
欲しかったことば。
そばにいてくれるだけでいいって
言ってくれた瞬間に
ぼろぼろ涙が出てきて。
こころの底の、なにかどろっとした小さい闇を照らしてくれたと思った。
ずぅとむかしから、なにか欠けている気がしてならなかった。
なんでみんなと同じ風に出来ないんだろう?
夜が苦手で泣いてばかりだった。いつもぽっかりと、宙ぶらりんになる感覚がとことん、苦手で。
あぁわたしは1人だ。もちろん家族も友達もいるし、1人なんてことはないんだけれど、それでも毎晩思っていた。わたしは、1人だ。いつか誰かと出会えるだろうか。こんなわたしを、好きになってくれる人はいるんだろうか。
きっとずっと言って欲しかった言葉だったんだろうと思う。そばにいてくれるだけでいい。そんな最上級の、存在の肯定を。変わってる、ズレてるね、そう言われてたわたし。みんなと同じでないことは欠けてるんじゃない、それこそが個性だと認めて愛してくれる人は、ねぇ居たよ。泣いていた学生時代のわたしに。
あなたの涙はここに繋がっている。
いいなと思ったら応援しよう!
