vol.29 インド / 念願のインド
「世界は広い。
広さを知るということは
違いがたくさんあることを
知るということだ。
自分の当たり前は
誰かにとっては当たり前じゃない。
旅を通してそんな体験から
人生の幅を広げられることは
幸せなことだと思う。
自分の真ん中にいる人は
固くない。柔軟なんだ。
〝違う“をたくさん
味わってきた人だと思うんです。」
インドに行きたい
初めてインドを訪れたのは今から10年くらい前のとき。
理由はタージマハルを実際にこの目で見てみたかったから。
テレビや雑誌ではよく目にしていても、正直遠すぎるしあまりリアルに感じられない世界だった。だけど、現実に存在するこの地球にある美しいものを、たとえ遠くたって実際この目で見ることができるんだという体験をしてみたかった。
その当時の私が旅したことのある場所は日本ではメジャーなハワイや韓国くらい。
そんな体験をするにピンときたタージマハルもこの目で見たいし、ガンジス川にも行ってみたい。インドがいい!とわたしの中でインドに行きたいスイッチが入り、想いは膨らんでいった。
世の中にはインドにまつわる情報がたくさんある。〝インドに行きたいから“とリサーチしなくても、ハワイや韓国のように気軽に旅に出ようと選ばれる場所ではない。というのは、日本で生まれ育った人たちには、ほぼほぼ共通認識だろうと思っている。
すき好んでインドに行きたい!って思う人は、きっと、ハワイに行きたい!って思う人に比べると圧倒的に少ないんじゃないかな。
そんな気軽に行けない場所に行くこと。どうせならまだまだ若い時に重量感のある経験がしたかったのだ。
そんな風にインドに想いを寄せていたその年の夏。
職場仲間にふと
「わたしインドに行ってみたいねんな」
って話したら、なんと
「わたしもやねん!」
って返答が返ってきた。
なんてナイスなタイミング!!
それから「そんな想いがタイミングよくお互いあるなら、一緒にいこか!!」となり、わたしのインドに行きたい!タージマハルをみたい!想いは早々に実現の方向に向かっていったのだ。
インド旅スイッチオン
全身で旅スイッチがオンになる瞬間。
はじめてのインド。異国情緒溢れるインド。きっと日本と違った魅力がたくさんあるインド。
自分たちで旅をカスタマイズするのはハードだと感じて、旅の道中、コーディネーターが私たちを常にサポートしてくれるところを見つけてお願いすることにした。
はじめてのインドまでの経路は
関西→ 香港→デリー
香港ではじめてのトランジット。その数時間の間、空港の広さと、様々な国から行き交う人の多さとエネルギュシュさ、そして、フードコートの床が〝床ってゴミ箱方式なんか?“と疑うくらいの汚さ!!に圧倒された。
そんな刺激を受けつつも、アジア感がわたしをまだまだ安心させていた。
同じ空港内でも、インドに向かうフライトを待つエリアには、アジア感はもうほとんどなかった。同じ人間なのに、全然違う何かに出会ったかのように、体つきや雰囲気、髪質や服装なにもかもがザ・異国情緒あふれまくってみえた。
はじめてアジアを超えてインド半島に飛び立つ。リアルに実現している現実に、いろんな感情を感じながら機内に入るのを待った。
余談ですが、寒いところにいこうが、暑いところにいこうが関係なくわたしの機内バックにはカイロが必ず入っている。
そして長時間のフライトの時はふわふわのカシウエアのポンチョも必ず持参する。
香港からインドに向かう飛行機に乗った直後2分ほどで「あっ。これ頭が痛くなるレベルやん。」くらいの効きすぎるクーラーにみんなブランケットをまとい、カラダを丸くしていた。インドの人っぽい人たち以外は。
とにかくこんなに寒い機内ははじめて。
インドの人はこれ寒いって感じないのかな??
この時ばかりは自分の持ち物のチョイスに強めのガッツポーズ。
そしてそんなクソ寒い機内で数時間後、インド、デリーに到着した。
ドキドキとワクワク。そして、本当に遠い異国に来ちゃったちょっとした不安感をかかえながら外に出た時、はじめて嗅ぐ土地の空気にびっくりした。
ちょっとスパイスっぽくて、自然というよりもなんだか野生のような生っぽい空気香。
そしてそれは、ほのかに香るというよりも、しっかりとわたしの鼻に届いてきていた。
「こんなにも〝嗅いだことのない”を感じる国があるんだ。」
インドに到着したのは夜中。そして、もう次の日の早朝にはデリーを離れ、次の目的地に移動する。
早々と車に乗り込み、空港から数時間だけのホテルに向かう車内から、移動疲れを感じながらもわたしははじめて降り立ったインドに興味津々で外の景色を眺めはじめた。
その時はじめて目に入ってきた光景がなんと広い原っぱで野◯そする人だった。
〝え。。ちょっと待って。。これもインドの普通なん?笑“
インドに着く前から日本との違いを大きく感じはじめていたから、このレアな光景にもインドでは普通のことなんかな。。に変換されかけているわたし。少々頭がバグりそうだ。笑
刺激的な旅は続く。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?