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徒然なるままに、ソロ活の記録をチラホラと。 モットーは「広く浅く、時々沼」

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  • 【創作】青井町役場戸籍係の日常

    オリジナルお仕事小説。 創作大賞2024(お仕事小説部門)参加作品

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青井町役場戸籍係の日常【1】

【登場人物】 私            :主人公。戸籍係歴3年。30歳を目前に控えた女性。 係長        :戸籍係の係長。冷静で頭が切れる。 先輩        :戸籍係歴5年。クール。 西村さん:証明発行窓口担当。おしゃべり好き。 松井昇一:市民課の常連。生まれも育ちも青井町の自称「青井っ子」 役所には、毎日様々な人がやってくる。 若者からお年寄りまで、年齢も来庁する理由も十人十色。怒り狂いながら来る人もいれば、何を考えているかわからない無表情な人もいる。しかしそれ

    • もっともっと、私を見て—— | #スージー・サーチ

      ※この記事は、映画「#スージー・サーチ」の内容のネタバレを含みます。 8月9日に公開された映画「#スージー・サーチ」を観てきました。 大学生のスージーは、いいね、フォロワー数が少ない弱小ポッドキャスター。特別仲のいい友人がいるわけでもない大学と、分かり合えそうもない同僚と変わった店長のいるバイト先、そして病気の母と二人だけの家が、スージーの生きる世界。この煮詰まった、けれども妙にカラフルな世界で、スージーは自分のもつ能力を信じ、やがて狂気にのみ込まれていく。 映画を通し

      • 20代の終わりが見えてきた私が30歳になるまでにしたいこと

        タイトルにある通り、私はあと数年で30歳になる。 30歳。アラサーという言葉が両肩に乗っかかりだした今日この頃。 ふとこの二十代として過ごしてきた10年弱、一体何を達成してきただろうと思い至った。 ……考えれば考えるほど、大学を無事卒業したことと、就職したことしか思い浮かばない。 それも立派なことではあると思うが、この二つに翻弄され、それ以降何も成し遂げられていないような気がする。 こうしちゃいられないと一念発起し、あと数年でなんとかしようと考えたのがこの頃なのである。 些

        • 夢の宝箱にそっと蓋をして

          諦めた夢がある。 自分で諦めた夢。 憧れて、夢見て、絶対になると決めた子供の頃。 志ばかり高く、夢見て大学まで行って、諦めた。 同期には夢を叶えた人もいて、今でもその活躍が耳に入る。あの子と私の違いはなんなのか、ふと考えてしまう夜がある。 私が諦めてしまったから。 たくさんの言い訳をして、たくさんのことを捨てて、たくさん目を背けて、そして自分から「無理だ」と決めつけて諦めた。 今からでも遅くないよ!と言ってくれる人はいるけれど、その人は私の人生に責任取ってはくれない。

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        青井町役場戸籍係の日常【1】

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        • 【創作】青井町役場戸籍係の日常
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          青井町役場戸籍係の日常【6】

          【登場人物】 私     :主人公。戸籍係歴3年。30歳を目前に控えた女性。 係長    :戸籍係の係長。冷静で頭が切れる。 南野さん  :証明発行窓口担当。ベテラン。 花香 まどか:心の母。田中浩二との婚姻届を出しに来た。 花香 心  :まどかと元夫との間の子。10歳。 田中 浩二 :まどかの再婚相手。 本郷 羽奈 :母親の再婚相手と養子縁組をしに来た。10歳。 「嫌だ!絶対に嫌!!」 戸籍係の窓口で、涙を流す客は稀にいる。 戸籍はその人の人生そのものだ。生まれてから亡

          青井町役場戸籍係の日常【6】

          青井町役場戸籍係の日常【5】

          【登場人物】 私  :主人公。戸籍係歴3年。30歳を目前に控えた女性。 先輩 :戸籍係歴5年。クール。 源さん:宿直室に勤めるベテラン。 「あけましておめでとうございます」 「おめでとうございます、今年もどうぞよろしく」 三が日明け、1月4日の早朝。 まだ人気がない役所の宿直室の前で、新年の挨拶を交わす。 相手は私が役所に入るよりずっと前から宿直室にいる、源さんだ。軽い挨拶が終わると、源さんは徐に大きめの箱を宿直室から持ち出してくる。 「ほい。じゃあこれ、休みの間の分ね

          青井町役場戸籍係の日常【5】

          青井町役場戸籍係の日常【4】

          【登場人物】 私   :主人公。戸籍係歴3年。30歳を目前に控えた女性。 係長  :戸籍係の係長。冷静で頭が切れる。 先輩  :戸籍係歴5年。クール。 北尾さん:証明発行窓口担当。4月に入った新人。 前川さん:市民課の常連客。いつも主人公を訪ねて色々聞いてくる。 以前、役所には所謂常連さんがいるという話をしたと思う。 今日はそんな常連さんかつ、私の固定客が来ていた。 「でね。お隣の奥さん、この間ようやく退院してきたんだけど、病院でソーシャルワーカーさんから介護認定受けなさ

          青井町役場戸籍係の日常【4】

          青井町役場戸籍係の日常【3】

          【登場人物】 私  :主人公。戸籍係歴3年。30歳を目前に控えた女性。 係長 :戸籍係の係長。冷静で頭が切れる。 先輩 :戸籍係歴5年。クール。 戸籍係にとって、最も忙しいのは何月か。 これは役所内部の人からも町民からも、稀に聞かれる質問だ。 とはいえ、戸籍係は毎日が煩雑なわけでは決してない。 戸籍係が忙しいというのは、イコール戸籍に関する客足が多いという事なのだが、こんな田舎の町役場ではそうそう届出がない。 生まれたり無くなったり、そういう自然の摂理的な理由の届出が数件あ

          青井町役場戸籍係の日常【3】

          青井町役場戸籍係の日常【2】

          【登場人物】 私           :主人公。戸籍係歴3年。30歳を目前に控えた女性。 東本さん:証明発行窓口担当。4月に入った新人。 夏木圭三:亡くなった父の戸籍を取りに来た 夏木舞衣:圭三の妻 夏木晋三:圭三の父。故人。 「すみません、ちょっとヘルプをお願いしたいんですが……」 眉をハの字に下げて、東本さんが声をかけてきた。 東本さんは、今年の4月から入ってもらっている窓口専門の職員だ。2か月の研修期間を経て、窓口に独り立ちして早3か月。基本的な窓口業務はほぼ一人で

          青井町役場戸籍係の日常【2】

          推しの映画を鑑賞してみた🎬「変な家」

          待ちに待っていたこの日が、とうとうやってきました。 推しが書いた小説が映画化した!!!オモコロのライターであり、Youtuber(?)であり、ホラー作家でもある雨穴さんのデビュー作、『変な家』。 主人公の元に寄せられた1つの間取り図。一見普通の家に見えるが、よく見てみると不可解な点がいくつか見つかり、やがて間取りに秘められた、恐ろしい秘密が明らかになっていく……というストーリー。 雨穴さんのことはオモコロで初めて知って、その後たまたまYoutubeで再会。そこからどんどん

          推しの映画を鑑賞してみた🎬「変な家」

          2023年 映画鑑賞まとめ

          今年もたくさんの素晴らしい映画との出会いがありました。 ということで、今年1年間みた映画と個人的なランキングをまとめてみました。 劇場鑑賞映画(新作)アバター ウェイオブウォーター エゴイスト シン仮面ライダー フェイブルマンズ 名探偵コナン 黒鉄の魚影 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー TAR ウーマン・トーキング 岸辺露伴ルーブルへ行く 怪物 リトルマーメイド インディ・ジョーンズと運命のダイアル 君たちはどう生きるか(2回) CLOSE ホーンテッドマンション

          2023年 映画鑑賞まとめ

          大人の修学旅行〜一人旅 奈良編②〜

          大分時間が空いてしまいましたが、奈良旅行記録2日目行ってみよう! ホテルを出る前に、腹ごしらえ。 朝ごはんは前日の夜、近鉄奈良駅近くのシャトードールで購入しておいたパン。 名物の大仏あんぱんはめちゃくちゃデカくて食べ応え抜群! 朝から満腹で大満足。 さて、朝ごはんが済んだらさっさと駅へ。 電車を乗り継ぎ乗り継ぎ向かった先は…… 飛鳥駅〜! 駅近くの明日香レンタサイクルで自転車を借り、飛鳥を1日まわります! レンタサイクルの方が丁寧に近隣のお寺や遺跡の場所やルートを

          大人の修学旅行〜一人旅 奈良編②〜

          大人の修学旅行〜一人旅 奈良編①〜

          大分前の話だけど、余っていた夏季休暇を使って、9月末に奈良へ一人旅に行ってきた。2日分の休みが取れたので、土曜にくっつけて木金土の二泊三日の旅。 新幹線で京都駅に向い、近鉄線へ乗り換え。 初めての1人近鉄線。 とりあえず奈良までの特急券を買いに窓口へ。 そこで対応してくれたお兄さんがとても親切な方で、キャリーを携えた私を見て、大型荷物を置きやすい一番後ろの席を取ってくれた。 平日なこともあって、車内の人はまばら。しかもそのほとんどが外国人観光客。 そんなこんなで近鉄奈良駅

          大人の修学旅行〜一人旅 奈良編①〜

          いつから夢を追うことを忘れたんだろう|ロスト・キング 500年越しの運命

          9月22日に公開された映画「ロスト・キング 500年越しの運命」を観てきました。 シェイクスピアが描いた邪悪な王「リチャード三世」の遺骨を見つけるアマチュア歴史家女性の実話をもとにしたストーリ―。 病を理由に職場でも思ったようにいかず、苦悩する主人公の世界に突如として現れたリチャード三世。自身の境遇とリチャード三世を重ね、彼をもっと知りたい、本当の姿をみんなにも知ってほしい、そんな思いで始めた遺骨探し。周囲の様々な人を巻き込みながら、彼女の目指す先は――みたいなお話。 主人

          いつから夢を追うことを忘れたんだろう|ロスト・キング 500年越しの運命

          光り続けていて、あの星のように。

          ある日の帰り道。 残業でヘトヘトな体に鞭打って、近所のコンビニへ。 夕飯を求めて店の前に立った私の目に飛び込んできた1枚のポスター。 蘇る、若かりし日の記憶。 懐かしい声、耳に触れる三線の音色。 気付けば夕飯も買わず家に帰り、記憶が薄れないうちにスマホを開いた。 ネットにつながるのが、いつもより遅く感じる。 急いた気持ちを押し殺しながら、震える指で目的のサイトを探す。 ”Double Circle" …… というわけで。 ORANGE RANGE LIVE TOUR 0

          光り続けていて、あの星のように。

          一人旅日記~心残り完全制覇(イルミネーション編)~

          前回、前々回はこちら↓ 12月のハウステンボスといえば、目玉はやっぱりイルミネーション!とは言っても、ハウステンボスは年中何かしらのイルミネーションやってるけど、やっぱり12月は特別だよね。 前回は夜ワイン祭り会場でひたすらワインを嗜んでいたので、ほろ酔いで早々にホテルに戻ってしまい、イルミネーションを楽しむ余裕がなかったのよ。 というわけで、まずは白銀の点灯式へ。 一人旅のいいところは、自分の都合で好きなように行動できるところ。 この点灯式は絶対いい場所で見たかったか

          一人旅日記~心残り完全制覇(イルミネーション編)~