ガチメンヘラは努力でメンヘラを脱出できるのか#5 そもそもメンヘラの定義とはその1
前回までの流れ:メンヘラを脱出するのと、疾病(精神疾患)を治すことを混同してはいけない。
なので
1.メンヘラの定義を自分の中ではっきりさせる。
2.自分は精神病(統合失調症)患者ではあるがメンヘラなのかどうか、改めて己に問いかけてみる。
3.その上で、努力でなんとかなること(ならそうなこと)とならないことを仕分ける
この3つにとりかかることにした。
さて、そもそもメンヘラの定義とは?
またGoogle先生に聞いてみて、自分なりに調べてニコニコ大百科の記事が一番しっくりきた。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%A9
特にちょっと下にスクロールすると現れる「精神化領域からの観点」という記事は大変興味深かった。
以下引用する。
「精神病患者」は先天的遺伝や、後天的ストレスによって引き起こされる脳内物質の不均衡が
原因であることがほとんどである。
精神科領域には、疾患によりカテゴリーが分かれている。
最も一般的な2分類は次のものである。
「Ⅰ軸」と呼ばれるものは、上記の純粋な精神疾患を指す。
例としては「うつ病、そううつ病、そう病(この3つは最近では「気分障害」とまとめられることが主流である)
、統合失調症、てんかん(先天性・後天性にかかわらない)」の事を言う。
一方「Ⅱ軸」と呼ばれるものは、主に「パーソナリティ」が原因である精神疾患を指す。
……難しいですね。
噛み砕いて三行で説明すると、
・精神疾患は一般的に「Ⅰ軸」と「Ⅱ軸」に別れている。
・Ⅰ軸に該当するもの→うつ病、そううつ病、うつ病、統合失調症、てんかんなど
・Ⅱ軸に該当するもの→「パーソナリティ」が原因である精神疾患
(今北産業とか懐かしくないですか? 若い人は知らないかな)
さらに引用していく。
「メンヘラ」と一番近い医学的定義は、このⅡ軸の「パーソナリティ障害」である。
しかしながら、Ⅱ軸は、精神科領域の疾患に含めるか、含めないか、盛んに議論されている。
なぜならば、パーソナリティとはその人の「人格」そのものであり
「人格とはその人の生の歴史そのものである」からである。
ここから導かれる明白な疑問は「人格は治療の対象として扱うべきなのか」である。
しかし、現代のように日本でも、一つの例としては、虐待などを受けて育ってきた人などは、
社会に出たときに、社会に適合することが難しく、その結果ストレスがたまり、
「Ⅰ軸」の精神病のような症状を発症することがあり、そのときは当然治療対象となる。
これまた噛み砕いて説明すると
・メンヘラと近い医学的定義はⅡ軸の「パーソナリティ障害」
・だが、Ⅱ軸の「パーソナリティ障害」=「人格障害」はそもそも精神疾患にカテゴライズされるのか未だに議論対象である。
・人格って治療の対象として扱うべきものじゃないんじゃない? けれど実際にそれが原因でⅠ軸に近い症状が出てるなら、治療しないわけにはいかないのだけど。
と、いうことらしい。
さらに引用していく。
「メンヘラ」と呼ばれる人は、単にパーソナリティが他の人に比べ「ユニーク」な少数派であるかもしれないし、
実際にⅡ軸の特徴である、人格形成の過程に起った意図的でない何らかの歪みによって、
Ⅰ軸に似た症状を持った精神科領域の治療を受けるべき人かもしれない。
噛み砕くと、
メンヘラは単にパーソナリティ(性格、人格)が他者に比べて「ユニーク」な少数派、なのかもしれないし、
人格を形成する過程に起こったこどで何か歪んで、Ⅰ軸に近い症状が出ている治療を要する人なのかもしれない。
もっとざっくり言うと
メンヘラは性格がちょっと普通とはいえない人。或いはそれが過ぎて治療が必要な状態になっている人。
かもしれないね、ということ。
さらに引用する。
そもそも障害の定義とは「何らかの理由によって日常生活に支障を来しているもの」と結構大雑把な定義である。
これは噛み砕く必要ないね。っていうか、障害の定義ってそんな大雑把なものなのか……。
だから人格障害もその言葉の定義を考えれば日常生活に支障を来すほどに
人格が歪んでいる状態と捉えることが出来る。
メンヘラは日常生活に支障を来たすほどに人格が歪んでいる状態。だということね。
さて、まとめよう。
メンヘラの定義も広大であることがわかった。
1・「パーソナリティ障害」という精神疾患の人
2・ただし、そもそもパーソナリティ障害は精神疾患ではない! という議論もなお盛ん
3・性格が『普通』とはいえない人。それが過ぎて治療が必要な人。
4・日常生活に支障を来たすほどに人格が歪んでいる人。
うーん……
どれも納得が出来る仮説なんだけど、でも、そのものずばり、これがメンヘラだ、とは(私は)定義しにくいな……
以下次号
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