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プラチナの途中ですがダークライを迎えに行きます

 前も書いたが私はダークライを愛している。そんなダークライがダイパリメイクで配信されるとあって、やらないわけにいかなくなった。プラチナがまだ終わっていないとか言っている場合ではない。


 ダークライをお迎えするためには、まずは殿堂入りまで終わらせなければならない。殿堂入りは目標ではなく前提である。

 そこで私はクリアに関係ない要素を全部すっ飛ばした。捕まえるのはジム攻略に必要な最低限のポケモンのみ。次の次の次のジム戦まで見据えてジム攻略しながらレベリング。だいたいのルートはプラチナをやっていた経験が活きた。どこからどこへ行って次はどこへ行くかとかだいたい既にわかっている。一日で3つジムを終わらせ、ギンガ団の下っ端たちをバキバキ倒し、アカギの話は半分聞き流し、コンテストも地下探索もサファリゲームも全スルー。ホテルレイクサイドのお姉さんは未だに部屋に入れていない。そしてとうとうプラチナの進行度を追い抜いてしまった。これからはプラチナにブリリアントダイヤモンドの経験を活かすことになるであろう。

 そして四天王~チャンピオンを一発突破し、プレイ時間23時間39分で殿堂入りを果たした。エンディングが流れたがむしろ私にとってはこれがオープニング。今までのは前座。


 それからシンオウ図鑑をすべて埋めてナナカマド博士に見せ、全国図鑑を手に入れなければならない。

 殿堂入り時点でまだ埋まっていなかったのはアンノーン、ネオラント、メノクラゲ、ユクシー、エムリット、アグノム、パルキア、そしてフワンテ。フワンテはヨスガジムで計算問題の不正解の部屋にいるトレーナーと戦うことで登録できるのだが、あまりにも先を急ぎすぎて(あと四則演算すら間違えるくらい算数できないやつと思われたくなかったので)トレーナーと一切戦わずにジムリーダーのところへ行ってしまったため、谷間の発電所で金曜日に現れるのを待たなければならなくなった。

 図鑑を埋めてナナカマド博士に見せ、全国図鑑にアップグレードしてもらってからミオシティに行く。ここでクレセリアイベントを終わらせ、ナミキの息子に「みかづきのはね」を渡して悪夢から解放してあげればやるべきことは完了だ。

(ダークライ目当てでこのイベントをこなしただけなのに感謝されて罪悪感で破裂しそ
うになっている主人公私)


 これでいよいよ準備が整ったわけだが、いざ13年来の推しの前に行こうとするとガチガチに緊張してしまいなかなか心の準備ができなかった。野球以外でこんなに緊張するのは久しぶりだ。

 とりあえず巨人-ヤクルトの試合が終わってから行こう……とか思っていたが、広島-阪神が延長戦に突入していたのでやっぱりこっちが終わってから行くことにした。先延ばしにしてるとか言ってはいけない。

 しかし延長戦に入っても双方点が入らず、結局延長12回までやって引き分けで終了したのは11時過ぎだった。ここまで先延ばしにすると逆に早くやりたくなる。大学受験の時、第一志望の合格発表の日に本当ならすぐ確認する予定だったのがホテルに受験番号が書かれたハガキを忘れてきてしまい、一回渋谷から蒲田まで取りに帰るという余計な時間を挟んだことにより緊張が抜けて楽に発表を見られたこともあった。その時も無事合格していたのだ。すぐやるのもいいことだが、時には間を置いた方がいい結果につながることもある。

 とか言いつつ意を決して波止場の宿に入る。ここに入れた時点で心臓はバクバクしている。ここでベッドに寝かされ、場面転換するとそこは新月島である。

 いよいよプロポーズしに行く(何か根本的に勘違いしている)私の装備。

 

夜なのでダークボールで挑む。
そしてまんたんのくすりとげんきのかけらを大量に積む。これで実質こちらのHPは無尽蔵。


 ボールも買った、回復アイテムも買った、レポートも書いた、いざ!

 はじめまして!! 結婚してください!!

 初対面のやつに結婚を申し込まれたダークライが引いている隙にまずはHPを削っていく。倒してしまわないようにと「みねうち」を覚えさせたエルレイドを用意したのだが、まあ全然削れなかった。みねうちとは何だったのか。ダークライの硬さを舐めていたかもしれない。

 とりあえず赤になるまで削って、さあここからが勝負。ボールをひたすら投げ続けるフェーズ。球数制限とかはない。

 BGMを流す。ムードを作るためウェディングソングプレイリストを用意してきた。一押しは清竜人25の「Will♡You♡Marry♡Me?」。この曲はざっくり言うとダメなやつに引っかかっている相手に「そんな奴やめて俺にしなよ」とプロポーズする内容なので、ぴったりである(独自研究)。ここにいても君のことを悪者扱いするやつらに疎まれ続けるだけだよ。そんなのやめて俺についておいでよ、世界をほら変えてやるぜBaby。


 捕まってくれるかどうかは運なので、結婚を申し込んでいる身としては誠実にこちらが本当にダークライのことを幸せにする用意があることをアピールしなければならない。好きだよ。13年間推してるんだよ。何もしないから!変なこととかしないから! 幸せにするから! 港区にマンションとか買うし! だからボールに! 入ってくれねぇかなぁ!!

 ここでBGMを大黒摩季の「あなただけ見つめてる」にスイッチ。私が知っている中で最上級に愛が重い曲である。

 プロポーズの説得材料が「港区にマンションを買う」の一点張りなのはどうかと思うが、もう何を言えばいいのかわからない。とにかくひんしになったら引っ込めて、回復させて、ボールを投げ続けるしかない。あとは向こうの気持ち次第である。

 そして、ついに。

(かかった球数は37球でした)

 ここでかかっていたBGMは安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」だった。さすが安室ちゃんと言わざるを得ない。


 ……ということで私はついにダークライを自分のものとした。達成感でいっぱい。幸せ。13年前の私に自慢してやりたい。

 ちなみにダークライイベントはこのようなオチで締めくくられるのでどうやらホラーイベであったようなのだが、私には関係のないことである。これに限らずダークライが絡むイベントはいつもホラーチックだが、本当になんでゴーストタイプ持ってないんだろうなこの人。

 あとさっきから何回も結婚だのプロポーズだのWill You Marry Meだの言っているが、ミオシティの図書館で読めるシンオウ地方の本にはこう書かれている。

 つまり私の行いは何もおかしくありません。以上です。おつかれさまでした。

 次回!「Pokémon LEGENDS アルセウスでダークライを迎えに行く」乞うご期待!!

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