【新NISA対応】日本のNISAとイギリスISAの比較
こんにちは、こおるかもです。
今まで何回か、イギリスのISAと、日本のNISAについて言及してきたのですが、僕のNISAについての理解が旧NISAで止まったままになっていたので、一部誤解を生む状態になっていたことに気づきました。
こちらの記事で、NISAとISAを比較しつつ、ゆる~くNISAをディスってきたのですが、どうやら、新NISAはかなり改善されて、ISAにかなり近くなったようですので、念の為この記事で整理をしておきたいと思います。
まずはおさらいから。以前の記事でまとめた比較表がこちら。こちらは、旧NISAを対象に書いています。
で、今年から始まった新NISAの概要はこちら。
ここで目を引くのは、つみたて投資枠と成長投資枠が併用できるようになり、総額も大幅に増えたことでしょう。
また、非課税保有期間が、どちらも無制限になったのはデカいですね。これはISAと同じになったということです。
ただそうすると、つみたて投資枠と成長投資枠の違いが、投資対象商品しかなくなったので、明らかに成長投資枠はつみたて投資枠の上位互換となりました。(旧NISAでは、つみたてNISAは投資商品が限られている代わりに非課税期間が長くなっているため、一応差別化が成立していたということです)
そうなると、なぜ2つにわけているのかさっぱりわかりません。。。たぶん, なんらかのお役所的なゴニョゴニョのせいです。また、こうした制度の複雑さから情報弱者を食い物にする業者が湧く結果となっています。。。
まぁそれはさておき、総額については、1800万円ということで、これはかなり大きいですね。仮に投資をしなかったとしても、この額を貯金していくことを目指していけば、おのずと将来への不安も減っていくでしょう。
ただし、イギリスのISAの場合は、総額も無制限なので、この点ではまだもう少しNISAには改善の余地があります。頑張ってほしいところ。
ですが、実はもっと注意すべき改善点がありました。
それがこちらの図の、ポイント3のところ。
なんと、「売却するとその買付分の投資枠が復活」するということです。
これは旧NISAにはなかった、大きな大きな改善ポイントです。
これは、どういうことかというと、例えば、ある年に100万円でAppleの株を買ったとします。この時点で、その年の投資枠が100万円消費されます。
そしてその年に、Appleの株価が2倍になったので、200万円で売却したとします。
そうすると、買った時に消費した100万円分の投資枠が、復活するということです。(ただし復活するのは翌年)
つまり、トータルの1800万円の投資枠分は、永遠に減らないということです。これはいいですね。
よく、「ほったらかし投資」とか、「投資はやってることを忘れるくらいがちょうどいい」とかいいますが、自分の人生の大事な資産、決して安くない買い物を、そういうふうに扱う感覚がぼくにはよくわからないので、ぼくは投資をするなら、きちんと自分で勉強し、十分にリスクとリターンを理解し、責任を持って取り組むことが大事だと思っています。(個人の意見です)
そしてそのためには、実際に運用を繰り返して学んでいくことは必須です。デイトレードのようなことをする必要はありませんが、せめて自分が投資した会社の四半期報告などをみながら、どうして株価が上がったのか下がったのか、自分の頭で考えることが大事だと思っています。そして実際に、その会社の成長のピークを見切ったら売って、これから成長しそうな会社の株を買う。資産運用はこの繰り返しです。
そのため、売却することで投資枠が復活するというのは画期的です。復活するのを来年としているのも、デイトレじゃなくて、年単位での売買を国民に促しているのかなと思いますので、絶妙なルール設定だと思います。
ただし、この点も、イギリスISAの方が実は優れています。
他の記事でもくり返し言っていますが、イギリスISAでは、証券口座に入金することに対して投資枠が減る仕組みです。(年間2万ポンド(約400万円)まで)
そして、一度証券口座に入金したあとは、そのなかで何度売買してもよく、その売買で利益がでたら、その分を使った売買も含めて、すべて無制限でずっと非課税です。
強すぎる!
僕自身、日本のNISAで投資を始めたので、このISAのすごさに衝撃を受けました。そしてこのすごさをめちゃくちゃ伝えたくて何度も何度も書いてるんだけど、たぶん、実際にやったことがない方には、十分に伝わらない気がしています。。。
だから日本の方、NISAやってみましょう。
イギリスの方、ISAやりましょう。
そうはいっても何から始めたらいいかわからない、そんな方はぜひコメント欄でご質問ください。フルパワーで回答します。
以下の記事も、銘柄情報は有料ですが、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。