私の英語多読遍歴94:China Rich Girlfriend
以前に読んだ「Crazy Rich Asians」の続編です。なんとなくアジアつながりで読みたくなったので。
前作はシンガポールを中心としたスーパーリッチなアジア人ファミリーたちとそのさらに上をいく謎の超ウルトラスーパーリッチファミリーの騒動でしたが、今回はそこに彼らをしのぐメインランド(中国)の超ウルトラスーパースペシャルリッチが出てきます。リッチがインフレを起こしている…
「Pachinko」で極貧の生活を読んだ後なので世界線が違いすぎて頭がバグりそうですw「おしん」のあとに続けて「華麗なる一族」観てる的な。。
メインストーリーは前作に続き庶民のチャイニーズアメリカンであるレイチェル。それから生まれながらのスーパーお嬢様なのに(比較的)常識のあるAstridと、ポルノ女優からリッチファミリーの仲間入りを果たそうとするKitty。三人のそれぞれのストーリーが時折交錯しつつ交互に展開していく構成です。
いかに金がかかっているか、いかにすごいかの描写にかなりの行数が割かれている印象。こちとらハイブランドに縁のない一般ピーポーゆえ、ブランドだの高級ワインだの高級レストランだのよくわからない名前が多かったのですが、まあそこらへん深く考えず読み飛ばしても話はわかります。とりあえず高いんやろうな、で。
香港の選ばれた人々だけのソサエティとか、中国の金持ち番付とか、それがファンタジーなのか本当にあるのかは知るよしもないですが、とりあえず自家用車的な気軽さでプライベートジェットを飛ばし、億単位の買い物に躊躇しない人たちです。
ストーリーもそれぞれ気になる展開で飽きずに読めました。前作よりも登場人物が整理され(といってもトータルは増えてるけど)、注釈も文中ではなく章の終わりにまとめて表示されるようになり、読みやすくなった気がします。
一族の絆を重視する人々なので、親戚だの縁戚だのの関係性がしょっちゅう出てくるのがちっとも覚えられず、似たような名前も多くだれがだれやらになることを除けば(記憶力よ)それほど読みにくいとは感じませんでした。
最後それぞれのストーリーがいったいどうなったのかわからないまま結末だけざっくりと流して終わりみたいになっていたので、そこのところ次巻で回収してくれているといいなと思います。
ラグジュアリーな単語など馴染みがないものも多いし、いわゆる高難度単語も結構出てきたので「わからん単語は適当に推測して飛ばせる」くらいの人におすすめです。いちいち調べてたら挫折すると思います。庶民の日常生活で絶対使わん単語がもりもりですので…
それを差し引いても、スーパーハイパーリッチの非日常な毎日はシリアスにならずに読めて楽しかったです。
以上「China Rich Girlfriend」でした。
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