月報:2024年7月
私を生んだ7月。ヘッダーは小淵沢駅にいたツバメ。
✅今月したこと
・誕生日
誕生日でした。小石川ちなみさんとタメになった。つまり「カリマンタンの城」でいえば第1回が終わったところだしまだまだこれから。誕生日プレゼントはまだ買っていない。モリサワゴシックMB101がほしい。
・野球行った
友人とハマスタ。中華街行って放送ライブラリー行って野球という理想的な一日だったけど試合は菅野さんに完封された。なんかこうもうちょっと盛り上がりがほしかったな!誰か三塁来てたっけ?レベルでしゅん……としていた(今確認したら1回だけ行っていた)。まあスターマンはかわいいし度会くんが見れたのでよしとする。みんな思ってると思うけど度会くんっていいよね。
🛍今月手に入れた重要なもの
・石坂浩二の絵
推しを描いた絵ならわりと見るけど推しが描いた絵ってなかなかないよね。買いました。「犬神家の一族」など市川崑監督作の編集を手がけた長田千鶴子さん(石坂さんの飲み友達でもある)がやっておられる「グリーンサム」という喫茶店が山梨の小淵沢にありまして、そこで売っていた石坂さんが昔飼ってらした犬の絵。
「グリーンサム」が雑貨の販売を終了するという情報を聞きつけて行くしかないこれはということで一路山梨まで行きました。あずさで。
長田さんのサインもいただいてしまいました。(本はこちら)
📺今月観たドラマ
・古畑任三郎
先月に引き続き。
・王様のレストラン
三谷幸喜つながりで。ずっと観たかった作品ではあるんですけど、「そのうち観たい」が「今すぐ観たい」になってきたので機が熟したと判断して視聴に踏み切った。今のところ8話まで済。もうめちゃくちゃに面白い。三谷幸喜って天才なんだな。赤字の組織をどう改革していくか(従業員にコスト意識を芽生えさせる、改革の過程でないがしろにされがちな既存の古株の自尊心のケア)のテクニックも盛り込まれていて経営の勉強にもなる。いや私は何も経営してないですけど。
そしてキャラクターがみんな素敵。古畑の芳賀ちゃんが好きなので当然大庭さんが好き。キザで自信家で僕は他の連中とは違うから感は出すけど根はいい奴なソムリエ。完璧じゃないか。
・ブラックペアン2
石坂浩二がいるので。真行寺会長、まだちょっとしか出てきてないけど威圧感があって腹の底が読めなくて怖くて美しい。怖い石坂浩二が好きだ。スリーピーススーツのポケットに片手を突っ込んでたのが一番よかった。カッコいい。あとみんな医療ドラマ×石坂浩二ということで東教授を思い出していてなんか良かった。
・新宿野戦病院
サザンの新曲がエンディングテーマなので。とはいえ好きなアーティストのタイアップだからというだけでは普段なかなかドラマまでは観ないんですが(曲聴きたいだけなら45分頃にチャンネル変えれば済む話)、これは毎週桑田さんがラジオで内容に触れるので観てないと置いてかれるやつだと思って追うことにした。ただまあ、面白くないことはないんだけど正直古畑や王レスと同じくらいの熱量でハマってるかと言われるとそれはない。しかし仲野太賀さんは「泣く子はいねぇが」の時も思ったけど本当に強い信念があるわけでもないが「今さえ楽しければいい」に振り切れるわけでもない、成長するんだかしないんだかわからないナヨッとした青年が上手いなあ。たまに「おっ」てなるけどたまにイラっともする。賛辞ですよ!もちろん!
📖今月読んだ本
・眠れる美女/川端康成
積読ってほぼしないんですけど、これは珍しく積んでたというか1冊しかないから「積み」とは言えないか。表題作はソムノフィリアの人にとてつもなくおすすめ。感想を言おうとしたけど危ないことしか思いつかないのでちょっとここでは言えない。「片腕」はフェティシズムがすごい。若い女の腕と一晩過ごす男の話。「散りぬるを」は実際の殺人事件に題をとった短編。あくまでも傍観者としてそこにあり、決して犯人と殺された女たちの真実に入っていくことはできない小説家の眼。この3作品には共通して眠りや体の一部分や死といったものにこそ宿る生命がある。
・今日からはじめる CLIP STUDIO PAINTイラスト入門/葉丸
クリスタ持ってるけど全然使い方を知らないのでいい加減にしようと思った。通読するものではない気がしたけど一応。
・ジェイン・エア(上・下)/シャーロット・ブロンテ、河島弘美訳(再読)
中学生の時に読んだ。でも終始「こんな話だったっけ??」と思った。サウンド・オブ・ミュージックとかと混ざってるのかもしれない。あとなぜか「嵐が丘」(妹の方)とも混ざってロチェスターってどっちのキャラだったっけ?みたいなことになってた。ジェインは先生や主人にも反応した冷静に他人を批評しがちだったりするけど決して冷たい人間ではないしこんなのおかしい!私が正しい!と大上段に構える女でもない。ただ自分の信念に従って生きていきたいだけの人。応援したくなるヒロイン。
・【文庫版】家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった+かきたし/岸田奈美
文庫版の「かきたし」目当て。もちろん単行本からあるパートも何度読んでも良い。しかし文庫版だと良太さんが書いたノンブルが見られないので単行本も単行本でゲットするといいと思います。
・ブーリン家の姉妹2 愛憎の王冠(上・下)/フィリッパ・グレゴリー、加藤洋子訳
「ブーリン家の姉妹」の続編。この時期の王・女王の順番とか誰が誰と誰の子どもなのかとか史実を頭に入れておくと非常に楽しい。ハンナがメアリー1世に対して抱く母に向ける思慕のような敬愛が前作でジェーン・ブーリンがメアリーの母・王妃キャサリン・オブ・アラゴンに向けた気持ちと似ているような気がして「母娘」を感じた。母娘といえばアン・ブーリン(母)とエリザベス王女(娘)も気性や自信家で野心があるところが似ている。ヘンリー8世の寵愛がキャサリンからアンに移ったように、キャサリンの娘メアリーをアンの娘エリザベスが追い落とす構図。登場人物が変わっても構図は似通っている。まさに血の因縁。私は本当に家の問題とか血統の話とかが好き。エリザベス1世の治世が長く続いたのも、王妃としての栄華がほんのわずかしか続かなかったアンの執念のようにも思える。
・ブラックペアン1988/海堂尊(再読)
ブラックペアン2を観るならこれはおさらいするべきだと思ったので。たぶん中学生の時に読んだ。本ってだいたい中学生の時に読んでるな。案の定大事なところは何も覚えておらず、覚えていたのは外科見学に来た若き日のすずめ四天王のうちの3人、グッチーとジェネラルと島津くんの個性爆発手術見学レポートぐらい。
・建築知識2024年8月号/エクスナレッジ
特集は古代エジプトからミッドセンチュリーまでの家具。アガサ・クリスティ(特にミス・マープルシリーズ)を読んでるとやたら出てくるヴィクトリアン様式を真っ先に読んでしまった。クイーン・アン様式が好み。いつかこういう部屋に住みたい。
金田一耕助の間取りはついに犬神家。犬神家(家族)ではなく犬神家(邸宅)。それこそ犬神家の洋館部分の家具はクイーン・アン的なものなのではないか?
・ブレイズメス1990/海堂尊(再読)
ブラックペアン2の原作はこっちと「スリジエセンター1991」。海堂作品ってなんか、田口・白鳥シリーズの白鳥圭輔もこれの天城雪彦もそうだけどこれが正しいということにされた考えを押し通す主役が圧倒的に強くて反対派がただのやられ役の舞台装置になりがちなところがなんだな〜と思っている。そのわりにマッディ・ボブを叩きのめすくだりは淡白。そんなことでそこまでやられる?と思ってしまった。もっとボコボコにしてほしかった。東城医大の身内の方がやられてるじゃないか。あと不適切かもしれないけどこれしか形容が思いつかないので言いますが、厨二っぽい。モンテカルロのエトワールとかチェスの駒に例えるやつとか、アガる時はアガるけど胸焼けする時はする。マリツィアなんか存在が厨二。
いろいろ言ってしまったけど中学生の時から好きなんですよ。でも相変わらず好きなところは好きだけどモヤモヤするところはモヤモヤする。中学生の時よりモヤモヤを言語化できるようになった分そっちの方が前面に出ちゃってるのかもしれない。
🎵今月の一曲
♪ラララブラ~愛の呪文~/デラックス×デラックス
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