【『ブルーアーカイブ』の各学園の政治体系について少々考察してみよう】Part1:トリニティ総合学園
※考察は、僕のうっすい政治/ブルアカ知識とそこそこの偏見でお送りしますので、暖かい目でご覧ください。
※あと、ネタバレとかは特に気にせず進めますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバックしてストーリーを読みに行ってくれよな!
ゲーム『ブルーアーカイブ』の舞台である学園都市"キヴォトス"には、数多の学園が存在する。それら学園は、連邦生徒会の統率のもとで、アメリカ合衆国の連邦制のような強い権限をそれぞれの学園の自治区で持つ。ゆえに、政治体系などといったものは学園によって大きく異なる。このシリーズ(続くかは分からない)では、そういった各学園の政治体系といったものを、少々考えてみようというシリーズである。記念すべき第1回目は、以下の学園だ。それではさっそくやっていこう。
1.トリニティ総合学園
トリニティ総合学園は、言うなればお嬢様学校である。建築様式も荘厳なものが大半であり、生徒たちを見てもその"お嬢様感"は見て取れる。一方、絵に描いたような悪役令嬢といった生徒たち(モブ)もおり、よくも悪くも世間を知らないような生徒も少なくない。
この学園は、「パテル」「フィリウス」「サンクトゥス」という3つの学園が連合を形成しできた学園であり、その3派閥それぞれから代表者1人ずつが選ばれ、"ティーパーティー"という学園の政治全体を担う組織を担当する、という仕組みとなっている。ゆえに、トリニティ総合学園は、「ティーパーティーにおける三頭政治」が行われている。
ここで気になるのは、「代表者はどのように決めているのか?」ということである。
僕が覚えている限りでは、ゲーム内の描写としてあるのは「次期ティーパーティー候補は間違いなく浦和ハナコさんでしょうね〜オホホホホ」とモブ生徒が口にしているぐらいであり、明確な描写はない。ただ、この描写から2つの説が考えられる。(1)「現ティーパーティー生徒が、次期ティーパーティー生徒を指名する説」と(2)「次期ティーパーティー生徒は各派閥の選挙によって選ばれる説」の2つである。
まず、(1)について。
この選出方法であれば、間違いなくティーパーティーにとって都合の良い政治が行われ続けることになる。何故なら、現ティーパーティー生徒が、直々に自分にとって都合の良い生徒を次期ティーパーティー生徒に選出させることができるからだ。もちろん、この過程にティーパーティー外の生徒は全くと言っていいほど関わることはできない。この選出方法では、尊重されるのは現ティーパーティー生徒の意見だけだからである。
次に、(2)について。
この選出方法は、一見民主主義に則っているように見える。国民(生徒)の意見を踏まえて代表者を決めているし、国民の意見の代弁者という立ち位置として、ティーパーティーが存在することになるからだ。
だが、この方法は、前述の規模の大きな主要3派閥でのみの選挙であるから、他の規模の小さな派閥の意見は無視されることとなる。ゆえに、事実上主要3派閥による専制政治が行われることとなる。
少し話を変えて。
エデン条約の一件を終えて、現在では、ティーパーティーは他の影響力が大きい組織(シスターフッドなど)と協力し、なんとか影響力を維持しているという状態となっている。なので、そういう意味では現在のティーパーティーは権力の分散が行われつつある、とでも言えるのではないだろうか。だが、この方法では政治の代表者がはっきりしない。ティーパーティーの権威を取り戻し、また三頭政治を復活させるのか。それとも、権力の分散を行いつつ、政治の代表者も明確にする方法を模索していくのか。今、トリニティ総合学園は岐路に立たされていると言えるのかもしれない。
いかがだったかな?今回はトリニティ総合学園だけであったが、学園によって政治に関する描写の量は結構違うので、3つとか一気に考える回もあると思うぜ!
次回はそういう学園を考察していこうか。まあ、普通にゲヘナとかかもしれないけど。ま、そういうことで、バイバイ!