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毎日活動できる凄さについて

昨晩は「みんな凄い。毎日活動している。でも、それは今の私からすると遠過ぎて、大変過ぎて、無理に感じる」なんて事を思いつつ、寄り添っていた恋人にその事をぽつりぽつりと話していました。

それに対して恋人は自分の大学時代などを振り返りながら、こう言ってくれました。

「めちゃくちゃ遠く感じるよね。みんな本当に凄いよね。自分も何も出来なかった時期あるから分かるよ」

「でも、本当にゆっくりしたペースで、例えば自分は毎日起きれるようになってから、週一回のアルバイトにいけるようになってから、週二回に増やしてみて、それが出来る様になってきたら業務委託をやってみて、それが出来る様になってきたらもう少しだけ難しい業務委託をやってみて、そんな感じで、自分にとって簡単なことから出来る様になったと思ったらステップアップして今の状態まで辿り着けたよ」

私にとって、毎日活動出来てたり、自分よりも活動時間が長い人は全員凄くて、特に過去の自分の活動量に戻りたくて仕方なくて、休学を始めてから、最初の頃からずっと焦りながら沢山活動しようとしてきました。お仕事をしたり、ディベートをしたり、大会を運営したり、新しいコミュニティで新しい遊びの世界を学んだり。焦って復学したら、まだまだそれは早かったみたいで、また再起不能に近い精神状態になって休学をしたり。

うつとか不安は本当に活動量や意欲を削る病気で、疲れやすくなって、好きだった事も好きじゃなくなったり出来なくなって、何をしてもその代償としての疲れ、不安、落ち込み、そして一度頑張るとしばらく頑張れなくなることへの恐れや、既に活動出来てないことで防御力が大分下がっている自己肯定感に少しでも刺さることを言われると、めちゃくちゃダメージが大きいです。

自分に優しくしようとしても、みんなはもっと毎日頑張ってるのに、私は休み過ぎている、怠惰である、もっと頑張らなきゃいけないのに、こんな宙ぶらりんな状態で足踏みしてちゃいけないのに、大学を卒業しないといけないのに、でも本当に授業にいけるのだろうか、授業にすら行けなかったら平日毎日働くなんて到底無理なんじゃないか、こんなに活動出来なくて、活動出来る様になる保証もない私はこれからの人生どう過ごすのだろうか。親から経済的に自立出来る日は来るのだろうか。ゆくゆくは弟に迷惑をかけるのではないか。ある一定時間以上働かないと生きていけない社会において、果たして私はちゃんと生きていけるのだろうか。

瞬間最大値で言ったら、私の英語力や思考力や知識量や企画力は周りのみんなに劣らない。なんなら、その瞬間最大値を認めてくれている先輩や色んな人に、お仕事を貰ったり、何かを教えることを依頼してもらったり、一緒に企画運営をしてもらえてる。

でも、それらの能力は継続的には出せなくて、継続的に出せないと自分の生活を支えるための安定的な収入を得られるステージにいけるわけもなくて、こわくて、今生きてる事さえ嫌になる。何も継続して頑張れない自分に出来る生き方が分からない。自分で自分を幸せに出来る未来が見えない。毎日活動するということが遠過ぎてそこに行くまでの道も、そこに辿り着くまでの努力も、すべて途方もなく感じる。

私が生きることに積極的になれなかったり、生きることを楽しめない理由の根底には、毎日活動出来てない事への焦りと、毎日活動出来なければ人間として価値がないというような、大層ableistな価値観に支配されているからだと思う。ましてや、今に比べたら毎日物凄く活動しながら、めちゃくちゃ毎日楽しく生きていた中高時代や大学一二年の事を思い出すと、どうしても今の自分と比較してしまい、理想が毎日めちゃくちゃ活動してても全く辛くなくてむしろめちゃくちゃ楽しいみたいな、とても遠くにある理想と今の自分との乖離に絶望してしまう。


もう初めて休学してから2年半経った。うつの寛解に焦りは禁物なのは知っているけど、焦らずにはいられない。私はちゃんとこの2年半で自分の精神状態を健康に保つ知恵を身につけられたのか。自由に活動出来るからこそ、学べる新しい知識や経験は得られたのか。この2年半を無駄に過ごしてはいないだろうか。活動量を増やすための努力はしてこれたのだろうか。成長しているのだろうか。

人生を価値付ける方法を私はあまり知らない。幸せの形の種類もあまり知らない。何が良い生き方で何が悪い生き方なのかもあまり知らない。大切な人を悲しませないために死なないという理由しか今は持ち合わせていない。少なくとも、今の自分にとって幸せなのは、不安でも虚無でも死にたくも無い時。私の活動を歯止めする負の感情に包まれていない時。平穏な時。それ以上は望んでいない私に、辛いことも苦しいこともある活動に溢れた人生を生きていけるのか、今は分からない。


どんな事もへっちゃらで、疲れる事を知らない鋼の精神が欲しい。もっと活動して人の役に立ちたい。助けられる側から助ける側に行きたい。強くなって、弱くても幸せに満たされる世界を作りたい。もっと活動出来る様になりたい。みんなと同じくらい活動出来る様に早くなりたい。

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