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ピクサー映画、"ソウルフルワールド"を観て
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夢や目標がなければ生きにくいと思わせる世界はどこから来たのだろう。
生きていれば正すことをしてくる人も、迷っている人間に手を貸してくれる人も、正しさだけの道から少し逸らして背中を押してくれる人もいること。
だれかの人生を聞くことが、聞かれる者にも聞く者にも感情をもたらしてくれること。
初めて食べるピザの味。怖い思いをした初めての地下鉄。
同じ地下鉄から、素敵な曲を聴かせてくれたシンガーにシェアしたベーグルのかけら。友人の人生を初めて知った日のキャンディの味。
まだ知らない世界は一度の人生では足りない程に広がっているのかもしれない。
そう希望を湧かせてくれるもので溢れているのかもしれない。
人生のきらめきは、決して夢や目標とイコールではない。
むしろ、いつか見るかもしれない夢や目標とであうために日々に散りばめられているものたちなのかもしれない。
生まれてから何度も、私たちはソウルフルワールドを体験しているのだろう。
まだ見ぬ世界に向かう時、夢や目標に翻弄され迷う時、自分で自分へ生きる価値などないと罵声を浴びせる時。
そんな時に出会う人や、日常に溢れる音や、光や、食べ物や、ただ歩くこと、ただの生活だと思う事からどれほど助けられて生きていられるか。
夢や目標を掴んだ時、それを追う時、それすらもない時、いかに日常にワクワク出来るか。それだけで見える世界は違う。
何度も生きる準備を整えて、一瞬一瞬を生きようと心に決め再スタートをきるのか。
生と死が伴う人生や、魂という深いテーマをジャズというジャンルの音楽と共に、重さも、軽快さも聴覚を刺激しながら教えてくれる。
ソウルフルワールドのシンプルな世界観と、ニューヨークという街の、色や音で溢れかえる情報量の多さから生きることをワクワクさせる。
少しビターなコーヒーを飲みながら、映画館の大画面で観たい作品。
大人こそ、観るべき作品。
(2021年1月21日観賞
#Filmarks で残していた感想)
Filmarksアカウント名: @mayizumi (Izumi Arai)