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幼い日々の楽しみ、記憶のない3軒目、送れなかったLINE。【勝手にリレーエッセイ2023"春"#6】
イトーダーキさん主催の、"勝手にリレーエッセイ"の順番が遂に回ってきましたね〜〜わーい。
わたしはグループA。
Chiekoさんからバトンを受け取りました。
………最高すぎる。
お母さん(私のこと)のように鼻が低くならないようにとか言いながら(ひどいな)鼻筋をつまんで引っ張り上げ(そんなことで高くならんと思うが)、そして、おむつをつける前に、粒胡椒を口の中に入れてかみ砕き、息子の股間に向かって息を吹きかける。
地球の反対側の南の国の出来事が、忽ち自分の目の前に広がっていり、クスッと笑わせていただきました。
「有意義で無意味」まさにそのものといった感じで、その次!プレッシャー!だけどもう行ってしまえ!!!
【幼い日々の楽しみ、記憶のない3軒目、送れなかったLINE。】
わたしは小さい頃、アスファルトの赤いところ以外を踏むとワニに食われる世界線で生きていた。
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横断歩道は白以外踏んではいけなかったし、
歩道の縁石は絶対に登らなければいけないのである。
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さもなくば、死ぬ。
とんがりコーンを指にはめるのはお作法だったし、
2人で向き合って人差し指を出し叩き合って数を増やし、5になってしまったら負けのゲームも死ぬほどよくやっていた。
子どもというのは、実に無意味な遊びをよく思い付くものである。
残念ながら、
赤タイルを踏み外しても都内にワニはいないし、歩道は縁石以外も歩けるし、とんがりコーンは指にはめなくても食べられるのだ。
というか、そんなことは当時から分かっていた。
だけれど、
ただの歩道をピョンピョンと跨ぐわたし、
それを見る母親の微笑ましそうな目、
とんがりコーンと一緒に噛んだ指、
なぜか利き手と逆の手で書きまくった字、
初雪の日に食べた美味しくない雪、
それらの全部が、無意味でとても有意義、
とても愛おしいものである。
よく考えたら、子どもの頃の遊びに限らず、人生においても無意味なようで有意義なものばかりだと思う。
部活で死ぬほどやらされる素振り、
家で何もせずボーッとする時間、
二度寝、
よくわからない会議、
あるいは、
新しいコミュニティに入った時のぎこちない距離感、
気の知れた友人と何を話すでもなく一緒に過ごす時間、
好きな人に送れなかったLINE、
同じ話を何周もする飲み会、
記憶のない3次会、
「最後の一杯」、
これら全てに意味はあるだろうか?
否、無い。
けれど、
あの1素振りが無かったら、最後の大会でサーブミスしてたかもしれない。
二度寝しないで家を出ていたら、交通事故に遭っていたかも知れない。
結局送れなかったけど、あのLINEを考えていた時間、幸せだったなぁ。
3次会の記憶ないけど、あの3次会があったからこそあの人は今こんなに心を開いてくれているのかも知れない。
そう考えると、不思議と全てが有意義なようにも思えてくる。
というか、
今この瞬間、5月15日20時32分、わたしが今ここにいて、たくさんの人たちが支えてくれて、たくさんの人たちが想ってくれて、わたしもたくさんの人のことを想って、そうやって、息をして、生きている。
という、この今、リアルタイムな瞬間の"わたしという人間"の存在それ自体は、
振り返ると無意味と思われるようなことも含め、自分が選んで通ってきた道、全てを通ってこなかったら成り得なかった、そんな存在である。
人生に無意味なことはたくさんあっても、裏返すと有意義なことばかりで、"無駄"なことは一つもない。
と、そう信じている。
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いや、記憶のない3軒目だけは無意味で無意義で無駄かもな、、、
お次は!!
楓さん!!
同じダンス経験者と知って、最近勝手に親近感急上昇中!!!
スタエフも聞いてくださってありがとうございます🤭
アンカー、よろしくお願いいたします🏃♂️
〈あとがき〉
なとふむらさん、akari.mさんの内容(というか結論?)にだいぶ影響を受けて、だいぶ似てしまったような気もするけれど、リレーだから良いんです!!!と開き直ってこの記事をあげます。
あと、決して良いこととか深いことを書こうとしたわけではなく、筆(指)が暴走して気づけばこういう内容になっていました。
スーパーポジティブバカのわたしは、割と素でこういうことを考えながら過ごしています。
イトーダーキさん、素敵な企画に参加させてくださり、本当にありがとうございました!☺️