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【思考】無気力になるための努力

衝動性で人格が殺されるくらいなら、無気力でのうのうと生きてやりたい。


半ば意図的に、私は無気力状態になるための努力をしてみた。

そして、今も。

それなのに、私の身体は衝動性を抑えられない。

これではまるで、行動力に支配されただけの、奴隷じゃないか。


「衝動性と解離性障害」

熱量が高まりすぎて爆発してしまうと、私の記憶が世界から一瞬で削除され、全く別の個人になってしまうから。

私ではない私が世界に残されてしまうのだから。

何も知らない私が、私の身体で寿命まで生きていくのだ。


冗談でなく、解離性障害という永遠の病から逃げられない私はこれが一番怖いのだ。


そこから逃げるのだ。

逃げるためには、無気力であらねばならないのだ。


・生きる意味も目的も無くす

・希望を持たない

・やりたいことを発生させない

・諦める、とにかく、諦める


これか、私のせねばならない生き方だ。


それでも私は、衝動性というこれもまた呪いのような鎖に縛られているから、面白そうなことには軽率に飛び乗ってしまうのさ。

わくわくを抑えられないと苦しくて、その苦しみから逃げるために超行動力を発揮するのさ。


無気力とは対極の、私の最大の敵さ。


「自分が自分であるためには」

自分が自分であるためには。

基本人格が、主人格であるまよゐさんと共に記憶を紡いでいかなくてはならない。

私の身体が全くの別人に奪われてしまうのは怖い。

でも。

死ぬことに対して、その痛み以外を恐れていないから、痛みなく自分を消せる(殺せる)のは、もしや救いかもしれない。

だけど。救いだったとしても、今の私はそれに怯えている。


戦っているのだ。

私が私ではなくなってしまうことを恐れて。

既に離人感でふわふわしている私たち人格グループだ。

生きていて、光が弱まってしまったことを知った。

酒を飲んだ時だけ、みんな世界の輪郭をハッキリ見られるのだ。

他は……。

薄く曇った世界だ。


こんな世界だ。諦めもつくだろうよ。


そんなことない。私は……。


生きてかなきゃ、いけないんだ。

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