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写真ミリしら人間が初めて写真展に行ってみた。(YOSIGO写真展)

なんか鬱だったので、行きました。YOSIGO写真展。渋谷東急プラザの特設スペースでやってました。お値段2000円。まぁまぁというか結構するけどお値段なりの価値はありました。渋谷でやってると思えばそれくらいはするでしょう。
一番面白かったのは、作者コメントの和訳が全部IKEAの口調だったことです。

概要はこんな感じ。

「YOSIGO 写真展 Holiday Memories -旅の瞬間-」は、ツーリズムとレジャーをテーマに、豊かな色彩と幾何学的な構図で世界各地を表現するYOSIGOの作品を紹介します。韓国で40万人以上を動員し、大ヒットを記録したこの展覧会が、ついに日本に初上陸します。

https://www.yosigoexhibit-jpn.com/

平日夜だったのでめっちゃ空いてました。ただカップルの後すぐに入場してしまったのでタイミングがずっと一緒だったのが気まずかったです。


入場

唯一の不満ポイントがあったので先に言っときます。BGMがデカすぎる。特設会場で上が空いてるからショッピングモール側の音を消すためにっていうのは理解できるが、音でかかったです。

ここからはその時の脳内文字起こしで喋ります。一応、ネタバレ注意です。

いざ、入場。

雰囲気のある入場。もしかしてここカップルスポット?

光と発見

このエリアで一番お気に入りかも~。なんか雰囲気すき。丁寧な暮らし、穏やかな朝って感じ?
色合いが好き。旅行雑誌みたいな色合い。

2枚とも良いこと書いたけどこの時点ではもやもやでした。建築物の写真って写真家の技量<建築デザイナーの技量なのでは?と思ってしまいました。切り取り方が技量なんだろうけども、もやもや。

綺麗な写真だけどもどっちかっていうと建築サイドの技量よな?これをこの人だけの功績とするのはなんか違う気がする…。だってこれが存在しなきゃこれ撮れないじゃん。

ネクストコーナー、アナログ

ここ一番好きでした。だけど後ろに人いてぱぱっと進んじゃったのは若干心残り。

んにゃ~ケチャップかわいいぃ、アナログの良さってこれかぁ!!
なんか皿の位置、上にちょっとズレててかわいい~
旅♪バケーション♪
あー、これが構図ってやつか??光が素敵~

普通にフライヤーとかに載ってる看板作品よりも、目玉作品よりも、意味分かんないけどケチャップが好きでした。たぶん1個前のコーナーで無機物の良さわからねぇぇえってなってたからアナログ写真のケチャップの生きてる感じ、生活に存在してる感じが際立ってしまってぐっと掴まれてしまいました。作者は「箸休め作品です」みたいな感じだったけどあんたアナログ作品も撮りなさいよという気持ちになりました。

ブタペスト

ブタペストという地域のスパが題材。何作品か飾ってありました。

めっちゃ左右対称~、奥行きがなんか素敵。
めっちゃ左右対称~向き合う感じの入浴スタイル気まずそう。会合?なんかおもろい。

ここで気づきました。作者まじで人間に興味なさそう。なんか展示の最初に建築デザイン出身、みたいなの書いてあったけどまじでデザインというかパッと全体の構図しか興味ないんだろうな、と気づきました。私は情緒や細部や人間が好きなので、相反してます。来る展示会のチョイスミスった?という気持ちになりました。とりあえず、次のコーナーに、進みます。

(余談)グランド・ブダペスト・ホテルの監督の映画の色味にめっちゃ似てるけどこれってなんか関係ある?

DUBAI

ドバイコーナー。なんか楽しそう。という気持ちで向かいます。

なんか床が砂で楽しかった。靴はバイト用なので、汚い。
だから!!これを作った人のデザイン性がいいの!!写真の撮り方も素晴らしいが、そもそもの建物がすごい!!
だから!!(以下略)
これはなんか雰囲気ある。寂し気な感じ?植物がポツンとしてるし、電話機がポツンとしてるし、なんか待ってそう。

砂漠の写真は全くもって興味なしでした。(ごめんなさい)

USA

おしゃれやん。
建造物のデザイン性だろこれは。
これ好き~!うねうねのデザイン性と赤と青のコントラストとそこに人がいる感じが好き。構図ってこういうこと?

JAPAN

来ました。我らがJAPAN。

「人物を撮りました」→おっ
おー??

「人物を撮りました。」じゃなくてたぶん構図の中に人物が紛れ込んでるって感じやな。彼が人物に興味ないことは分かったのでここからは潔く彼のデザイン性と構図を考えながら見ていきました。

左下なんか作者好きそうな線のバランス感やなぁ。
いい曇り具合。

日本の夜の居酒屋の、サラリーマンの熱気が好きそう。海外の人が好きそうなローカルJAPANって感じでした。

RIU AVALL

ここはちょっと趣向を変えたゾーンでした。環境問題に関して作品群で、ストーリーも含め映像で見れました。

スクリーンで見ました。故郷の環境問題にフォーカスした写真たちみたいです。

環境問題かぁ〜てな感じで見たのですが、ここで思わぬ出会いがありました。

ちょ、めっちゃいい人物写真やん!
素敵なポートレートやぁ
すてきいぃぃ、余白のバランスガチいい。

なんや、人物写真素敵すぎない?ってなりました。そして構図厨、バランス厨の作者らしく人物写真でも余白のバランスがめちゃくちゃいい。1枚目なんて、中心に壁の角があって、左の面から光が差して、右の壁が左より明るい黄緑で、真ん中に人物がいて。なんかデザインの教科書に出てきそうな、お手本みたいな写真です。おじいさんの背中を際立たせていてめっちゃ素敵。

やはり、あなたはもっと有機物を撮るべきです。という気持ちになり、次に進みます。

TOURISM

いいですねぇ、夏、水、海。
え?

え?

"風景写真を撮る際は~人物の存在感が出ないように撮るのを好みます。"

だって。構図にしか興味ないんじゃなくて人物を"意識させない"ようにしてたんだ…でも後半の文がなかなか核心をついています。

"観光客という存在は、私たちが見ようとするものを阻んでしまいます"

たしかに~すぎる。それをこの人は排除して観光地をナチュラルな状態で撮ろうとしたんだ…やっと作者に共感できました。

でもやっぱり構図厨だったので、もう構図おもろ~路線で楽しみました。

真ん中にポツン。の構図。
真ん中にポツン。②
バケーションの浜辺でもこの人建築物(砂の)撮ってるよ…建築物好きすぎやて…
誰かが書いた無機的なぐるぐるをキャプチャ。
これ素敵。やはり私は人間がいた方が好きだな。2つのパラソル(?)がデザイン的に綺麗に配置してて、真ん中に人がいるの、いいね。空気感。

孤独とノスタルジア(故郷)

冷たくて孤独な町です←えぇ
これケチャップの次に好き。きらきらうねうね、こんなの撮れないって~幻想的だけどやっぱりなんか冷たくて孤独な感じするね。きらきらきら~
かわいい。このシール買っちゃった。

水辺の映像とか大大大好きなのでめっちゃ楽しみました。綺麗で素敵でした。

(左上から)1.バランス悪いと思いきや影になってる人物が真ん中にいる、2.ふたりがちょっと後ろに配置してることで奥行き感?、3.影のサーフボードで重心置いてるの面白い、4.シンプルにど真ん中。やはり構図命な作者です。
自然をここまでデザインとして撮れるのすご。
これも。移りゆく自然をここまで綺麗なデザインとしてキャプチャできるのがすごすぎる。
この3連すきすぎる。

ラスト!!

映えスポット。

なんか映えスポット出てきました。女性2人組が写真撮影を始めてしまったため、5分くらい無意味に1個手前のブースをうろうろしていました。スタッフさんに何してるんだろうという目線を向けられ気まずかったです。

不審者コーデで行ったけど、一応撮っときました。

終わり~!!

めっちゃ楽しかった!写真とかよく分からん状態で行ったけど、楽しかったです。

ステッカー買ったよ~、韓国展示会限定版ステッカー。かわいい。白の上から2番目のやつがお気に入り。パソコンに貼る。

結論彼は「ポスター写真家」と形容するのが一番正しい気がします。旅先の素敵な、バランスの取れた、写真を撮るんだろうな~的な。だからSNSで人気なのかも。

皮肉にも私は人や生きてる感が好きだと気づいてしまったので、次はアナログ~旅~人~みたい写真家の展示会に行きたいです。

結論、写真ミリしらでも楽しかった!!!!

(追記)

なんかnote書いてたらこの構図で撮れるのすごすぎない?って全部思えてきました。しかも現地で見たよりもめっちゃ魅力的に見える。近くでまじまじと見るより、写真で見るみたいにちょっと引いて見た方が良かったのかも~!

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