【『ブルーアーカイブ』の各学園の政治体系について少々考察してみよう】Part2:アビドス高等学校,レッドウィンター連邦学園
※考察は、僕のうっすい政治/ブルアカ知識とそこそこの偏見でお送りしますので、暖かい目でご覧ください。
※あと、ネタバレとかは特に気にせず進めますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバックしてストーリーを読みに行ってくれよな!
ゲーム『ブルーアーカイブ』の舞台である学園都市"キヴォトス"には、数多の学園が存在する。それら学園は、連邦生徒会の統率のもとで、アメリカ合衆国の連邦制のような強い権限をそれぞれの学園の自治区で持つ。ゆえに、政治体系などといったものは学園によって大きく異なる。このシリーズ(続くかは分からない)では、そういった各学園の政治体系といったものを、少々考えてみようというシリーズである。第2回目は、以下の学園だ。それではさっそくやっていこう。
1.アビドス高等学校
アビドス高等学校は、アビドス砂漠に位置する学園である。かつてはトリニティやゲヘナと並ぶマンモス校であったが、急速に進む砂漠化により自治区は衰退、現在アビドス高等学校の生徒は5人(+1人?)となっている。また、アビドス高等学校は膨大な借金に追われており、返済し廃校を阻止するため、「アビドス廃校対策委員会」が残った5人により組織されている。
直近のメインストーリー(Vol.1対策委員会編 第三章 夢が残した足跡)で、対策委員会は、存在はしていたが生徒がいないため運営されていなかった「アビドス生徒会」と合併、小鳥遊ホシノちゃんが生徒会長となっている。
アビドス高等学校の政治体系は単純明快、「アビドス生徒会(=対策委員会)による直接民主制」である。全校生徒が5人しかいないため、国民(=生徒)1人1人が直接意見を出す直接民主制が行われているのだ。一応、生徒会長にはある程度の権限が与えられている描写はあるのだが、直接民主制を覆すような使われ方はされていない。というか、そもそも権限が使われた試しはないと言っていい。
最近になって、第三章のこともあり、アビドス自治区には徐々に人が戻ってきている。ならば、アビドス高等学校は政策の転換を迫られるはずである。人が戻ってきているということは、これからアビドス高等学校の生徒も徐々に増えてくるはずであり、そうなると直接民主制ではとうてい対応できなくなるからだ。
また、治安維持の問題もある。今は、対策委員会のみんな(+1人)によって十分まかなえているようだが、流石に自治区の人数が増えてくるとそれも難しいだろう。治安維持用の組織を別で設けるなどの対策も必要そうだ。
2.レッドウィンター連邦学園
レッドウィンター連邦学園は、キヴォトスの北端にある学園である。その立地上、連邦生徒会の影響が薄いようで、結果として校風や文化といったものは、他の学園と比べても少々独特であるようにうかがえる。自治区はキヴォトス最大級だが、年中雪が降っているために人口は校舎に集まっているということで、学園自体の規模はそこそこといったところ。
この学園は、レッドウィンター事務局によって政治が行われているのだが、その事務局の会長、チェリノ会長によって独裁体制が敷かれている。チェリノ会長はほぼ全ての部活の部長を兼任しており、ゆえに強大な権力を有している。チェリノ会長の意向に背けば、"粛清"という名の懲罰(トイレ掃除,おやつ抜きなど)が行われる。まさに絵に描いたような独裁体制を敷いているのだ・・・見かけ上は。
だが実際は、「革命気質な生徒たちによって、幾度となく政府を転覆させられては、また権力の座を取り戻すことを繰り返す」といった、あまりにも不安定すぎる政治が永遠と行われてしまっている。しかも、革命の理由は「チェリノ会長がプリンを独占しているから」「チェリノ会長の粛清を免れるため」といった、些細なことである。転覆されやすい現体制の抜本的な改善も必要だろうが、そもそも生徒たちへの教育も行き届かせる必要がありそうだ。このままでは、いつレッドウィンター連邦学園が、革命によって完全に崩壊してしまうか分かったものではないだろう。
こんな体制であるから、外交問題も頻発する可能性が高い。例えば、前体制がある学園と締結した条約を次期体制が破棄したり、かと思えばその次の体制がまた締結を申し込む、といったことも十分起こり得る。そもそも、こんなまとまりの無い学園に条約を申し込む学園も少ないだろう。
総じて、レッドウィンター連邦学園は内政・外政ともに、非常に不安定であると言える。この学園、本当にこのまま存続できるのか・・・?
いかがだったかな?今回は前回のトリニティと比べて低カロリーな学園を2つお届けしたぞ!想像以上に、レッドウィンターはボリュームができてしまったが…
次回は多分重めの学園。連邦生徒会もいつかやりたい。じゃあね!最近クソ暑いので健康には気を付けて!