。
言語化できないそれは
心地よいリズムと共に
まゆの中に記憶として刻み込まれた。
3🍁
秋の終わりからから冬にかけて
農に携わる人たちは畑の時間を減らし
手仕事の時間を増やすという営みがある。
収穫した作物を冬の間も食べられるように
保存したり、加工したり、工夫する。
例えば
味噌、醤油、漬物、干し野菜とかは
冬の手仕事だったりするわけです。
1のあずきの皮むき(脱穀)や選別もその一つ。
私たち人類は、世代を超えて
こうやって何十年何百年(もっとそれ以上)単位で手仕事を繰り返して来たんだろうな。
4🍁
畑に携わるようになって数年
植物、特に野菜たちが種をつないで
生き残ってきた歴史や生き様や
その存在自体に畏敬の念を抱くと同時に
人類の営みに対しても
畏敬の念を抱きまくることになった。
「いや、まじ、すげぇ」
続いてきたことの、凄さ。
野菜が野菜であるのは、それを守ってきた人類がいたからであり
人類が生きてこれたのは野菜から栄養をもらえるからであり
野菜と人類は共生関係にある。
お互いに生かし合う関係
パワーを与え合う関係
5🍁
そう考えていくと
【畑で採れた作物を手仕事によって加工する】という行為は
保存食が作れる、という表面的な言葉では言い表せないものすごく尊い行為だとみることもできる。
脈々と続いてきた野菜たちの歴史、生き様、存在
脈々と続いてきた人類の営み、記憶、生命の痕跡
そんなあらゆる情報が一緒くたになって
自分の「手先」を通して伝わってくる。
パワーをダイレクトにいただく。
重なり合ういくつもの存在に、自分という存在が重なって、生命を丸ごと肯定される。
それが何人も集まれば
同時に起きて、場になっていく。
私たちは、やる前から「すでに知っている」んだ。
体が、DNAが、そのリズムを覚えてる。
だから、なんだか安心する。
それが、 #手仕事
どこまでも深く、気軽なただの日常
すごくねーですか?
6🍁
今に没頭せよ。
自分の存在に没頭せよ。
あなたの存在を
「引き算」してくれるものに触れよ。
私たちには「引き算」が圧倒的に足りてない。
7🍁
あれ、もう一回やりたいなあ〜
みんなで集まって
なんか手を動かして
なんか深いおしゃべりとかできちゃうやつ〜
8🍁そしてうまれた
季節の手仕事✖️オープンダイアローグ
#干し柿 編
です!
(まゆの頭の中、全公開)
今、旬の手仕事と言えば
干し柿!よし、君に決めた!!
9🍁
イベントを企画しておきながら
干し柿未経験だったまゆ
二週間前に初めて柿を干して
実はさっき食べたんだけど
げきうますぎてびびりました。
今まで干し柿を
みくびってすみませんでした🙏
半熟がマジでガチでうまい!
半熟はあんまり売ってないらしいけど、作ったら食べれるよ〜!
10🍁
というわけで、そんなに良い体験なんだったら、経験してみようかな?と思ったあなた!
まゆに騙されたと思って、是非
五感を開いて体験しにきてください♡
干し柿への想いが長すぎて、オープンダイアローグが何も書けなかったのでまた書きます。
イベントは今週末!
一緒に体験しましょ💓
詳細はこちらです✨
見つけてくれてありがとうございます。「ごきげん」な未来に繋がる農業や心や体のことを実験中です。もし共感してくれる方がいましたら、サポートしていただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。あなたの人生のごきげんなエッセンスになれたらそれが一番happy♡