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私の英語多読遍歴101:Good Girl, Bad Blood

「A Good Girl's Guide to Murder」の2作目です。

5年前の事件を見事解決したPipはもう二度と事件には関わらないと誓っていた。しかしある日親友のConnerから兄が自宅に帰ってこないと相談され、警察に捜索を依頼するも緊急度は低いとして取り合ってもらえず、やむなく捜索を引き受けることに。
前回の事件をポッドキャストとして配信し人気を得ていたPipは、今回の捜索をシーズン2としてリアルタイムで配信し、情報を集めようとするが…

ということで話は前作の少しあとから始まります。前回の事件についての詳細をポッドキャストにして配信するばかりでなく、現在進行中の公判についても都度新しい情報を配信しているというのが新しいですね。しかしそんな個人のデリケートな情報をバンバン流しちゃっていいんだろうか…?

今回も情報デバイスと個人のネットワークと突撃インタビューで捜査は進んでいきます。その過程はなるほどと思うものからおいおいちょっとそれはやばいんでないのというものまでありますが、どれもこれも今時です。

前作ではレポート形式で進捗が報告されていましたが、今回はポッドキャストの配信データだったりインタビューの録音だったりと、すこし雰囲気を変えてきています。会話文が多いので前より読みやすいと感じました。

伏線がこれでもかと張られ、怪しい人物が次から次へと出てきて先の展開から目が離せない構成はさすがです。ただ最後「あの怪しかったのはなんだったんだ」みたいなのがたくさんあってやや消化不良感が残りました。結末もなんかやるせないもので、すっきり解決!よかったね!!とはならなかったのでもやもやしますが、それは単に私の好みの問題でしょう。

Pipの行動には今回もハラハラしっぱなしでした。それはあかんやろ!!という場面やら、助かったのはただの運だよ!という場面やら。大半が無謀な行動から来ているところがややモヤる点ではありますが、それは私が親目線で見ているせいかも。親の忠告なぞ右から左でガンガン行動するところ、ティーンエイジャーなら共感するのかもしれませんね。

以上「Good Girl, Bad Blood」でした。

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