私の英語多読遍歴92:A Tale of Witchcraft...
前回ご紹介した A Tale of Magic... の続編です。
いろいろあって平和になったはずの世界。魔法で人々の困りごとを解決するために東奔西走するフェアリーたち。その中の一人、”トラブルのフェアリー”Lucyは毎度いらんことをしてはトラブルを起こし、主人公の悩みの種。たった14歳で組織のリーダーとなってしまった彼女にのしかかる重圧は想像以上で、人々の賞賛も憧憬も重荷に感じてきた矢先、国では昔の方が良かったと思う輩が集まって、主人公を陥れるべく奸計をめぐらせはじめます。さらにそこに”Witchの学校を作る”と怪しい女が現れ、磐石と思ってたフェアリーたちの世界に亀裂が生じ…
今回のストーリーは個人レベルの問題から国の問題へと話が大きくなってきました。差別が撤廃され、それまで差別されていた人たちに権利が与えられたとき、既得権益を失った層はそれを受け入れられないというこの問題、現実社会でもよくある話でずいぶんリアルです。過剰な期待と重圧から精神的に病むリーダーとか、世界観は変わらずキラキラしているのに問題が重い。
前回も大なり小なり事件があってハラハラしたのですが、今回はそれがさらにスケールアップし、読む先を急がずにはいられない展開となっています。あっさり罠にはまりどんどん追い詰められていく主人公、読んでいるこっちが心配で、早くどうにか解決してくれとページを進めずにはおれませんでした。
残りページが少なくなっても主人公まだ大ピンチ。この残りページ数でいったいどう決着をつけるのかと思ったら、最大の敵とのたたかいは次巻へ持ち越しでした。来月出るんですけどね。児童書とはいえ洋書の新刊の発売を待つ日が来るとは思いませんでした。
英語は引き続き非常に読みやすく、ストレスなく読めました。それがこの2巻を読んだ理由のひとつでもあります。なお1作目は500ページ以上あったのですが、今作は半分くらい。500ページのつもりで読んで、読むスピードあがった⁉︎と思ったのはぬか喜びでしたw
ここ最近は本のレベルはあまり考えず、読みたい本を読んでいますが、難しい本の後は簡単なものを読みたくなります。多読サイトSSSではこういうのを”パンダ読み”というそうです。
他にも”キリン読み””シマウマ読み”などあるようですが、このパンダ読みは「チャレンジレベルの本のあとに簡単なものに戻ると、以前は苦労したのにすらすら読めたり新しい発見があったりする」という効果があるようです。(”パンダ読み”で検索するといろいろな方の気づきや感想が見れます)
どのやり方が一番というものでもないので、自分にあったやり方が見つかればそれでいいと思います。無理なく続けられるのが一番。
さて、次巻が出るまでに何を読むか決めないと。
以上「A Tale of Witchcraft...」でした。
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