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社会文化的アニマシオンって何?

フランスに住んでいたころ、「アニマシオン」という言葉をよく聞く環境にいた。「若者と文化の家」と言われる市民サークルの活動が行われる場に、講師や受講者、「アニマトゥール」として参加し、充実した生活を送れていた。そこで初めて、「アニマシオン」「社会文化アニマシオン」「アニマトゥール」という言葉に触れ、日本人として理解しようとした。

<アニマシオン (animation仏、animacion西、animazione > とは 、ラテン語のアニマ(anima)すなわち命・魂を活性化させることを意味する。英語のアニメーション(animation)と同義語で、生命力・活力を吹き込み、心身を活気づけ、すべての人間が持って生まれたその命・魂を生き生きと躍動させることにある。日本語の「活性化」すること、すなわち「生き生き(ウキウキ、ワクワク、ハラハラ、ドキドキ)」するという心の動きがアニマシオンの語義に近いだろう。
<社会文化アニマシオン (animation socioculturelle 仏、animacion sociocultural西、animazione socioculturale 伊>は、個人がアニマシオンしつつ、 各自の自発性・自律性に基づいて社会的活動に主体的に参加し、文化の獲得と創造を通じてさらに精神を活性化させ、自己実現していく活動とそのプロセスに注目する 。社会と文化の多元的な価値を認め、表現の自由を保障し、民主主義と地方分権を重視する。住民の文化へのアクセスと参加 を推進しつつ、1 個人の発達と、2 活気ある人間交流と、3社会の活性化、三者の統一的発展をめざす様念である。

 日 本 に お け る <社 会 文 化 ア ニ マ シ オ ン > の 諸相 とその可能性 増山均 KyoikugakuKenkyu_5_Mashiyama.pdf
2024年10月2日参照

というわけで、大学時代に「ユースワーク」を模索していた私は、若者が関わる「社会文化アニマシオン」のなかに、「ユースワーク」が見られるというところまでで調べをストップしていた。しかし、欧州の数年間の旅を通して僕が想う「ユースワーク」というか、若者の自由な活動、若者が地域と関わる社会教育を探っていくなか、実は「社会文化アニマシオン」という言葉が、全体を通してカギになってくるのではないかということをご指摘いただいた。
確かに、記録してきた写真はそれらしき活動ばかりだったこともあり、また改めて調べ始めた。「アニマシオン」という言葉が出てきたのも、フランス、20世紀半ばごろに記録されたのが初めてらしく、生涯学習と同じ頃のようだ。というわけで、なんとなく学生時代に学んでいたことを再び学び直す感じになってきた。
時代がこれほども多様で結びつき、不確実である今、「社会文化アニマシオン」を明確に示すことはできないらしく、いろんな団体によって様々なことが言われているようだ。そのなかでも「社会文化アニマシオン」がMoulinierによって1971年に、「行動すること」よりも「共に行動すること」と示されたように、そこにはコミュニティ、他者の存在が確認される。
今のところ、僕が個人的に納得した解説の1つ、

「社会文化的アニメーションは、意図的に参加者ができるだけ満足のいく方法で自分の人生を生きるための資源を持つことを目指している。社会教育の枠組みの中で、社会文化的アニメーションを、コミュニティにおける社会教育的行動と介入のプロセスとして定義し、そのメンバーが個人および社会的に考慮され、生活の質を実質的に向上させるために、自らの変革とその環境の変革の主体となることを目指す。」「社会文化的アニメーションは、個人やグループがより良く生きるための資源を持つことを目指す社会教育的介入とコミュニティ作業戦略」

https://www-academia-edu.translate.goog/272876/Animacion_sociocultural_y_politica_El_papel_de_la_Administracion_en_los_procesos_de_animacion_sociocultural_2009_?_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp

こんな感じで、Xavier Úcarによって紹介されているのを見つけた。(しっかり日本語にできているかわからないが、、)でも、この感じが僕がしていた活動の言語化としてしっくりくる感じがしたので紹介した。レポートの中で、社会文化アニマシオンと政治について語られていたり、豊かさの源的なことが言われていたり、コミュニティという言葉が度々出てきていたのは印象的だった。
調べるとキリがないので、今日はこのくらいにして、また思い出したときにいろいろ調べて、ノートで共有していきたいと思う。

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