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私の英語多読遍歴140:The Library

TLでおすすめされているのを見かけて。タイトルから図書館がテーマだろうということしか知らずに読んだ本。

地味でさえない高校生のトム。成績はパッとせず友達もいない。家でも酒に溺れる父との関係に苦しんでいた。ある日立ち寄った図書館の帰り、ひったくりにあった老女マギーを助けようとして逆に殴られたトムは、その日からマギーと少しずつ交流するようになる。マギーは元気でパワフルで、トムはこんな人が自分の祖母だったらよかったのにと思うようになる。

大筋だけいうと高校生トムが老女マギーとの出会いで人生を変える話、です。

マギーはとにかくかっこいいばあちゃんです。4輪バギーやトラクターを乗り回して農場を切り盛りし、環境保護に関心がありヨガやマーシャルアーツをたしなんでいる。(そして強い)考え方が理性的で行動力もあって、本好き。私はこういうばあちゃんになりたい。

図書館で二人はひょんなことから知り合いになるのですが、トムが図書館でロマンス小説に目覚めるのも面白い。実在の古今のロマンス小説の名前が色々出てくるので、読んだことあるなーとかこれ面白そうだなーとか思いながら読んでいました。

マギーとの親交が深まるにつれて、トムがだんだんと自信をつけて成長していくのがよかったです。そしてマギーはトムを助けただけではなく、トムによって救われたというのもよき。

途中に出てくるキーイベントにおいての各キャラクターの無責任さという点(いやいや途中で投げ出すなよみたいな)や、トムの行動があまりにも幼く結局そっち頼るのかよ!自分でなんとかしろよ!みたいなあたりは人によっては地雷だと思うので、万人におすすめというわけでもありませんが、私は全体通して面白く読めました。

みんな同じ意見の本より、いろいろな意見があるほうがディスカッションができていい、とマギーがブッククラブについて言ってました。いやほんとそうだなと思います。受け取り方は人それぞれなので、ある人には面白くてもある人にはつまらないのは当然かなと。どうしてもネガティブなコメントは(特に人がお勧めしていた本は)つけづらいのですが、どこがどう合わなかったかというのを明確にすれば次に読む人のために役に立つ意見になるのではないかと思います。ていうかブッククラブで語り合いたい。洋書ブッククラブどこかにありませんか

最後もハッピーエンドになってさわやかでした。難しい話はなく読みやすかったですが、ちょいちょいブリティッシュスラングがあったのでそこらへんは知らないとひっかかるかもしれません。オーディオブックも感情がこもっていて良かったと思います。(時々声の使い分け失敗してない?みたいになってたのは気になりましたが)

以上「The Library」でした。

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