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バイバイ、シャムキャッツ。またね。
2020年6月30日。シャムキャッツが解散した。
好きなバンドの解散を経験するのは、初めてじゃない。高校時代から邦楽ロックが好きで、たくさんのバンドと出逢い、メンバーの脱退、新体制、解散を見てきた。それでも、彼らの解散はなんだか一味違ったのだ。
シャムキャッツをずっと一緒に追いかけてきた友達と「さみしいね」ってラインして、一晩経って、ぽっかり空いた心を埋めるように、今この文章を書いている。今の気持ちを残しておかないといけない、そんな義務感に駆られながら。
これは、わたしと、友達と、シャムキャッツの思い出話です。シャムキャッツの曲を聴きながら、読んでね。
この1年、わたしはシャムキャッツから離れていた。体調も崩したし、失恋したし、すんごく忙しかったし、単純に少し興味が薄れていた。だから、余計にびっくりした。自分がこんなに落ち込んでいることに。
熱狂的に彼らを追いかけたのは2017年〜2018年。ワンマンはもちろん、彼らが出るイベントはほとんど全て観に行った。ポップアップショップやトークイベントにも行ったし、Instagramでメンバーがライブ配信をしてたのもほぼみてた。(やばいよね)
夏目さんがやってた「ぱおぱおみっどないと」は、次の日に重めの会議や商談があっても観てた。夜中にやるんだよね。ミッドナイトだから。
この日はわたしが書いた「レモン」のエピソードで盛り上がった、内容は忘れたけど。
とにかく、とにかくシャムキャッツに会えるなら何処へでも行ったし、彼らはファンと話せる場所をたくさん作ってくれるバンドだった。まあ、目の前にすると緊張して、まともに話せたことなんて1回もないけど。
夏目・菅原・大塚・藤村。シャムキャッツは、近所のかっこいいお兄さんのようだった。だから、今は少し離れていても、また戻ってくれば会えると思ってた。「この曲知らないや〜。」なんて笑いながら、どんどん進化していくシャムキャッツを楽しむ未来が、わたし達がおばあちゃんになっても続くと思ってた。絶対なんてないのに。ばかだなあ。
リキッドルーム13周年のイベントで、仕事帰りで疲れて、シャムキャッツだけ観て会場を出ようとしたら、夏目さんがいて、「内緒だぞ〜」ってサインをしてくれ写真を撮ってくれたこと。そこに書かれたわたしの名前が「may」のスペルで感動したこと。(よくmeiって書かれるけど、正式にはmayで、わたしにとっては、とても大切なこと。)
藤村さんのTシャツをきて、サイン会に行ったら藤村さん以外のメンバーは「藤村Tだ!」ってすぐ気が付いてくれたのに、当の本人は気がつかず、そして何故か握手をずっとしながら話してくれたこと。最後に「あ、そのTシャツ・・・」って言ってた。なんだったんだ。(照れてます。)
代々木上原でやったポップアップショップで菅原さん、藤村さんと話して、友達(菅原推し)と興奮して原宿まで歩いて、ファミリーマートでアイスを買って、よくわからない箱の上(今思えば、あれは多分ゴミ箱だな)に座って終電までシャムキャッツの話をしたこと。
ココ吉で(吉祥寺のココナッツディスク)で「このままがいいね」の即売会に行って、人がいっぱいで後ろからライブを観るという貴重な体験をするだけではなく、謎の書き初めコーナーでバンビさんと夏目さんと写真を撮ってもらったこと。そしてそのバンビさんの書き初めはもらった。笑
中野坂上で、藤村さんにばったり会って、酔っ払っていた私は勢い余って「藤村さん!シャムキャッツのファンです!」って言って握手をしてもらったこと。優しかった藤村さん、大好きです。
何が言いたいかというと、シャムキャッツとの思い出がたくさんある。ありすぎる。寒空の下、西荻窪の公園でやったライブも、新宿タワレコのフリーライブも、クリスマスライブでサンタクロースになった4人のことも(サヌキさんが書いたイラストがはちゃめちゃに可愛かった)、野音も所沢も、一昨日まで忘れてたのに、波が押し寄せるみたいに、今は私の脳みそをパンパンにしてる。
一晩経ち、シャムキャッツ解散を受け入れられないままでいます.....何度、この先わたしは何度、好きなバンドの解散やメンバーの脱退のたびに、もっともっと見ておけばよかったと後悔するんだろう。
— めいめい (@may_soranome) July 1, 2020
今朝、わたしはこう呟いて落ち込んでいた。でも、今は少し気持ちが晴れている。落ち込んでしまうほど、好きなものに出逢えてよかった。こんな状況だから解散ライブもないし、それは悔しいけど、今のシャムキャッツはもう観られないけど。
音楽は、ずっと残ってる。
ありがとう、シャムキャッツ。あの頃のわたしは、きっとあなた達の音に、そしてあなた達に恋をしていた。退屈で文句ばかり言っていた毎日に、穏やかでキラキラした時間をたくさんくれたのは、紛れもなくシャムキャッツの4人と、シャムキャッツの音楽を支える人たちのおかげだ。
またいつか、ライブハウスで彼らに会えることを夢見て。
その時は、最高のMODELSを聴かせて。
バイバイ、シャムキャッツ。またね!
ああ、泣きそうだ!