病理結果を聞いて、いま思うこと

2023年11月から治療を始めて、2024年6月手術、8月放射線治療終了、
今月9月から術後ケモ、そして約半年後にはいよいよ治療が終了する予定です。

Xには詳しく書いていなかったですが、ここで病理結果の詳細と、
それを受けての自分の気持ちや受け止め方を記録しておこうと思います。

まずは、これまでとこれからの治療の内容を。

2023/11ー2024/3 キイトルーダ、パクリタキセル、カルボプラチン
2024/3ー2024/5 キイトルーダ、エピルビシン、シクロフォスファミド
2024/6 右乳房全摘、腋窩リンパ節郭清(レベル2まで)
2024/8 放射線全16回
2024/9ー キイトルーダ、ゼローダ

そして、手術1ヶ月後に聞いた病理結果がこちら。

【ケモ前】
腫瘍の大きさ 2.4cm
リンパ節転移 あり(※)
(※)リンパ節転移あり「と思われる」
生検結果は陰性でしたが、写真をみた感じ転移ありとして治療する方がよいとのこと

【術前検査】
腫瘍の大きさ 1.7cm
リンパ節転移 あり(※)

【術後病理結果】
腫瘍の大きさ 0.9cm
リンパ節転移 なし(病理の結果、陰性)
切除断端 陰性
術前化学療法効果 グレード1b


ご覧の通り、残念ながら完全奏功とはなりませんでしたが、
今の自分の気持ちはびっくりするくらい前向きです。
記録のために、自分の感情をここで整理しておきたいと思います。


まず、完全奏功とならなかったことは、当然残念ではありました。
(文献は貼りませんが、完全奏功の方が予後がいいと言われています。)

ただ、EC後半の時点で自分自身でもそれなりの大きさのしこりを感じていたので
病理結果が出るまでの期間、ずっと完全奏功は期待せずに過ごしていました。
それ加えて、
結果はあくまで自分ができることをやった結果でしかないと捉えていたので、
完全奏功ではないという結果を、驚くことなく受け止められたように思います。

これまでも今も、私は主治医の考えを全面的に信頼して治療に臨んできました。
なので、先生が自分の身体の状態をみて提案した治療を自分は全てやったし、
自分の努力で結果が変わることも、結果を変えられるものでもないと思っていました。
(パクリ、カルボが白血球不足でスキップになったことが何度もありましたが、
残念な気持ちはありながら、それが自分の身体の状態を考えてベストな選択だと
考えるようにしていました。)

ウィッグサロンの方があるとき言ってくださった、
『あなたは頑張らなくていいんだよ、頑張るのは先生だから。』
という言葉が、そう考えるようにさせてくれたような気がします。




結果的に完全奏功ではなかったものの、病理結果には嬉しい内容もありました。
それは、断端陰性、リンパ節陰性であったこと。
自分の気持ちとしては、
「これはもう私の身体の中にがん細胞いないでしょ!!」です。

実際には目に見えないものが残っている可能性があるわけですが、
それを叩くために放射線もキイトルーダもゼローダもやるんです。
治療が終わる頃には完全に消えているだろうと妙に前向きな気持ちでいます。

リンパ節については術前の生検が陰性だったので、薬が効いたのか、
はたまた、本当ははじめから転移がなかったのか、
だとするとリンパ節郭清する必要はなかったのでは、と思ったりもしましたが、
疑わしきを残しておくより、取って不安要素を無くしたのは正解だったと思っています。


あとは「副作用控えめでもちゃんと薬効いていたよ!」と声を大にして言いたいです。

私は、術前ケモの副作用がかなり控えめだったように思います。
(どんなものだったかは以前のポストで書いていますが、しんどかった副作用は
EC1回目くらいで、全体的に割と元気に過ごせていました。)
副作用が控えめでラッキーと思う一方、
ネット上では「副作用が強い方が薬が効いている」なんて話を見かけて、
「私の身体にはちゃんと薬が効いているんだろうか」と
不安に思うこともありました。

私はXでたまにつぶやいたりしていたのですが、
副作用でしんどい思いをしている人がたくさんいらっしゃるなか、
副作用がなくて不安だなんていう悩みは、なかなか外に出せずにいました。

先生の「副作用の強さと薬の効果は関係ない」という言葉を信じて、
最後までケモを走り抜けたわけですが、
結果、完全奏功とはいかずともちゃんと薬は効いていました。

同じような不安を抱えている方は少ないだろうと思いますが、そういう方には、
「少なくとも私のような例がありますよ」ということをお伝えしたいです。

結果的に私は完全奏功しなかったので、私の話をみて、
「やっぱり副作用が強い方が薬が効いているんだ」と捉える方もいるかもしれません。
ただ、こればっかりは正解は分かりません。
個人的には、自分が治療に前向きに臨めるように、その時々の自分の感情に
都合が良いように考えればそれでいいのかなと思っています。
副作用でしんどいときは「しんどいから薬が効いているはずだ」と思って耐えたり、
元気なときは「因果関係ないから、元気でも薬効いているよね」と考えたり。



長々と書きましたが、病理の結果を受けての私の感情はこんなところです。

治療後半戦も、自分で変えられるものにフォーカスして(運動とか食事とか)、
最後まで走り切りたいと思います٩( 'ω' )و

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