ワーホリ中、優先順位を見失いそうになった
こんばんは。
今日は勤務先のsushi-restaurantの話を書きます。
10月初旬、2週間で40ほどクライストチャーチでCVを配ってやっと手に入れた初めての海外の仕事でした。いろいろアピールしたところで、結局はexperienceがないと面接には進めない…という状況が続き、経歴でっち上げのCVでなんとか手に入れた仕事です。
飲食店経験はほぼ皆無でしたが、4年の経験があると大嘘をつきました。
日本では、工事現場でベテランのおじさんたちに混ざってフリーの職人としてガツガツ働いていたので、いきなり飛び込んだ環境でも役立つ仕事ぶりには自信があったのです。
仕事自体はかなり早く覚え、気難しいキッチンのボスにも『こうゆう仕事やってたのか?』と聞かれるほど。いくら低賃金だろうと、お金をもらっている限り”私自身の技術をサービスとして雇い主に提供する”というのが、わたしのポリシーでもあります。
しかし、5年前に手の使いすぎで重度の腱鞘炎をおや指とくすり指にもっており
すし屋のキッチンでは再発しないだろ〜とすっかり忘れていたら、
先週の5連勤でものの見事に炎症が再発し、痛みで思うような動きができなくなりました。
そんなに負担になる動作はなかったはずですが、7時間半の労働で休憩は15分がたったの2回。それ以外はトイレに行くことも、手元にある水を飲むこともできないほど忙しいキッチンで、思わぬダメージを受けていました。
今日はなんとか左手でサポートしながら仕事を終えたのですが、マネージャーに
『仕事が遅くなっている、プライベートで何があるか知らないがここに来ている限り常にベストの状態で挑んでもらわないといけない。』と言われ、マネージャーもボスも、疲れからミス連発してるくせに始まって1ヶ月のバイトのわたしにそれ言うのか…遅くなってるって言っても、退勤が5分遅れただけで、仕事はきっちりおさめてる…生身の人間を雇うかぎり、常に最高のレベルのパフォーマンスを求めるっていうのは、はっきり言って間違っていると思った。
わたしはニュージーランドにお金が欲しくてバイトしに来たんじゃない。
やっと苦労して手に入れた職場だから、やっぱり少し悩んだんだけど
日本と変わらぬ労働環境で、大切な右手を壊しては元も子もない。
それに、いくらアルバイトとはいえ私には一職人としてプライドがあって
“求められるパフォーマンスを提供できないなら、その席に居座ることは出来ない”
と思ったのです。
わたしには夢があって、ニュージーランドでアーティストとして起業し、昨日入国したばかりの夫とともにたくさんの人を喜ばせることを、目標に来ています。
生活のためのお金は必要だけど、貯金もあるしなんとかならないわけじゃない。
せっかくの1年間の一部を、バイトの心身のストレスに費やすのは勿体無いなって思いました。
明日も仕事です。気合い入れて”ノーミス・トップスピード”で1日駆け抜けて、帰り際に退職宣言してきます。