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私の英語多読遍歴98:Big Little Lies

TVドラマでもヒットしたママ友がテーマのサスペンスです。

ある夜学校で事件が起こった。犠牲者は誰か?犯人は誰か?

舞台はオーストラリアの海のきれいな半島にある小さな学校。ある夜学校の保護者用のイベントで事件が起こるところから物語が始まります。しかし何が起こったのか、誰が犠牲者で誰が犯人なのか、この時点ではまったくわかりません。プロローグの後、事件数ヶ月前に戻り、若いシングルマザーのJane、ベテランのMadeline、裕福で美しいCeleste3人の女性を中心とした出来事が語られます。

メインとなるのは5歳児クラスの母親たちで、いわゆるママ友関係。これがまあリアル。ボスママ、腰巾着、派閥抗争、無責任なうわさに微妙な空気ー
経験したことがある人にはよくわかる世界観です。こどもが絡むとささいなことが複雑でめんどうになるのもよくわかってらっしゃる。。

事件が起こる前のできごとを通して、人間関係や事件にいたる伏線が張られていくのですが、合間に”事件後”の周りの人たちの会話などがはさまり、何が起こったのかを示唆します。後半点と点がつながっていくあたりになるともう先が気になって気になって…気づいたらかなりのペースで読んでいましたね。

英語、読みやすかったです。戻って読み直すようなややこしい表現はほとんどないし、テーマがテーマだけに馴染みがありシチュエーションが理解しやすかったのもあると思います。(逆に独身男性とか中高生には難しいのか?)過剰な装飾もないし、そこそこ洗練された人たちの会話なのでスラングもないし。これだけぐいぐいとくる面白さならこの著者の他の本も読んでみたいなあと思える本でした。

暴力のシーンがちらほらあるので、そういうのが苦手な場合はちょっと気をつけた方がいいかもしれません。(ニュースとかで先に警告が入るあれですね)

単にママ友怖ぇ…という話ではなく、家族の問題、心の傷、母親同士の友情などもあって読みごたえがありました。深く考えさせられる…とかではないですがとにかく面白かったことは間違いないです。私が想像していた犯人と犠牲者、全然違っててワロタ。

以上、「Big Little Lies」でした。

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