十七文字の宇宙|俳句修行日記
スケッチに俳句を添えるという会合があって、かつて神童とも呼ばれた絵画能力を発揮しようと、力を入れた。発表の場になってそれが掲示されると、誰もが首を傾げながら立ち止まる。「どうですか」と声をかけると、そそくさと背を向ける人々…
何のコメントも頂けなかった色紙を持ち帰り、机の中にしまい込もうとすると、「なんじゃソレは!」と、師匠の声がとどろいた。
色紙には、赤く塗りつぶした海の絵に梅の句を添えたのだが、「理解できん」と師匠言う。仕方ないので、ピカソに心酔した昔を物語り、「