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「1000人の金田一耕助」に行ってきた話2024
11月23日(土)、今年もこのイベントに行ってきた。
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さっそく今年のコスプレだが、実家にピストル(※おもちゃです)があるのを思い出したのでビストルを所持しているキャラにしようと思い、「夜歩く」で画家の蜂屋小市を撃った時のヒロイン・古神八千代にした。さっそく「私の机の中に入ってるピストル送ってくれない?」と連絡し、LINEでピストルの写真が送られて来て、荷物の中にピストルが入れられて届いた。流れだけ見るとほぼ密輸(※おもちゃです)。
次は服装だが、そういえばあのシーンの八千代ってどんな服着てたかな~と確認したらこんなことが書かれていた。
ところでここが問題なのだが、それほど満堂の注視を集めながら、さて、後になってその女の事が問題になったとき、誰一人、彼女の服装を的確に証言しうる者はなかった。ある者は黒い毛皮の外套を着ていたというし、ある者は眼のさめるようなピンクの外套だったという。オーヴァひとつを例にとってみても、そのとおりだから、洋服の型などについては意見百出であった。
つまり実質服装自由ということである。逆に困る。なんでコートの色が黒派とピンク派に分かれるんだ、見る人によって青と黒に見えたり白と金に見えたりするドレスか。服のサブスクサービスで探したらピンクのコートが見つかったので、一応後者に寄せてくすみピンク派で落ちついた。ただMサイズしかなかったのでかなりダボっとしている。無軌道な女である八千代はサイズも無軌道ということでここはひとつ。
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プレ千金というか、清音駅の受付会場で出発するまでの間交流したり写真を撮ったりする時間があるが、そこに蜂屋コスの方がいらっしゃったので撃たせてもらった。
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そしていよいよ出発。去年は川辺橋という橋が大雨の影響で通行できなかったため別ルートで、今年は仮の橋を通る。2回目の参加なので橋渡りは初めて。風がビュービュー吹いて寒かった。というかずっと風すごかった。
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ここが「本陣殺人事件」の「本陣」、つまり勅使やお殿様などが泊まる宿舎の跡。2024年の今、跡地には歯医者さんがあります。
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道中の寸劇タイムも。この一膳飯屋は「三本指の男」が初めて村に現れる場面なのだが、作中でのこの日の日付はちょうど千金当日である。まさにこの日観るのにふさわしい寸劇。
さて、役場の真向かいには、土間の広い、表に粗末な飾り窓のついた家があるが、この家はもと、馬方などが立ち寄って一杯やる一膳飯屋になっていた。そしてこの家こそ、一柳家の殺人事件に重大関係を持つ、あの不思議な三本指の男が、最初に足をとめたところなのである。 それは昭和十二年十一月二十三日の夕刻、即ち事件の起こった日の前々日のことだった。
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今年は千光寺にも行った。「獄門島」の千光寺と山号も宗派も同じ。
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ラストのチェックポイントは「悪魔の手毬唄」の仙人峠、みたいな峠。スタート前から狐の嫁入りが降っていたおかげか虹が出ていて、おりんさんと虹という素敵なものが撮れた。
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仙人峠から林の中を抜けたらゴール。去年なんだかんだヒールで歩き通せたので今年は替えの靴を持たずに歩いた。脚は大丈夫だったけどヒールがズタボロなので、来年は何か対策します。
歩いた後は意見交換会。カルタ大会では石坂浩二と並ぶ推し金田一の林さんの読み上げと横溝研究で知られる康綺堂さんの作品解説(原稿なし!)を聴くことができた。康綺堂さんが読み上げもやることになった時、「オレ解説なんてないですよ」とビビっていた林さんがよかった。
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今年はスペシャルゲストとして横溝正史のお孫さん(次女の野本瑠美さんの息子さん)野本温さんがいらしていたり、毎年恒例の伊藤香織倉敷市長は相変わらずデニムの金田一袴がキマっていたり、横溝正史が愛したこの地域の優しさがひしひしと伝わってくるイベントの雰囲気は健在だった。また来年も行けたらいいな。もう来年やるコスプレ決めてるので。
最後は濃茶の尼の貫禄バックショットでお別れです。さようなら。
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