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カレーライス向精神法
仕事をひとつやめて、カレーを作った。
一見支離滅裂な文章だけど、関連性はある。昼も夜も平日も土日も働いていては、野菜を微塵切りにする時間も鍋の様子を見ながら小一時間程具材を煮込む時間もない。
学生時代、カレー同好会というサークルをやっていた。集まるためにカレーを作っていたのではなく、カレーを作るために集まっていた。大量の野菜を刻み、大きな鍋で肉を炒め、ああでもないこうでもないと味付けをした。卒業した今でも、カレーを作っているとあの日々を思い出す。尊い時間だった。
暇な時間があると考え事をしてしまってとにかく参ってしまうのだが、料理は頭の中を工程でいっぱいにすることができるから好きだ。カレーは時間がないと作れないし、生き抜くために必要な作業だ。最近ネットで、心の傷つきやすい人は思い出す必要もない事を1人反芻してしまうため、常にすり減っていると読んだ。自分は本当にそうで、他人がなんとなく言った言葉や、やりきれない事実なんかをいちいち脳が勝手に引っ張り出してきて1人で落ち込む。それでも玉ねぎの色が変わったり鍋が吹きこぼれそうになったりすると、自然と目の前のことに気を取られる。本来すべてそれで良くて、考えたって仕方のない事を考える必要はない。カレー作りは私にそれを思い出させてくれる。自分のことはあまり好きじゃないけど、自分の作る飯は最高だ。そして普通にカレー大好きなのでその後3、4食連続でカレーになっても全く問題ない。飽きないため、コスパがいい。良いことしかない。
あなたは料理をする時どんなことを考えるだろうか。私と同じで、考えなくて済んでいるのだろうか。どちらにしても毎日ごはんを準備して、食べて、なんとか生きていこうね。