フランスに住んでいたころ、「アニマシオン」という言葉をよく聞く環境にいた。「若者と文化の家」と言われる市民サークルの活動が行われる場に、講師や受講者、「アニマトゥール」として参加し、充実した生活を送れていた。そこで初めて、「アニマシオン」「社会文化アニマシオン」「アニマトゥール」という言葉に触れ、日本人として理解しようとした。
というわけで、大学時代に「ユースワーク」を模索していた私は、若者が関わる「社会文化アニマシオン」のなかに、「ユースワーク」が見られるというところまでで調べをストップしていた。しかし、欧州の数年間の旅を通して僕が想う「ユースワーク」というか、若者の自由な活動、若者が地域と関わる社会教育を探っていくなか、実は「社会文化アニマシオン」という言葉が、全体を通してカギになってくるのではないかということをご指摘いただいた。
確かに、記録してきた写真はそれらしき活動ばかりだったこともあり、また改めて調べ始めた。「アニマシオン」という言葉が出てきたのも、フランス、20世紀半ばごろに記録されたのが初めてらしく、生涯学習と同じ頃のようだ。というわけで、なんとなく学生時代に学んでいたことを再び学び直す感じになってきた。
時代がこれほども多様で結びつき、不確実である今、「社会文化アニマシオン」を明確に示すことはできないらしく、いろんな団体によって様々なことが言われているようだ。そのなかでも「社会文化アニマシオン」がMoulinierによって1971年に、「行動すること」よりも「共に行動すること」と示されたように、そこにはコミュニティ、他者の存在が確認される。
今のところ、僕が個人的に納得した解説の1つ、
こんな感じで、Xavier Úcarによって紹介されているのを見つけた。(しっかり日本語にできているかわからないが、、)でも、この感じが僕がしていた活動の言語化としてしっくりくる感じがしたので紹介した。レポートの中で、社会文化アニマシオンと政治について語られていたり、豊かさの源的なことが言われていたり、コミュニティという言葉が度々出てきていたのは印象的だった。
調べるとキリがないので、今日はこのくらいにして、また思い出したときにいろいろ調べて、ノートで共有していきたいと思う。