はじめまして◇膵がん闘病記◇夫と私の福音書

かずちゃんの最後の看病が一番つらかった。ごはんも食べられず、みかんでしのいでいました。 かずちゃんもつらかったよね。試練だったね。最期は穏やかに天に召されたけど。 私もつらかったよ。かずちゃんのいない生活を想像したくなかった。 でもこれは現実。私は今が試練の時なのだと思います。

かずちゃんは今、天国でどうしていますか？ 私はこの世での使命を見つけられずにいます。笑っていたいのに、うまく笑えない。 神様、これも私が通るべき道なのですよね？ 寂しい状況から抜け出したいのに、今はどこに向かえばいいのかわからないけど、必ず道を見つけます。

かずちゃんがいなくなってぽっかり空いた穴を、友人・知人と過ごすことで埋めようとしていることに気づきました。でも、なかなか埋まらない。 まだ1年半。そう簡単にはいかないかな。 神様に癒されていると実感できたらいいのに。それができないのはなぜだろう。

腹水がたまって苦しそうなかずちゃんを見ているのはつらかった。一番つらいのはかずちゃん。でも、私もつらかった。 最近、他の人の話を聞いていると、かずちゃんはとても穏やかに召されたのだなと思ったよ。かずちゃん、よかったね。苦しみの最期でなくて本当によかった。 神様、ありがとう。

最近、家で1人でいる時間が多くて、時間を持て余しています。したいことも思いつかなくて。 かずちゃんは家で療養してる時、病気を抱えながらどんな気持ちだったのだろう。想像しても足りないし、もう過去のことだけど、あの頃の私よりほんの少しだけわかる気がする。