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オーストリアの日曜日
オーストリアについて2日目。今日は日曜日ということもあって、田舎の街では特にできることも多くなく、なんとなくまったりできた。昨日とは真逆の感じ。少し長旅の疲れも取れた気がする。
今日は街を散歩すると、「昨日のお祭りに来てたよね!」と地域の方に声をかけられた。クールな祭りだったと、なんとなく会話を交わす。街のあちこちにはベンチがあり、人はそこで休憩できる。何回か顔を合わせれば、おしゃべりする仲になる。こんな感じで、外に出れば誰かしらに遭遇し、なんとなくおしゃべりができる。日本の田舎と似た雰囲気がなくもない。
僕はアジア人ということもあって、街では目立ってしまう。こちらが覚えていなくても、向こうが覚えてくれていることも多い。今日あった人もまさにそんな感じだった。この街のユースワーカーも、会ったことはないが、僕とパートナーの存在は認知されているらしい。「あぁ、あのフランスと日本のカップルのことね!」と。
シュタイアーマルク州は人口120万人ほど。そんなに大きな地域じゃないから、簡単に知れ渡ると以前グラーツ大学の教授に言われたこともあった。そんな場所だからこそ、私たちも活動がしやすく、いろんなユースセンターを巡ることができている。
しかしそんな地域だからこそ、地域の監視の目があることに疲れを抱く人もいる。どこかで何かすれば誰かに見られ、ときによって注意を受ける。しかしそんな注意をする人間も、地域から減ってきているというか、若者たちが家で過ごすことも多くなり、住民との関わり自体が減少しているという大人も多い。なんとなく日本と似ている。
そういった中で、ユースセンターは程よい距離感で若者を社会と繋ぐ架け橋になれるらしい。果たしてユースセンターでその役割を担ってしまって良いのか、地域として展開していく必要があるのか、なかなか悩ましい。