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私の英語多読遍歴88:The Midnight Library

TLでおすすめにあがっていて面白そうだなとウィッシュリストに入れていた本。わりと高かったので購入を躊躇していたら廉価版を発見したので読んでみました。

なにもかもうまくいかない人生でついに自ら人生を終わらせようとしたNoraがたどり着いた不思議な図書館。そこにある本はすべて彼女の「存在したかもしれない人生」。もしもあのとき違う道を選んでいたら…を見せてくれ、そして、もしもその人生が気に入ればそこでずっと生きることができるという。

絶望から始まるので、最初はそりゃもう暗いです。振り返れば後悔ばかり。別れた婚約者、過去の栄光、夢中だったはずの音楽、気づけばなにもかもなくなって、仕事もクビになりもはや誰にも必要とされないというまさに人生のズンドコ。

そもそもそうなってしまったのはなぜなのか、あのときにこっちを選んでいたからなのか、それともあっちに行かなかったからなのか。人生の分岐は数えきれないほどある中で、ひたすらハッピーライフを探す話です。

感想を言ってしまうとどうやってもネタバレになるので、面白かったとだけ言っておきます…
ハラハラするページターナー系ではありませんが、退屈するほどではなく安心して読める感じ。女性のほうが共感的に読めるところは多いと思います。

What if…とパラレルワールド、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」みたいですね。

英語はときどき言い回しが複雑で「??」と読み返すところもありましたが、意味はつかめますし特に難しいわけではないと思います。たぶん著者のクセが私に合わないか、私の完全な力不足。話は素直でわかりやすいと思います。

ファンタジーのようであり、また自己啓発的でもある話でした。ついつい今の不幸を嘆き、過去の選択を後悔しがちな人は読んでみてください。もしかしたら主人公のように気づきを得るかもしれません。

以上、「The Midnight Library」でした。

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