今年こそやせないと本当に着る服がなくなる
社会人歴数十年だが、スーツを一着も持っていない。
大学生のときに、買いたくなかったが嫌々購入したリクルートスーツしか持ってない。
呆れられるので誰にも話してないが、今の会社に転職する際の面接にも、スーツを買う暇がなくリクスーで行き、お茶を濁した。
喪服も親戚のほとんどが元気なので登場機会がなく持ってない。
ジャケットは黒、ネイビー、ベージュと見せかけたゴールド、なら持っているので、取材の際にはパンツを合わせてセットアップっぽく見せて誤魔化している。
このまま逃げ切れると思いきや、アラフォーにしてスーツが必要になってしまった。
しかも、ツーピース!!!
なんてこった。
ツーピースが何かも知らなかった。なにより、私はスカートが苦手なのである。なるべくパンツで済ませてきた。
何が嫌って、最近やっと変わってきたが、なぜ女性はハイヒールを履かねばならないのか。まずこの時点でフェミニストの血が騒ぎ出す。
別にヒールがついている必要などないではないか。足がキレイに見える? そんなものは足を見せなければいいわけで、スカートを履いているだけで痴漢にあうリスクが格段に上がり、そもそも冬は寒い。
話は変わるが水着のビキニも私は疑問を持っている。下着と同じではないか。男子は上半身裸でよい、というのもよくわからない。
履きたくもないヒールを無理やり履かされ、外反母趾になるというキズモノにされ、化粧まだしなければいけない。男はすっぴんでよいのに、なぜ女性というだけで化粧しなけりゃならんのか。
女性=美しくあるべし
という社会圧が耐えられない。
大学生の頃、赤文字系(死語)雑誌の毒も、もとい、読モをやっていた後輩が、いつも言っていた。
「ヒールを履かないとつまずいちゃうんです」
足が変形しているということではないか!!
そんなことを言っていたキラキラ女子たちは、今のスニーカーブームをどう過ごしているのか……時々思い出す。
パンツ派の私だったが、最近、大嫌いなスカートをよく履いている。
なぜか。
太ったからである。
昔履いていたパンツが入らない!!!!
結構、一大事である。
先日「フリーサイズ」と書かれているカーゴパンツをネットで購入した。
デザインがかわいかったので、届くのを心待ちにし、箱から出してルンルンで試着しようとし、嫌な予感がした。
あれ? なんか、小さくない??
いや、目の錯覚かもしれない。気を取り直し、足を入れる。
ん?
んん??
少しでも動いたら布が裂けるほどに、パツンパツン。押し込むようにウエストまで引き上げるも、お尻のあたりでたわわな肉が存在感を猛主張しているため、なかなかあげられない。
うぬぬぬぬー!
と獣のような声を出し、なんとか履ききった。
軽く汗すらかいてる。
おい! どこがフリーサイズだ!
だれ基準なんだ!
クレームを入れたかったが、脱げないかもしれないという恐怖が襲ってきたので、まずは先ほどの格闘をもう一度、逆回転で行う。
脱ぎ終え、グッタリした。
見えないところにしまいこんで、買ったことを忘れることにした。
実は同じ過ちを何度かやっている。
サイズも見ずにデザイン優先でオンラインでデニムのパンツを購入した。オーバーサイズっぽいので、一つ下のサイズでも履けると鷹をくくっていた。
息が、、、できません、、
履けるのだが、お腹を引っ込め気味でなければキツイ。座るとキツいだけでなく、締め付けられて具合まで悪くなる有様。
超かわいいのに、履けない!!!泣
手持ちのパンツが入らなくなるほど太ってしまったので、スカートを履くしかないのだ。
パンツは細い人の特権だったのか!!!!
失ってわかる、お前の大切さ……。
ジャケットも二の腕が太ったせいで、肩が張って肩こりがすごい。可動域が明らかに狭まっている。
太ると体が重くて動けなくなると思っていたが、洋服がきつくて動かせないのか、、、(サイズの合う服を着ろ)
スタイリストさんが書いたコーディネートのポイントの本を読んだことがある。
はじめに、だったと思うがこんな事が書いてあった。
本のタイトルは忘れたが、こんな内容だった。
ドキっとした。私は昔取った杵柄で、むしろサイズダウンして買おうとすらしていた。(見栄張り)
それ以来、ためらわず、ワンサイズ上の服を選ぶようにしている。