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マッチングアプリで急にモテた悲しき理由

周囲が結婚し始め、時代の流れに合わせて私もマッチングアプリを使うようになった。

昔のような遊び目的で相手を見ずにtinderをスワイプしまくるではなく、ちゃんとした出会いを求めてpairsとbumbleを両刀使いしていた。

年収は平均を越え、
学歴もそれなり、
身長も見た目もそれなりで、
友人からの紹介もしばしばされる。

しかしいまいちマッチが成立しない。

何事も作戦から考えてしまう私は、マッチングアプリもハックの方法を探した。

1つのデータをいじればモテて始めた


ブログやYouTubeを一通り読み漁った

曰く、
プロフを充実させよう
情報をちゃんと入れよう
チャットは相手の文章量に合わせよう
いきなりのタメ口は控えよう
出会いたがる感じは控えよう

どれも実践していたが、1つだけ実践していないものがあった

「いいね数を稼ごう。相手から見てそれは、信頼と『他の異性からモテている』指標になる」

モノは試しにと実践してみた

心苦しいではあるが、引き合いが少なそうな人、直近ログインしてる人を対象に、心にもないのにいいね!を送りまくった。(そして己のゴミさへの嫌悪感も同じように積み重なった)

1ヶ月使っても全然マッチが成立しなかったのにいいね稼ぎを始め、徐々にマッチが増えて20を越えたあたりからそれは起こった。

マッチ率が格段に上がったのだ。

そこからはトントン拍子だ。
女性からのいいねなんざ月に数件だったにも関わらず、50、70、100、3週間足らずで120いいねが積み上がった。

プロフィールや写真は一斉変えていないにも関わらずだ。

我々がマッチしている相手


女性側の心理は分からないでもない。
男性に比べて被害や危険に合いやすく、また、引く手が多く選ぶ側なのでいいね数は一定のフィルターとしても役立つのだろう。

男性側も同様だ。
容姿がキレイなのにいいね数が少ない人を見ると、確かに「この人は何かあるんじゃないか」と疑いたくなる気持ちは働く。

実際に対面して得られる情報(雰囲気、口調、言動、性格)がないアプリの上では、年収や年齢、身長や学歴、趣味といった表面的な情報は数万といる異性を絞り込むには確かに有効だ。

ただ、虚ろな目で、気持ちに背いて作業的にいいねを集め、それで増えていくいいねとマッチ数を見てふと思った。

いったい我々は、相手に何を見ているのだろう?
そして我々は、何とマッチングしているのだろう?

少しの工夫でかさ増しできる情報をアテにしてる我々は、アルゴリズムとマッチしているだけなのかもしれない。


追記)
諸事情あってまたマッチングアプリを再開した。
いいね稼ぎをすると、
1日目で15いいねが溜まり、
2日目で22いいねが溜まり、足跡は200を越えた。(登録ビギナーのブーストはあったと思う)

改めて感じる虚しさと同時に、僅かに満たされている承認欲求に気付いて嫌気がさしたのであった。

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