ハタチの息子とワタシの20年〜泣かさないように育てなきゃの乳児期〜
こんにちは、まゆきち☆です。
今日も20年前の話になります。
生まれたのが少し早くて、ちょっと小さかったことや母乳やミルクを飲むときにチアノーゼを起こしてしまう長男(0)。出産の大変さより産まれてすぐの我が子が大変そうで、どうしようどうしようでした。
産後順調に回復したワタシはひとりで退院。
病院にいる長男に授乳をするために実家から病院通い。
「ママが来てよかったね~。泣きすぎるとチアノーゼ出るからね~。」
チアノーゼ、泣かしちゃだめだ・・・と壊れものを扱うように大事に大事に・・・神経質な子育てが始まった。
ちょっとでも泣き出すと授乳。授乳後はげっぷが出るまでずっと抱いて背中をさすり続けた。布団に寝かそうとすると目覚めてしまうので、いつまでもいつまでも抱っこしてゆらゆらしていた。夜中でも何度も何度も起きて授乳した。夜は泣き声を気にしてリビングのソファで抱っこしながら眠ったこともある。意味もなく泣くといわれている夕暮れ泣きで途方に暮れて、一緒に泣いていたこともある。
ワタシが人生でいちばん痩せたのは産後6か月くらい。今やその頃が懐かしいし、戻れるものなら戻りたいぞ。
「ワンオペ育児」という言葉ができる前のことだけれど、そのまんまだった。父親はとても子どもをかわいがって大切にしてくれていたが、平日は仕事と練習。週末は練習か試合。春夏には合宿…あまり家にいる時間がない人だったから、仕方がなかった。不満に思う暇もないくらい、初めての子育てに没頭していた。この小さい存在を守ってあげられるのはワタシだけなんだから・・・と。
離乳食が始まると、ワタシの真面目な性格が邪魔をした。
育児書で読んだ通りに時間を決めて回数も決めて…。食べない…食べてくれない…なんで?なんで??丁寧に手作りしたのに、なんで???
悩みに悩んだけれど、助けてくれたのは先輩ママの一言。
2人目のお子さんと長男が同じ月に生まれて、何度も予防接種で会うので仲良くなって、家を行き来した時に。
「お腹空いてない時間帯なんじゃない?離乳食食べさせる時間なんてちょっとくらいズレたっていいねんよ。起きるの遅かったり、ミルクたくさん飲んだらお腹いっぱいだったり、眠かったり赤ちゃんの都合もあるからさ。
今からうちの子あげるけど食べる〜?」
目から鱗…今思えば何でそれがわからないのか、気づけないのか…だけど。
初めての育児で頼りは育児書!頑張らなきゃ!と近視眼的になってしまって、周りも見えない何も見えなかったんです。
やっぱり人との繋がりはいつもどんな時もありがたいなと思います。
ワタシの育児は必死すぎて痛々しいくらいだったのかもしれない。
だからこそ、孫かわいさに遊びに来てくれる両親の存在はありがたかった。唯一気を抜けるとき、少し任せておける時間をもらえたから。
小さくて、よわよわしくて、不器用な長男(0)もすくすく育ち、1歳を前にして活発に動き出す、動き回るようになった。それはそれでまた育児の心配は尽きない・・・
じっとしていてくれない、誰にでもニコニコしてくっついていきそうなほどの人懐っこさ、とにかく元気でにぎやかな長男(Age1〜4)。
幼稚園に入るまではついて回るのにへとへとな毎日だった。
疲れていても寝る前の絵本の時間は親子ともに癒しの時間だったなと思う。
中でも1番好きだった「しろくまちゃんのほっとけーき」は読んだら、「明日の朝ごはんはホットケーキにしようね。」となることが多々ありました。
先日偶然にも長男(20)と大阪で食事をしたお店の本棚で見つけた「しろくまちゃんのほっとけーき」には2人で同じ気持ちを共有したんじゃないかなと思います。
ホットケーキを焼く工程の見開きページは、見なくても言える!と豪語していました。
ワタシは妊娠する3年前に病気を患ったため、体力に自信がなく、妊娠した時から仕事を続けるとか、復帰するとかは頭になく、子育てに専念するとしか考えていませんでした。
不器用で体力のない私には両立は難しいと、やってもないうちからそう思っていたから、働くママたちがとても頼もしくて感動します。
そして応援したいと思うのです。
仕事と育児の両立、それを支える旦那さんの育児参加が増えてきている世の中になっていることは、病院に行くと感じます。
パパ一人で小さいお子さんを抱っこして病院に連れてきている姿を何度も見かけます。
先日、人懐っこい男の赤ちゃんを抱っこしたパパと、「私が育児していた20年前には考えられないことだったから、病院にお子さんをつれてくるパパさんを見るといつも嬉しくなるんですよ」と話しました。
自分のほうが時間に余裕がある仕事してるんで、とさわやかに笑って話してくれたのも印象的だったな。
時代は変わってきていますし、便利にもなってきていますが、それはそれで苦労や大変なこともあるとはおもいますけれど…
ワタシの子育て乳幼児期は、不器用で必死すぎて、それでもこんなに自分のことを顧みず専念したことはなかったので、一生懸命で、健気で若いってすごいなと今は思います。
ずっとずっと小さいままではない、ずっとずっと抱っこ抱っこと泣き付かれることもない、いつかこの大変なことも終わりが来るんだから、やれるよと言い聞かせて頑張った夜のことを思い出しながら…おやすみなさい。