写真ミリしら人間が初めて写真展に行ってみた。(YOSIGO写真展)
なんか鬱だったので、行きました。YOSIGO写真展。渋谷東急プラザの特設スペースでやってました。お値段2000円。まぁまぁというか結構するけどお値段なりの価値はありました。渋谷でやってると思えばそれくらいはするでしょう。
一番面白かったのは、作者コメントの和訳が全部IKEAの口調だったことです。
概要はこんな感じ。
平日夜だったのでめっちゃ空いてました。ただカップルの後すぐに入場してしまったのでタイミングがずっと一緒だったのが気まずかったです。
入場
唯一の不満ポイントがあったので先に言っときます。BGMがデカすぎる。特設会場で上が空いてるからショッピングモール側の音を消すためにっていうのは理解できるが、音でかかったです。
ここからはその時の脳内文字起こしで喋ります。一応、ネタバレ注意です。
いざ、入場。
光と発見
2枚とも良いこと書いたけどこの時点ではもやもやでした。建築物の写真って写真家の技量<建築デザイナーの技量なのでは?と思ってしまいました。切り取り方が技量なんだろうけども、もやもや。
ネクストコーナー、アナログ
ここ一番好きでした。だけど後ろに人いてぱぱっと進んじゃったのは若干心残り。
普通にフライヤーとかに載ってる看板作品よりも、目玉作品よりも、意味分かんないけどケチャップが好きでした。たぶん1個前のコーナーで無機物の良さわからねぇぇえってなってたからアナログ写真のケチャップの生きてる感じ、生活に存在してる感じが際立ってしまってぐっと掴まれてしまいました。作者は「箸休め作品です」みたいな感じだったけどあんたアナログ作品も撮りなさいよという気持ちになりました。
ブタペスト
ブタペストという地域のスパが題材。何作品か飾ってありました。
ここで気づきました。作者まじで人間に興味なさそう。なんか展示の最初に建築デザイン出身、みたいなの書いてあったけどまじでデザインというかパッと全体の構図しか興味ないんだろうな、と気づきました。私は情緒や細部や人間が好きなので、相反してます。来る展示会のチョイスミスった?という気持ちになりました。とりあえず、次のコーナーに、進みます。
(余談)グランド・ブダペスト・ホテルの監督の映画の色味にめっちゃ似てるけどこれってなんか関係ある?
DUBAI
ドバイコーナー。なんか楽しそう。という気持ちで向かいます。
砂漠の写真は全くもって興味なしでした。(ごめんなさい)
USA
JAPAN
来ました。我らがJAPAN。
「人物を撮りました。」じゃなくてたぶん構図の中に人物が紛れ込んでるって感じやな。彼が人物に興味ないことは分かったのでここからは潔く彼のデザイン性と構図を考えながら見ていきました。
日本の夜の居酒屋の、サラリーマンの熱気が好きそう。海外の人が好きそうなローカルJAPANって感じでした。
RIU AVALL
ここはちょっと趣向を変えたゾーンでした。環境問題に関して作品群で、ストーリーも含め映像で見れました。
環境問題かぁ〜てな感じで見たのですが、ここで思わぬ出会いがありました。
なんや、人物写真素敵すぎない?ってなりました。そして構図厨、バランス厨の作者らしく人物写真でも余白のバランスがめちゃくちゃいい。1枚目なんて、中心に壁の角があって、左の面から光が差して、右の壁が左より明るい黄緑で、真ん中に人物がいて。なんかデザインの教科書に出てきそうな、お手本みたいな写真です。おじいさんの背中を際立たせていてめっちゃ素敵。
やはり、あなたはもっと有機物を撮るべきです。という気持ちになり、次に進みます。
TOURISM
え?
"風景写真を撮る際は~人物の存在感が出ないように撮るのを好みます。"
だって。構図にしか興味ないんじゃなくて人物を"意識させない"ようにしてたんだ…でも後半の文がなかなか核心をついています。
"観光客という存在は、私たちが見ようとするものを阻んでしまいます"
たしかに~すぎる。それをこの人は排除して観光地をナチュラルな状態で撮ろうとしたんだ…やっと作者に共感できました。
でもやっぱり構図厨だったので、もう構図おもろ~路線で楽しみました。
孤独とノスタルジア(故郷)
水辺の映像とか大大大好きなのでめっちゃ楽しみました。綺麗で素敵でした。
ラスト!!
なんか映えスポット出てきました。女性2人組が写真撮影を始めてしまったため、5分くらい無意味に1個手前のブースをうろうろしていました。スタッフさんに何してるんだろうという目線を向けられ気まずかったです。
終わり~!!
めっちゃ楽しかった!写真とかよく分からん状態で行ったけど、楽しかったです。
結論彼は「ポスター写真家」と形容するのが一番正しい気がします。旅先の素敵な、バランスの取れた、写真を撮るんだろうな~的な。だからSNSで人気なのかも。
皮肉にも私は人や生きてる感が好きだと気づいてしまったので、次はアナログ~旅~人~みたい写真家の展示会に行きたいです。
結論、写真ミリしらでも楽しかった!!!!
(追記)
なんかnote書いてたらこの構図で撮れるのすごすぎない?って全部思えてきました。しかも現地で見たよりもめっちゃ魅力的に見える。近くでまじまじと見るより、写真で見るみたいにちょっと引いて見た方が良かったのかも~!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?