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鉄腕DASHが優しい世界過ぎて泣きそうになった話
鉄腕DASHを見ていると、アオリイカの産卵がやっていた。温暖化で海藻がなく、産卵場所がないらしい。そこで、DASHで木を「茂の森」として海に沈め、産卵場所を作っていた。
国の有識者会議に呼ばれるレベルの知識を持ち、番組でも「産卵おじさん」と言われる城嶋リーダー(畑歴21年・海歴13年)、自然に出てくる単語が「ハッチアウト(孵化)」とかもうプロだし、ハッチアウトの瞬間を狙ってきたネンブツダイ(5cm)から卵を守るため、生態系を完全に理解したカカシを作って、見事ネンブツダイから卵を守ることに成功した。材料は捨ててしまう売り物にならない大根で、カカシ発想には専門家も「本当におもしろいことを考えるよね」と感心していた。
しかも、ネンブツダイに罪はないけど…今回はアオリイカを増やしたいから、と詫びサクラエビを蒔いていて、まるっと命に優しい世界だった。
アオリイカの親は、卵を産むと命尽きて死ぬらしい。ネンブツダイの天敵は大人のアオリイカで、城嶋リーダーが作ったのも、大人のアオリイカを模したカカシだった。つい一昨日こんなnoteを書いたばかりだったので、その事実に少しハッとした。
次に命をつなぐ。それが生き物の至上命題なんだろう。その先で子どもがどうなるか、関われる生き物もいれば関われない生き物もいる。その先の食うか食われるかの世界で、1人で生き延びないといけない命はたくさんある。
生まれただけで、ここまで生きているだけで、とりあえず良しとして。今の自分が次の時代にできることをするしかないのかな。
もしかしたら私が子どもを産んだとして、その子にずっと寄り添って生きられる、そんな保障もないのだし。
1時かけてアオリイカの産卵から誕生までを放送するDASHの、それを見守る地元の海を守る人たちや城嶋リーダー、専門家の木村先生や桝アナの見守る目が優しかった。度々潜って見守って、生まれる瞬間は「がんばれー!」とか「生まれたー!!」とかおっちゃんたちがハイタッチして、出てくる人出てくる人みんな慈しみにあふれていて、ちょっと泣きそうになった。
木村先生に至ってはリモートなのに本当に嬉しそうだった。
(漁師だから最終的に収穫してご飯の種になるということも当然ながらにあるとしても、商魂丸出しではなく、海を大切にしていたように思う)
全てに優しくなれるほどできた人間じゃないし、結局自分の力で生きていくしかないところは多分にあるとしても、仏の手のような、そんな慈しみの心はやっぱり持っている人間でいたいと思う。
そんな目線で、世界を見ていたいと思う。
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