気の抜ける絵本①―テンの場合
「それぞれの持っている絵本から、一番“気の抜ける”絵本」
今回のテーマ決定のいきさつは、新型コロナウイルスの流行に絡み、かなりストレスもたまって気分も鬱々とする時間が多くあるなかで、
「底抜けに明るい絵本」
とか、
「リラックスのできる絵本」
を読みたい‼
一時的にコロナ禍から解放されたい‼️
という流れになり、
「じゃ、それぞれが持ってる絵本の中から、”気の抜ける絵本”を一冊ずつ持ち寄ろう!」
という話になったのです。
絵本研究とは少し違いますが、初めての試み。
結果的に、マヨとナナの好みが爆発して、一冊どころか…かなり盛り上がりました。
癒しあり、笑いあり、笑いすぎて涙あり…。
そんな、ゆるゆるな9月になりそうです。
テン:じゃあ、2人が好きそうなテーマやから後のお楽しみにしといて、私からいくわ!(笑)
『もじゃらんこ』
(こどものとも0.1.2. 2000年9月号
きしだえりこ文・ふるやかずほ絵 福音館書店)
【あらすじ】
けむしの"もじゃらんこ"たちが、どこかを目指して(?)歩いたり、隠れたり、また出てきたり…。とにかくゆるい絵本です。(笑)
マヨ:かわええ〜(笑)
ナナ:あはは、ほんと気抜けるねー。
テン:癒されるよなー。
マヨ:めっちゃ癒された(笑)
テン:2006年2月号の『こどものとも0.1.2』で、『もじゃらんこ どうしたの?』(きしだえりこ文・ふるやかずほ絵 福音館書店)っていう続編もあるらしい。そっちは持ってないけど。
ナナ:それはハードカバーになってるのかねぇ。
テン:え?「0.1.2.」シリーズもハードになるん??
ナナ:なるよ~!
テン:え、「0.1.2.」ってもともとボール紙というか、硬いやん。
ナナ:うん、いわゆるボードブックだよね。それが月刊誌で、さらにハードカバーの製本になるよ。
マヨ・テン:へー!そうなんやぁ!
マヨ:もっと分厚くなるってことなんや。
ナナ:「0.1.2.えほん」って名前になるよ。「こどものとも傑作集」みたいな。
ほかの「こどものとも」と同じ仕組みで、月刊誌からハードになっていくよ。
見返しとかはないけどね。
テン:へ~!はじめて知った。
(……マヨはスマホの電源が落ちたので、しばらく離脱しています(笑)……)
テン:「0.1.2」も、ペーパーバックあった気がしたけど…。
ナナ:え~!そうなの?それは初耳。
テン:あ、あれは「年少版」か。そういえばそれ80年代の絵本やったわ。「0.1.2.」ができたのって、90年とかやったもんな?
ナナ:うん。「0.1.2.」が創刊されたのがそもそも1995年。林明子さん家で、編集者さんたちが打ち合わせしながら生まれたらしいよ。
テン:え!?そうなん!?
ナナ:林さんの旦那さんの征矢さん※が「0.1.2.」つくったから・・・。
もちろん話はもともとあったと思うけどね。
※福音館書店 編集者。絵本作家の林明子さんの旦那さんで、二人三脚で絵本を生み出しています。
テン:すごーい!じゃあ、一冊目は林さん?
ナナ:そう!『でてこいでてこい』(林明子作 1995年4月号)っていう、サルの切り絵が表紙の。
テン:あー!わかるわかる!
ナナ:あれ実は、その場で紙を切って、こんな感じでやろうってなったみたい。
テン:じゃあ、この「0.1.2.」の紙の材質とか、カッティングのことも林さんの家で話してたってことかな?
なんか、同じ福音館の編集者の澤田精一さんも、「0.1.2.」の立ち上げに関わってた気がする…。
そういう情報は、インタビューとかで?
ナナ:えっと、『でてこいでてこい』の折込ふろくだったんじゃないかなぁ。
テン:なんか「0.1.2.」に使われてる紙って、子どもが口に入れたりすることを想定して※、3年とかかけて考えた…みたいな話を、澤田さんの講演会に行った人から聞いたことがあるんやけど…。
※紙が分厚かったり、角をカットしていたりと、あかちゃんの柔らかい肌を思ってつくられているそうです。
ナナ:へぇ、一緒にやったんだろうね。
わたし、研究のためにメモしてて。ちょっと出典忘れたけど…。「軽井沢の自宅で開かれていた月刊赤ちゃん絵本の立ち上げの編集会議にて、担当編集者の征矢が、切り絵を制作し、創刊の4月号のアイデアが生まれた。そのアイデアを基に、林が切り絵を制作した。苦心していた林は、征矢の下描きをなぞったことでうまく切れた」って書いてある。
テン:その会議の場所が林さん家だったと。
ナナ:そういうこっちゃ。メンバー豪華だな!
テン:…ところで、マヨさん(笑)
ナナ:マヨさん(笑)
テン:(LINEで)「みなさんはつながってる??」ってきたけど、別に私達は電源落ちてないから(笑)
ナナ:あははははは(笑)
テン:「わたしだけ?」って。そうですよ(笑) なんやねん、みんなで電源落ちるって。
ナナ:停電かよ。
テン:(笑)(笑)
(…しばらくして…)
マヨ:やっほ~
おまたせしました~
テン:あ、復旧した(笑)
ナナ:テンは一冊でいいの?
テン:うん!いいよ~。
こんな感じで、ほぼマヨのいないまま(笑)、テンとナナでゆる~く話しておりました。
『もじゃらんこ』むちゃくちゃ可愛いので、ぜひ一度読んでみてください!!
福音館書店の「こどものとも0.1.2.」シリーズの誕生秘話については、知らない方も多かったのでは⁉
次回以降は、マヨとナナのゆるさ全開のnoteになっていきます…乞うご期待!!!
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