私の英語多読遍歴138:Cat Under Fire
人語をあやつる猫Joe Grayのミステリー二作目です。
一作目はこちら
町に住む画家が殺され、家は焼け落ちた。元交際相手の男が状況証拠から容疑者として逮捕されたが、Dulcieはその男と拘置所の窓越しに交流するうちに男の無実を信じるようになる。初めは興味を示さなかったJoeも巻き込み、2匹は真犯人を見つけるべく調査を開始する。
前作で人間の言葉を理解し喋り思考するという超能力にめざめた2匹は、今回もその能力をフルに活かして警察が見つけられなかった証拠を見つけたり、目撃者の証言を引き出したりします。人間語が喋れるというのは絶対に秘密なので、普段は普通の猫のフリでその辺で寝てたりするのですが、自分たちの飼い主とは人語で会話している模様。
冷蔵庫を開けてご馳走を食べたり、勝手に電話でデリバリーを注文していたりとわりと好き放題ですw もはや人語をしゃべる猫というより猫の皮をかぶった人間的な感じですが、そういえば前作であった人が猫に変身する件はどうなったんでしょうか。今回まったく言及がありませんでしたが。アイリッシュの言い伝えとか、謎の呪文とか…
とにかく、今回もまた猫探偵としていろいろ暗躍し、警察には匿名のタレコミを電話でしたりして真犯人の発見に貢献しています。毎度振り回される刑事が、まさかとは思いつつも猫を怪しんでいるふしがあり、これからどうなっていくのか気になるところです。
描写が細かいので町の様子などもよくわかるのですが、特にデリのメニューが美味しそうで美味しそうで… Joeたちの好物でもあるため、ローストサーモンだのブリーチーズだのをしょっちゅう食べています。(でも鳥とかネズミも食べてる)そんなん食べて大丈夫かなんていうのは野暮な疑問ですね。しゃべってる時点で。
ディズニーなんかにもありそうな陽気でユニークな雰囲気のミステリーでした。猫好き向け。犬の扱いはひどいので、犬派にはおすすめしませんw
以上「Cat Under Fire」でした。
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