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私の英語多読遍歴91:A Tale of Magic...

児童書のファンタジーです。洋書ファンクラブのレビューで興味を持ちました。

主人公が暮らす国は、女性は本を読むことも勉強をすることも禁じられ、良き妻良き母となるための教育だけが行われている国。しかし本が大好きな主人公は隠れて本を読み続けます。ある日禁制の本を見つけてしまった主人公は、その中の魔法について書かれた本を読みます。魔法はこの国では死罪にあたいする重罪。本に書かれた呪文をなにげなく口にした主人公はなんと魔法を発動させてしまい、そこを運悪く見つかったあげく投獄されることに…

抑圧された環境で自身の魔力に気づかなかった少女、のちに魔法学校からの招待が、というあたりハリーポッターを連想させます。いくつかのレビューにも、「ハリーポッターが好きな人におすすめ」とあったのでさもありなん。仲間との友情や敵との戦いなど、子供の心をワクワクさせる要素でいっぱいです。

どちらかというとキラキラとカラフルなイメージです。ユニコーンと魔法の馬車、フルーツやケーキがなる魔法の木、魔法で花が咲いたり星がきらめいたり。リアリティというか、作り込みの深さはあまり感じません。ストーリーもわりと簡単だなと思いましたが、ほどよくハラハラとさせてくれるので読書は捗りました。

英語はここ最近で一番読みやすかったかもしれません。Amazonによると、8−12歳向けとのこと。このくらいの年齢対象の本はたくさんあり、難易度もピンキリだといつも思いますがこの本はかなり簡単な気がします。ここのところ低解像度の本が多かったので、ひさびさに視界がくっきりして「ああ、ちゃんと英語読めるわ」ってうれしくなりました。

現実社会の「社会が求める姿」に一致しないがための疎外感、差別感情、憎しみなどを反映させたストーリーでもありますが、全体に暗い雰囲気はありません。洋アニメ的な雰囲気ですね。あんまり見たことないけど。魔法系ライトファンタジーが好きな方に。

以上、「A Tale of Magic...」でした。

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